小説『Endless story』幕間6
- 2017/02/22 10:05
- カテゴリー:Endless story, 小説, PSO2, ゲーム
- タグ:EndlessStory
- 投稿者:Viridis
PSO2での世界群歩行者達の物書き広場。
カテゴリー「ゲーム」の検索結果は以下のとおりです。
# 6-5【二度と帰れない闇の彼方へ】
#6-4【ハイド・クラウゼン】
#6-3【MY ENEMY'S INVISIBLE, I DON'T KNOW HOW TO FIGHT】
#6-2【終わらないこの夜から、目を逸らさずに】
#6-1【祈り続けていたんだろう?】
#EX-4
#5-5【Altale】
#5-4【見上げた夜空の星達の光】
#5-3【見つめ合うと素直にお喋り出来ない】
#5-2【夜は自己嫌悪で忙しい】
「さて、ここなら安全だし思う存分フォトンが使えるな」
殺風景なデザインの室内に連れてこられたが・・・辺りを見渡しても本当に物が少なかった。
「ここはな、VR空間と呼ばれていてな。まぁ、アークスの訓練所と思えばいい」
端末で通路を出し、ついて来いといわんばかりに手招きしてるラッピー姿だったのも、今では巫女服にポニーテールの姿に変わっていた。
通路は正方形で構成されたスペースにつながっていて、まるで格闘技のリングステージのようだった。
「あの・・・。ここで何をするつもりなのですか」
「ありゃ?アムちゃんから聞いてなかったの」
肝心なところ伝えてねーのかよ。などと1人で何か言ってたが、俺が見てるのに気づき慌てて説明を始めた。
どうやら昨日の戦闘を見られていたらしく、基礎がなってないだの武器の使い方がだのと思い、訓練させるとのことだ。
「つーわけで、ほれ始めるぞ。まずは・・・」
********
それから、3日経ったころには基礎も最低限は身についたらしく、ある程度の敵なら苦も無く倒せるようになってきた。
てか、ここって敵も出せるのか。さすがVRだ。
「さて、基礎も武器の扱いも教えたし、やっと楽しめるな」
楽しむ?何のことだと首をかしげると、口角を上げカタナを取り出し声高らかに言った。
「私の名は、赤羽空雨。今ここで火綿カムラに試練をあたえる!!」
「・・・試練?」
訳が分からず数秒経ったあと、ようやく聞き返すように答えた。
「ちょっ、それもアムちゃんから聞いてないのかよ・・・」
「リーダーが呼んでたぐらいしか聞いてなかったからな」
「・・・まあいいわ。簡単にいえば私の猛攻に耐えられたら合格ってことよ。ほら、始めるよ!!」
#5-1【有栖李子】
#4-4(NGシーン)
あの後、アムさん達が迎えに来た翌日。
海を眺めながら、俺は先日のことを思い返していた。
幼い頃に助けてくれ、そして森林のときにも助けてくれたルーシア。
その姿に憧れて、アークスになることを決意したが・・・。
『自分の身を護れない奴が、誰かを護れるアークスになるだと』
『これが最後の助け』
何度思い返しても、つらくなるばかりだった。
「あんまり気にしないほうがいいよ。だって、カムラちゃんはまだ入ったばかりじゃない。はい、手作りのクッキーあげる」
事情を知ったからなのか、珍しくアムさんが俺に抱きついてこないで横に並んで眺めてた。素直に受け取り一口食べたが、分量を間違えたのか甘すぎた。
「・・・料理下手なんですね」
「あ、愛情はしっかりあるもん!!」
なんか、こんなやり取りしてると気が楽になってくる。
「あっそうそう。リーダーが呼んでたよ。ロビーに来てほしいって」
********
ロビーに来たはいいが、誰がリーダーなのか分からないことに気がついたが、時はすでに遅し。
まぁ、向こうは知ってるみたいだし、待ってれば来るだろうと考えてたら、
「おっ、来た来た。きみがカムラ君? って、なにポカーンってしてるのさ」
何故か、ラッピー姿の人が来た・・・。
落ち着け。落ち着いて対処するんだ・・・。
「えっと・・・ラッピーがリーダーだなんて・・・珍しいですね」
「んなわけあるかい。まぁ、今はこのままでいいか。よし、武器は持ってるな。ちょっと、付き合ってもらうぞ」
********
そのころ、不安そうな顔でシャボン玉を吹いているアムに1人問いかけた。
「いいのですか? 別れの挨拶をしなくても」
「いいの。私は、カムラちゃんは戻ってくるって信じてるから」
そして、再びシャボン玉を吹いた。
「あの方を過大評価しすぎだと思うのですが?」
「そう言うアルだって、別れの挨拶してないじゃん」
「・・・私は、まだ正式な仲間と認めたわけでは・・・」
_____________
(物語の休憩室)
アル「またやらかしましたね・・・」
アム「ほんとにね~」
カムラ「ん?なにがだ?」
アル「作者のことだよ」
カムラ「あぁ、赤羽 空雨ってやつか」
空雨「呼んだ?」
アム「リーダーのことじゃないよ~」
#4-5【カナト・ルズイス】
# 4-3【Yah-Yah-Yah-Yah-Yah!】
#4-2【この頃流行りの女の子】
ラァイア「えーとこのコーナーは何ですか?」
麻衣「さあ?」
フナ「今まで出てきた登場キャラクターを整理する…とか聞いたけどどうなのかな?」
レイ「私今週出番なかったわよね!?フォメルくらい受けられるわ!」
麻衣「うるさいなー!武器のくせに!」
筆者「最初は戦闘シーン作るつもりでしたがカットしました」
麻衣&レイ「無能!!」
筆者「大丈夫、この先もフナvs麻衣の展開は作るから」
麻衣「何よー!!前の回に戦いますよーオーラ出してたくせに!!」
筆者「っ…じゃこのコーナーは終わりで」
一同「手抜き!!」
登場キャラクター紹介
フナ 17歳
クラス re
武器 オービットランチャー スカルソーサラー
本作の主人公
ベテランのアークス。普段は無愛想だが、本当に信用できる味方の前では性格が変わるとか
麻衣 16歳
クラス 序章〜1章 br 2章 hu
武器 インヴェイドガラン ガイルズオービット hu レイパルチザン
サブ主人公
東京に現れた謎の少女。ダーカーを喰らい、コピーする能力を持つ。彼女の求めているものは:友達:であり、それを達成するために様々な場所へ赴く。
リア 15歳
クラス fo
武器 サイコウォンド
過去のある出来事からダーカーを憎み、殲滅することが彼女の目的。しかし彼女はまだ新人であり、所々でミスが目立つ。
ハル 20歳
情報部、ダーカー調査隊のリーダー。フナとは昔からの知り合いであり、フナには口調が軽い。
ナナ 18歳
フナのPTのオペレーター。冷静であり、彼女が取り乱すことは珍しいとか。ただ任務外では一変し、別人のような性格になる。実はフナが好き。
ラァイア 15歳
新人オペレーター。ナナが留守の間にオペレーターを任せられるようにとフナのPTに配属された。まだ未熟な彼女の憧れはナナであり、彼女に追いつくために日々努力を重ねている。
シェルネ ???歳
クラス ???
武器 ???
優秀なアークスという情報のみ。情報が少ないのは彼女が別のシップから訪れたからだとか。
レイ ???歳
クラス ???
武器 ???
麻衣をダーカー側へと誘う謎に少女。分かっていることは彼女の体は負のフォトンが集まって構成されているという情報のみ。
それじゃ次回の水曜日に!
でわでわー
#4-1【僕の中に誰が居るの?】
#3-5(NGシーン)
あの時に助けてくれたアークス。もう1度会えると思うと嬉しくなる。
彼女に助けてもらわなかったら、今の自分はいなかっただろう。
そして、会ったらこう言うんだ。
貴女に憧れて、俺もアークスになりました。って。
しかし、現実は厳しい。
「どこだ・・・ここは?」
勢いで走ったはいいが、見失うし道に迷うしで途方に暮れていた。
そのうち誰かに会うだろうと期待し歩き出した。
しかし、現実はさらに厳しかった。
広く開けた場所に出た時、岩や草を身に纏ったかのような巨人が俺を押しつぶすかのように落ちてきた。
間一髪直撃は免れたが、落下の衝撃で軽く吹き飛ばされた。
すぐさま体勢を立て直し、ソードを後ろに構えながら走り、身体の回転を利用し横に切りつけた。
しかし、傷をつけることなくはじき返されるが、フォトンを刀身に集めすぐさま地を蹴り上空へ跳び、回転切りからの切り落としで少し手応えを感じた。
もう1度攻撃を加えようとしたところで、巨人の右拳が高く振り上げられた。
左、右と振り下ろされる拳をかわしたが、2回目の会費で木の根っこに引っかかり、しりもちをついた。
慌てて見上げると、すでに拳を振り下ろし始め直撃を覚悟した。
「届いて!! ギ・フォイエ!!」
声がした瞬間、巨人の頭に爆発が起こり後ろに倒れた。
テクニック系だからアムさんかと思ったが、声が違ううえにどこか懐かしい感じがした。
「大丈夫。後は任せて」
そう言って、回し蹴りからの踵落としの一撃で巨人が完全に消滅した。
その姿を見て確信した。また、あの人に助けられたのだと。
辺りに敵がいないことを確認すると、少女は力を抜くかのように軽く息を吐いた。
「とりあえず、あなたの仲間に連絡したから時期に合流できる」
「すみません。気を利かせまして」
「別に・・・頼まれただけだから」
目つきは鋭いが、低身長なうえに端正な顔立ちで可愛く思える見た目は、最初に助けてもらったあの日と変わらなかった。
「あ、あの。覚えているかな。市街地でダーカーに襲われていたのを助けてくれたこと」
「・・・えぇ」
「俺、あの時の貴女を見て思ったんです」
「・・・なに?」
「貴女みたいに、誰かを護れるアークスになれたらっ」
瞬間、何をされたかはわからなかったが、地面に倒され喉元近くに小柄な武器を突き付けられた。
「自分の身を護れない奴が、誰かを護れるアークスになるだと。ふざけるのも大概にしろ!!」
その言葉にショックを隠せなかった。憧れだった人に言われたのだから尚更だ。
「確かに俺は弱い。さっきの戦闘で死んでいただろうしな。でもな・・・俺は、貴女に憧れてアークスになったんだ!! 貴女のようなアークスになりたくてな!!」
それでも俺は、否定するかのように言い返した。ちっぽけな心を保つために。
「・・・」
しばらく、少女の沈黙が続いたが
「これが最後の助け。これから先、依頼だろうと私情だろうと助けることはない」
そして踵を返し歩き出した。
********
(物語の休憩室)
ルーシア「名前が出てない・・・」
カムラ「そりゃ、ほぼ初対面の相手にいきなり名前で呼ぶかよ」
ルーシア「は?あんたに言ってないし」
カムラ「・・・はいはい」
ルーシア「てか、この作品にはサブタイトルないのな」
カムラ「そうだな」
ルーシア「だから、あんたには言ってない!!」
アムドゥウス「・・・あれがツンデレなのね。カムラちゃんは渡せません」
アルムアルクス「・・・サブタイトルどうしよう」
#3-5【揺れる願いも、想いも、君と歩く路と為ります様に】
#3-4【ナーシャ・スフィアロット】
#3-3【不動のベストワンに君臨しているオールドファッション】
*******
市街地でルーシアと名乗る少女と夜食をとっていた。
彼女のおかげでダーカーからの危機を救われ、輸送ヘリまで手配してもらった。
だけど・・・
「あの、助けてもらいありがとうございました」
「・・・」
「俺・・・ダーカーの襲撃を見るの初めてだったもので」
「・・・」
「・・・」
戦闘が終わってからずっと黙ったままで、気まずい雰囲気が漂っている。
パチパチと火花が飛び散る音だけが響く中、輸送ヘリが早く来ないかと空を見上げた。
「・・・あなたは・・・」
「えっ?」
不意に話し出したが、よく聞き取れず聞き返した。
「・・・あなたはアークスじゃないから助けただけ。アークスだったら放置してた」
その話を詳しく聞こうとしたところで、無線通知音が鳴りだした。
ほんの数秒応対しただけで通信を終え、数秒で輸送ヘリが来ることを告げ立ち上がった。
そして、「自分すらも守れない無能なアークスなんて・・・消えればいい」と言い、路地裏の闇の中に消えた。
*******
ふと目が覚めると、アークス御用達の船[キャンプシップ]の中にいた。
「あっ、アル~。カムラちゃん目覚めたよ~」
そして、なぜかアムドゥウスさんに膝枕されていた。
俺は、反射的に飛び起き、距離をとって身構えた。
「ようやくお目覚めですか。私たちのリーダーが危害を加え申し訳ありません。それに・・・アムさん。カムラさんを襲おうとするのはやめなさい」
頬を膨らましてるアムドゥウスさんはおいといても、状況が理解できない。リーダー?危害?
「あっ・・・すぐに気絶したから覚えていないのね。・・・後で報告を・・」
アルムアルクスさんがなにやら言っているが、よくわからないからアムドゥウスさんに聞くと、「森林で訓練だよ♪」としか言わなかった。
________
(物語の休憩室)
アムドゥウス「カ~ムラちゃん♪ 私の膝枕どうだった?」
カムラ「・・・別に」
アムドゥウス「ひっどーい!! そういえば、更新されるの遅かったね」
アルムアルクス「構成を迷っていたみたいですよ。リーダーを先に出すべきか後から出すべきかで」
カムラ「リーダーっていや・・・なにか見てはいけな『ヒールスタップ!!』ぐふっ・・・」
アムドゥウス「カムラちゃ~ん!?」
#3-2【キィーンキンキンキンキンキーン】
#3-1【嘘を吐いて、このまま騙していてね】
今回の更新を担当するViridisです。
この度、PCが復帰したため8/17から『Endless story』本編の更新を再開します。
読者の皆様には、長らく待たせてしまったことを深くお詫び申し上げます。
これからもよろしくお願いします。
金色の鎧を纏い、6枚の羽根を羽ばたかせるダーカー…。顔は仮面のように覆われ、顔のような頭部からは四つの複眼全てが私を見ていた。
「だれなの?」「お嬢さん、僕はダーカー側になることを提案するよ?」ダーカーなのに喋っている…。ダークファルスという存在を思い出す。もしかしたら…。「ルーサー、麻衣ちゃんが決めることなのよ?」「レイか…君はもう少し彼女上手く誘導出来ないものかな?」「双子に食われて量産された奴には言われたくないね…あんたが活躍出来るのも[深遠なる闇]のおかげなのよ?」ルーサーとレイはあまり仲が良くないみたいだ。「レイちゃん」「何?」「もし…ダーカー側にならなかったら?」「…麻衣ちゃんは私達の敵になるかな?」「つまり…戦うことになる?」「うん…」つまり私は
ダーカー側になってもアークスと戦う。
アークス側になってもダーカーと戦う。
どちらを選んでもトモダチと戦うことになる。だけど…私は決めないといけないんだ。「決めたかな?お嬢さん?」ルーサーが急かす。でも…決めるなら早めがいいはず。先に会ったのはレイだ。それにレイには影で支えてもらったんだ。だから私はレイの手を握った。「決まったんだね…麻衣ちゃん」「うん…レイちゃん…」「レイちゃんと一緒に行くよ…」
実は心の底ではまだ迷っていた…。そしてこの選択で後悔することがないようにと祈り続けていた。
その頃フナ達は…
ディーオ・ヒューナルが力を集め始める。「リア!ディーオ・ヒューナルを!」ディーオにウィークバレットを貼り、すぐに銃を撃つ。1、2発では怯みもしない。「あ…」ディーオ・ヒューナルに集中し過ぎた。ファルス・ヒューナルの巨大な剣に体を斬られ、その衝撃で吹き飛ぶ体。「リア!」その後だった。ディーオ・ヒューナルが溜めた力を放つ。その光がフナを包む。私はフナさんから目を逸らしていた。光が炸裂した後に…フナは立っていた。彼女の横にはフォトンブラストを発動したのか要塞の姿をした幻獣がいた。
続く…
今回はコメント&劇場はお休みです。