小説『Endless story』#2-3
- 2016/05/25 06:26
- カテゴリー:Endless story, 小説, PSO2, ゲーム
- タグ:EndlessStory
- 投稿者:Viridis
#2-3【さあ、狂ったように踊りましょう】
PSO2での世界群歩行者達の物書き広場。
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2017/09/16
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2016年05月の記事は以下のとおりです。
#2-3【さあ、狂ったように踊りましょう】
「うーん・・・。医療系には詳しくないから分からないよ~」
あれから数日後。私の身体は異常を示していた。
初めは、目の色が紅くなっていっただけだが、今では抑えるので精いっぱいなほどの力が溢れている。
「そうですか・・・。空さん、ありがとうございます」
同じルームメイトの空さんこと、赤羽空雨(著者ではない者)に礼を言い、とりあえず溢れている力を開放するためにナベリウスへの手続きを済ませた。
途中から誰かに見られているような気もした・・・。
ナベリウスを探索して早々にダーカーが出てきたが、デュアルブレードを一振り二振りで塵へと化した。
次にダーク・ラグネが出てきたが、やはり軽く相手をするだけで塵になる。
弱い弱い弱い弱い弱い・・・。もっと強いのはいないのか。
気がつけば、開けた場所に黒い服に身を包んで顔をフルフェイスで隠している人がいた。
その者がこちらに気づき、私の姿を見るなり呟いた。
「破壊の力はお前か」
破壊? しかしその一瞬の隙を突かれ、その者の獲物に刺された。
速い!? でも、この距離なら。
反撃しようとしたが、突如力が抑えきれなくなり理性を保つのがやっとだった。
「始まったか。気が済むまで破壊したら再び来るがいい。その時はダークファルスとして迎えてやる」
逃がすまいと手を伸ばしたが、瞬間移動の類だろうか一瞬で姿が消えた。
あぁ、もう意識が保てなさそう。後ろから銀髪のアークスが駆けてくるのが見え、最後に「逃げて」とか細い声で言った。
お元気ですか。
願わくば貴方たちを破壊したくはありません。
いつまでも友でいたかった。
壊滅はしたくないのです。
しゅうげきは7かご
ていこうしてもむだですよ
#2-2【Now I face out, I hold out】
・前半戦の注意点: 状態異常の故,艦砲によって狙う可能性が高い。 登艦の時主砲方位のため右への通行はむり。
・後半戦の注意点: 船尾のエネルギー体優先破壊すれば大和の移動能力が低下になる,特定の攻撃行動も無効になる。 主砲をフリーズすれば被ダメージのリスクは低下になる。
AISで大和を近距離攻撃すると一気に砲撃によって狙うリスクが高い,即死の可能性もある,注意してください。
今はこの感じです,変更の可能性があるかも。
#2-1【巨乳なんてどこがいいのか】
初実践のことを思い出したせいなのか、惑星ナベリウス森林エリアに足を運んでいた。
まぁ、ついでにロックベア討伐の依頼もあるから問題ないけどね⋯。
探索をして数分後、二人の少女― キャストとデューマンだろうか。 ―がこちらに走ってきて尋ねた。
「あ、あの。カムラきゃんをみきゃけませんでしたか?」
「アムさん。名前だけを言っても伝わらないと何度言えば・・・」
慌てているのか、デューマン少女・・・もとい、アムさんは噛み噛みだった。
「あっ、私はアルムアルクスといいます。あちらはアムドゥウス」
困惑しているのが感じられたのか、自己紹介をしてくれた。
「そんなことより、カムラちゃん探ぞうよぉぉぉぉぉ!!」
「・・・・・わかりました。あの、すみません。もし銀髪の男性を見かけたら連絡をお願いいたします。たぶん、カムラさんはその方だと思われますので」
「いいから行くよ!!」
アムさんに押されながら去っていくのを背に、再び歩き出した。
探索をして数分後、ロックベアの姿を見つけたが、すでに戦闘中だった。
「先客か。しかもひよっ子レベル・・・」
他人の獲物には手を出さない主義ゆえにその場を去ろうとしたが、何故かデジャヴを感じた。
・・・・・この場面、何度も何度も体験したことあるような気が・・・。
もう一度見返すと、戦っているひよっ子アークスの髪色が銀色だった。
助けようと駆け出したと同時に、ロックベアの腕が大きく振り上げられた。
銀髪アークスは、2回目まではしっかりと避けられていたが足をとられたのか、しりもちをついてしまった。
このままだと直撃になると感じた私は、ジェットブーツに切り替え、フォトンを集中させた。
「届いて!! ギ・フォイエ!!」
ロックベアの弱点である頭に命中し、3回目の攻撃が逸れて盛大に転んだ。
その間に銀髪アークスのそばに着き、「大丈夫。後は任せて」と言った。
ロックベアが起き上がろうとするが、その隙を突いてブーツで顎に回し蹴りをし、上昇した。
そう、PA ストライクガスト。
とどめに踵落としをしようとしたとき、ロックベアの後頭部から浸食核が出てきて触手を伸ばしてきた。
それでも躊躇わずに浸食核ごと踵を振り落とし、ロックベアは消滅した。
アルムアルクスさんに連絡をした後、私はその場をあとにした。礼を言われるのが恥ずかしいからだ。
しかし、その時はまだ、身体に異変がおこっているなんて想像もしなかった。
首を絞められている感覚がする。いや、実際に絞められているのだろう。
しかし、これは私が望んだこと。後悔はない。
「お願い・・・。理性を保ててる間に・・・私を壊して」
首を絞める者の力が強くなるのが感じる。
あぁ、これでようやく終わるのね。
――――――――
静かな大陸、浮遊大陸で私は考えていた。
力を求めるようになったのはいつからだっただろうか。
最初は、純粋にダーカーを討伐すれば仲間が喜んでくれた。私も満足していた。
初めて浸食された原生生物を討伐したときは、ダーカーのようなふわっとしたものとは違い、まるで生肉を切っているような感触に快感を覚えた。
でも、仲間は私のことを陰で《悪魔の女》と呼ぶようになっていった。
私は、それを知らないふりして過ごしていた。
それからしばらくしたある日、仲間からギグル・グンネガムの討伐に誘われた。退屈しのぎにと私は付き合った。
勝てなかった・・・。それなりに鍛練をこなしていたし、相手の動きを見極めながら戦っていた。なのに勝てなかった。
仲間は、私を見捨てて何処かへ行った。
私が強ければ・・・。強い力があれば・・・。
おそらく、そのころからだろう。私が力を求めだしたのは・・・。
気が付けば、私を囲むように龍族やダーカーが迫っていた。
「運命・・・。お前も・・・私の力の生贄になるのよ」
そういえば、初実践後に先輩アークスから言われたっけ。
『心の底から戦いたいって思うようになったらそれはもう病気』って。
2へ続く