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終わりなき破壊 ~repeat~ 1

首を絞められている感覚がする。いや、実際に絞められているのだろう。
しかし、これは私が望んだこと。後悔はない。

「お願い・・・。理性を保ててる間に・・・私を壊して」

首を絞める者の力が強くなるのが感じる。
あぁ、これでようやく終わるのね。


――――――――


静かな大陸、浮遊大陸で私は考えていた。

力を求めるようになったのはいつからだっただろうか。
最初は、純粋にダーカーを討伐すれば仲間が喜んでくれた。私も満足していた。
初めて浸食された原生生物を討伐したときは、ダーカーのようなふわっとしたものとは違い、まるで生肉を切っているような感触に快感を覚えた。

でも、仲間は私のことを陰で《悪魔の女》と呼ぶようになっていった。
私は、それを知らないふりして過ごしていた。

それからしばらくしたある日、仲間からギグル・グンネガムの討伐に誘われた。退屈しのぎにと私は付き合った。

勝てなかった・・・。それなりに鍛練をこなしていたし、相手の動きを見極めながら戦っていた。なのに勝てなかった。
仲間は、私を見捨てて何処かへ行った。


私が強ければ・・・。強い力があれば・・・。

おそらく、そのころからだろう。私が力を求めだしたのは・・・。



気が付けば、私を囲むように龍族やダーカーが迫っていた。

「運命・・・。お前も・・・私の力の生贄になるのよ」


そういえば、初実践後に先輩アークスから言われたっけ。
『心の底から戦いたいって思うようになったらそれはもう病気』って。


2へ続く

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