小説『Endless story』幕間1
- 2016/05/04 06:09
- カテゴリー:Endless story, 小説, PSO2, ゲーム
- タグ:EndlessStory
- 投稿者:Viridis
今回の更新を担当するViridisです。
二次創作小説『Endless story』を書かせていただいています。
今回はChapter1とChapter2の幕間ということで、ちょっとしたオマケを投下し、本編更新の代わりとさせていただきます。
Chapter2の更新は次週の水曜日からとなります。執筆が間に合ってないとかじゃないから大丈夫だよ! ちゃんと書き溜めは(多少)あるよ!
当初あまり深く考えず軽い気持ちで書き始めたこの小説、思いもよらず予想以上の反響をいただいて、当方うれしいやら恐ろしいやらの気持ちでいっぱいです。
皆さんの「読んでいるよー」「更新待ってるよー」といった声が、本当に励みになります。いつもありがとうございます。
死にたがりのユカリは、世界群歩行者達と関わって、自らの価値観をどう変えていくのか。
この物語はとどのつまり、彼女が出会いを経て、小さな変化を積み重ねていくお話です。
拙い文章と構成ではありますが、細く長く続けていきたいと考えているので、これからもよろしくお願いします。
それでは以下より、オマケのNG劇場をお楽しみください。
また、Chapter1で登場したキャラクターの一部の紹介も置いてあったりします。
#1-1(NGシーン)
痛さで世界がチカチカときらめいて、メリーゴーランドのように何度も反転した。
死ぬ瞬間はやっぱり断末魔を上げたほうがいいのかなと考えたけれど、面倒くさくて、やっぱりやめて、私は意識を手放して――。
「――カタナコンバット・"天断絶刀"」
全てが闇に包まれる直前、私の視界に淡い緑色の閃光が飛び込む。
横合いに差した一条の剣閃。私を取り囲んでいた化け物の群れが、軒並み寸断された。
そのまま割り込んだ「誰か」が、崩れ落ちる私を抱きとめる。そこで意識が途切れ、重態の私はとうとう気を失う。
意識が落ちる直前に見た、私を抱きとめる「誰か」の、トナカイに似た顔面だけが印象に残った。
「……えっ?」
「トナァ」
#1-2(NGシーン)
「瀕死の重傷を負ったあなたは、すんでのところで助け出され……でも、本格的な治療を行うには地球の設備では追いつかなかった。わたし達が地球で活動していることも、可能な限り知られてはならないしね。そこで、このアークスシップまで運ばれてきたって話」
そうか、私は死ななかったのか。残念とも嬉しいとも感じなかった。
彼女は少し黙って、私の表情を見ていたようだったが、やがて足を組み直すと再び私に問い掛ける。
「他に訊きたいことはあるかしら?」
「……あなたは『厨二病』なんですか?」
「しばき倒したろかテメェ」
#1-3(NGシーン)
「どういうワケかあたしたちは地球人の間で、そのゲームの中のキャラクターということになっているらしいわね。けれど実際のところは、こうして現実に存在している」
そんなバカなコトはあり得ない。
そう言って否定することは出来なかった。何しろいま私はまさに、その舞台である船団オラクルの中にいるのだから。そして昨日のこと……私の身体に深々と刻まれた傷跡が、アレは間違いなく現実だったと突きつけている。
「一体、何がどうなって……」
「それはこっちが聞きたいくらいだにゃあ。たぶん、地球での任務を遂行するため偽装を施した空間に、その割れ目から紛れ込んでしまったんじゃないかなと思うけどにゃん」
また扉がスライドして開き、新たに紫色の髪のネコミミ付けたオッサンが入って来た。
「スプラウト!?」
「にゃあ(真顔)」
#1-4(NGシーン)
少し歩いていき、ルベルと2人でテレポーターに立つ。瞬きする間に、今度は全く別の広間に出ていた。
色合いはロビーより暗めだろうか。そのぶん中央に立っている、柔らかく発光する緑の大樹が際立って見えた。壁にかけてあるマークは、チームのシンボルだろう。
そこには多様な人々が居た。フンドシ一丁でワケのわからないお面を被りワケのわからない踊りをする人、フンドシ一丁でワケのわからないお面を被りワケのわからない踊りをする人、フンドシ一丁でワケのわからないお面を被りワケのわからない踊りをする人など……中には昨日のネコミミを付けたオッサン・スプラウトもフンドシ一丁でワケのわからない踊りをしていた。
「えっあの……帰って良いですか?」
【Character file:Chapter1】
Name:ユカリ 17歳/♀ (By Viridis0921)
ダーカーの襲撃によって負傷を負い、地球からオラクルへ運び込まれた少女。
東洋人らしい容姿ながら紫色の瞳が特徴的で、黒くて動きやすい服装を好む。
低い身体能力を補って、フォトン適性は非常に高いようだ。
内向的な性格で、生きることへの執着が極端に薄い。曰く「常々殺されたいと願っている」。
ルベルの『家主』は彼女を「ただの地球人ではない」と評していたが、その真意は――。
Week point:胸が慎ましい。
Name:ルベル 18~20歳程度/♀ (By Viridis0921)
世界群歩行者達に所属するアークス。一見すると素っ気なく、クールな性格。
クラスはブレイバーで、カタナとバレットボウを使い分けて戦う。
赤眼に白髪で毛先が紫色、髪型は長いツインテール。人形のように端整な顔立ちで、体格は華奢。左目を眼帯で覆い隠し、黒いロングコートを羽織っている。頭に生えている大小合計6本のツノが特徴的。
団長と『家主』に頼まれて、ユカリがオラクルに居る間の監視役兼パートナーとなる。
本名『ルベル=ステラ・トランスウォランス』。
Week point:料理が苦手。
Name:塊素 年齢不詳/♂ (By 塊素)
世界群歩行者達のリーダーであり、数多く居る団員をまとめ上げ陰ながら支えるアークス。
モスグリーンの軍帽を愛用しており、軍服のような装いを好む。
前線に立つことは少なく、メンバー間のインフラ整備を一手に引き受けたり、新たな団員が増えた際には研修を行ったりと普段は事務作業を担当している。世界群歩行者達独自のデータベース『冥王』の管理者でもある。
そして必要であれば、自ら表に立ちメンバーに明確な指針を示す世界群歩行者達の柱。
自ら戦線へ出るときは、近接武器や双機銃による格闘戦で先陣を切る。
Like color:緑色が好き。
alto
c、color・・・
まって!!登場人物紹介までNGシーンになっちゃう!
ネコミミをつけたオッサンで死ぬかと思った