私のトモダチ達 3章 小さな葛藤
「ラ・フォイエ!」「エンドアトラクト!」
二つのPAはぶつかることなく、互いに発動者を傷つけた。それしか私には分からない。もうかなりの時間が経った。真っ白な空間の中で[私]という存在がいるのをかろうじて認識出来る。「…誰?」真っ白な空間に立つ少女。リアだけど…雰囲気が違った。「フナさんは迷っているんだよね?」「…」「アークスとダーカー…なんで迷う必要がある!?そこまでして麻衣を…フナさんらしくないよ?」「………」「ダーカーはアークスにしか倒せない!なのに…ダークファルスに抱きつくだなんて…フナさんはもう…アークスじゃないんだよ!!」リアがあんなに怒ったのは初めて見た…ものすごい剣幕だけど彼女は私を責めてはいない…。きっと私をアークスに戻したいんだ。
「フナさん…目を覚ましませんね」ナナさんが寂しそうな素振りを見せる。「ですね…そう言えば麻衣というダークファルスって何者なんですか?フナさんが取り乱すなんて…」ナナのコーヒーを飲む手が止まる。気まずい空気…多分まずいことを聞いてしまった…。静かにコーヒーを飲み干してナナが会話を繋ぐ。「質問だけどあなたは罪を背負って生きてはいけなくなった時どうしたいの?」「へ?えーと難しい質問ですね…イメージ出来ないかも…」「じゃあ例えを変える?」「いや…大丈夫です…罪の重さにもよりますけど私は償いたいです…罪を」「それがあなたの答えなのね…」「えーとそれで、この質問の意味は?」「分からないの?」「ごめんなさい…ちょっと難しいです…」「……」「私は自分の部屋に戻りますね…」「うん…」
ナナの部屋を後にし、部屋の前でそっとため息を吐く。「やっぱり緊張するなぁ…ナナさんと話していると…」一人言を言っているといきなり隣のドアが開く。「わっ!」ドアの中からナナさんが出てきた。「何やっているの?そこで」「あーいえ…ナナさんも外に出るんですね…」「当たり前よ…」ナナが私の前から移動する。「えっえーと…いってらっしゃい」その言葉を言い終えた後、ナナが後ろを振り向いて私を見てそっと笑顔を作って見せた。その後曲がり角へ消えてしまった。ナナさんの笑顔なんて初めて見たかもしれない…。「あれ?何か落としてる…」ナナさんの日記だった…。「見てみよ…」最初のページにはフナさんの写真が一面に貼られている…2ページ目からは日記が書かれている。「フナさんの写真かなりバリエーションあるなあ…風呂の時なんてどうやって撮るのかな?」なんでフナさんの写真があるのか分からない。2ページからはちゃんと日記が書かれている。「最近ないかな?」適当に開いた25ページ目…そのタイトルに私は凍りつく。[麻衣ちゃんとフナさん]「え?」麻衣とナナさんは直接会っている…?
「ごめんね…レイ…」「まだ痛む?」「大丈夫…」「場所を変えない?麻衣ちゃん?」「え?でもそれじゃフナさんが…私に」「あのアークスに会ってから変だよ?麻衣ちゃん…ダーカーがアークスと交われるわけない!」「…既視感があるの…あの人は初対面じゃない!」「麻衣ちゃん…」今、私は過去を知りたいんだ。東京にいつからいるのか…既視感があるだけでその理由が分からないのは君が悪い。まるで痒い所に手が届かないような感覚だ。「レイ!知ってるなら教えて!私の過去を!」「…ある所に小さな女の子がいました。その女の子は世界を救う力を持ちたかったんだってさ…でも非力な女の子に世界を救う力なんてあるはずがない…そこで女の子は何をしたと思う?」「それが私なの?」「どうだろうね…」「ちゃんと答えてよ!」「だから…麻衣ちゃんは何も知らなくていいの…ね?」
かなコメント!
今日はサモナーの新スキルとテクカスが楽しみだなー
これだけ書くと地味だな…。
3章からは設定の掘り下げをしていこうかなと思っています。
いやー3章の初めをどんな構成にするかは本当に迷ったなぁ
結局地味なコーナーになったね!うん!
てわでわー
ゆるゆる劇場!
フナ「ナナ!」
ナナ「フナさん?寝てるんじゃないんですか?」
フナ「本編とここは別!なんで私の風呂の写真なんてあるの?」
ナナ「筆者に聞いてください…」
ラァイア「えーと…きっとフナさんが好きなんですよね…?」
ナナ「こら!!」
ラァイア「いたっ…殴らないでくださいよー!」
フナ「顔真っ赤だよ?ナナ…風邪?」
ナナ「いや…なんでもない…