私のトモダチ達 1章 誘い 3
金色の鎧を纏い、6枚の羽根を羽ばたかせるダーカー…。顔は仮面のように覆われ、顔のような頭部からは四つの複眼全てが私を見ていた。
「だれなの?」「お嬢さん、僕はダーカー側になることを提案するよ?」ダーカーなのに喋っている…。ダークファルスという存在を思い出す。もしかしたら…。「ルーサー、麻衣ちゃんが決めることなのよ?」「レイか…君はもう少し彼女上手く誘導出来ないものかな?」「双子に食われて量産された奴には言われたくないね…あんたが活躍出来るのも[深遠なる闇]のおかげなのよ?」ルーサーとレイはあまり仲が良くないみたいだ。「レイちゃん」「何?」「もし…ダーカー側にならなかったら?」「…麻衣ちゃんは私達の敵になるかな?」「つまり…戦うことになる?」「うん…」つまり私は
ダーカー側になってもアークスと戦う。
アークス側になってもダーカーと戦う。
どちらを選んでもトモダチと戦うことになる。だけど…私は決めないといけないんだ。「決めたかな?お嬢さん?」ルーサーが急かす。でも…決めるなら早めがいいはず。先に会ったのはレイだ。それにレイには影で支えてもらったんだ。だから私はレイの手を握った。「決まったんだね…麻衣ちゃん」「うん…レイちゃん…」「レイちゃんと一緒に行くよ…」
実は心の底ではまだ迷っていた…。そしてこの選択で後悔することがないようにと祈り続けていた。
その頃フナ達は…
ディーオ・ヒューナルが力を集め始める。「リア!ディーオ・ヒューナルを!」ディーオにウィークバレットを貼り、すぐに銃を撃つ。1、2発では怯みもしない。「あ…」ディーオ・ヒューナルに集中し過ぎた。ファルス・ヒューナルの巨大な剣に体を斬られ、その衝撃で吹き飛ぶ体。「リア!」その後だった。ディーオ・ヒューナルが溜めた力を放つ。その光がフナを包む。私はフナさんから目を逸らしていた。光が炸裂した後に…フナは立っていた。彼女の横にはフォトンブラストを発動したのか要塞の姿をした幻獣がいた。
続く…
今回はコメント&劇場はお休みです。