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小説『Endless story』幕間9

EX-9

 

alto「空前絶後のォ! 超絶孤高の猫商人! エンストを愛し! エンストに愛された猫! アルト・クオリア! イエエエエェェェェェ――――――イ!!」

アルーシュ「久々の本編登場だからってテンション上がり過ぎィ!!」

 

アルーシュ「さてっ、そんなワケで! 今回も『Endless story』のオマケとして、始まりました『アル姐とあるとんのぐだらじ☆出張版』!!」

alto「第9章は第8章に輪をかけて加速する展開だったにゃん。黒幕『透藤縁』に始まって、ユカリの覚醒、そしてユカリ=透藤縁の隠された過去。怒涛の伏線回収も読者の皆さんは楽しんでもらえたかにゃん?」

アルーシュ「クライマックスを目前に控えた本編、ますます目が離せないねぇ」

 

アルーシュ「では本日、第6回目のゲストはこちら! 1章以来の……」

ウィリディス「どうも俺です」

アルーシュ「(’゚ω゚`)早いよ!」

ウィリディス「あっやべ」

アルーシュ「では改めて! 第1章以来の再登場で強烈なインパクトを残したクールガイ、しかし酒乱癖が手に負えない通称バッカス……もとい家主ことウィリディスの登場です!」

ウィリディス「本編でも触れてないヒトの汚点を踏み抜くのはやめようね」

alto「欠点の自覚はあるんだにゃあ?」

 

アルーシュ「第9章ではさっき言ったように伏線回収もそうだけれど、フォトンブラストに複合テクニックなんかも初めて出たねぇ」

alto「よもやPSO2やっていにゃい人がコレを読んでいるとは思えにゃいが、念のために、それぞれについて軽くおさらいしておくにゃん」

ウィリディス「つまり戦闘行動を重ねることで蓄積したフォトンを、フォトンブラストは幻獣召喚、複合テクニックはより強烈な複数属性のテクニックという形で一気に放出する……なんだ、必殺技みたいな感じ?」

アルーシュ「使った本人が曖昧かよ!」

alto「複合テクニックはともかく、幻獣は平たく言えば超高濃度・超高密度のフォトンの塊みたいなものだにゃん。本編では触れられにゃかったが、基本的にその辺りの設定も本家のPSO2準拠だと捉えて貰っていいにゃん」

アルーシュ「そういえばユカリを助けるときは、発動のためのフォトンをどこでチャージしたの?」

ウィリディス「あの時、実は直前までマーミンさんと一緒に幻創戦艦・大和ブッた斬りに行ってたっつー裏設定がですね。帰りがけにゆかりん達居たから手伝いました」

アルーシュ「(’゚ω゚`)

alto「さて、じゃあそろそろ質問コーナーに行くにゃん」

 

――Q1,先週休載した理由って何よ? RN:KIRIN氷結ストロングブラッドオレンジアルコール9%

 

ウィリディス「中の人がFF14にドハマりしてましたあああッ!!」

アルーシュ「ぶっちゃけやがった! コイツぶっちゃけやがったぞ!!」

alto「しかも別ゲーじゃにゃいか!!」

ウィリディス「中の人はタタルさんとアリゼーとラウバーン局長が好きだそうです」

アルーシュ「知らねえよ!」

alto「少しは悪びれよ!」

ウィリディス「いや待て、これには深い深いワケがあるんだ」

アルーシュ「申してみよ」

ウィリディス「新ジョブの侍楽しすぎた」

alto「コイツ実は飲んでんじゃねえの!?」

 

※飲んでません。

 

ウィリディス「あっでもちろっと言ってた、第10章の準備期間だったっていうのも本当だから安心してね!」

アルーシュ「信用ならねえなオイ!」

 

※読者の皆さんには、一身上の都合による休載で多大なるご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。

 

――Q2,ぶっちゃけエンスト本編に出てるメンバーは現在ほぼ全員せかほ抜けてるけれど、なして未だにぜかほのHPで連載してるん? RN:純米吟醸上善如水

 

ウィリディス「なんだか今回はやたら暗黙のタブーに踏み込んでくるなあ! もう!」

アルーシュ「でも団長に許可はとってあるんでしょ?」

alto「それとこれとは別問題な気もするけれどにゃあ」

ウィリディス「理由としては、作中の時間軸が、メタ的な意味でも創作的な意味も含めて『登場するメンバーが世界群歩行者達に所属していた時期だから』ってのが大きいらしい」

アルーシュ「本人たちが退団や外遊していたとしても、あくまでこれは世界群歩行者達の物語だからっていうことね」

alto「連載当初から随分と時間も経って、かくいう作者本人も今は別チームに居るけれど、元メンバーも現メンバーも含めて世界群歩行者達のメンバーに楽しんでいただくっていうスタンスは変わらないらしいにゃん」

ウィリディス「あとは団長の『ここに居た足跡を残す』っていう、チームとチームサイトの方針に強い影響も受けているみたいだわね」

アルーシュ「元メンバーたちの足跡でもあるってことなのね」

altoViridis曰く『完結までは、もう少しお目汚し失礼します。出来る限り今のメンバーにも楽しんでいただけるよう努力します』らしいにゃん」

ウィリディス「ただ第10章だけに関しては……これは中の人の個人的な繋がりで申し訳ないけれど、ゲストとして数名のフレンドも登場予定らしい」

alto「世界群歩行者達のメンバーは知らないかもしれないけれど、多目に見て欲しい、とのことだにゃあ」

 

――Q3,ずばり第10章(最終章)の見どころをお願いします! RN:ブラックニッカ・クリア

 

ウィリディス「世界群歩行者達と透藤縁率いるI・ダーカーの軍勢との最終決戦、それからロゼ・ルベル・社長の3人の救出の成否がメインだなや」

アルーシュ「今までの総仕上げたものねえ」

alto「第9章に負けず劣らず、むしろそれ以上に盛り上がる展開を用意しているとのコトだにゃん。期待しておくにゃ!」

ウィリディス「そんなワケで今回も第10章に繋がる短編を用意してあるんだな」

アルーシュ「ラジオの後に是非そちらもお楽しみくださいね!」

 

alto「さて、そろそろ終わりの時間も近づいてきたにゃ」

アルーシュ「あと1回ででこの『アル姐とあるとんのぐだらじ☆出張版!』も終わりかと思うと、感慨深いものがあるわねぇ……」

ウィリディス「思えば世界群歩行者達とも、この物語とも、本当に長い付き合いになったモノだと思う。だからこそ、まあ、何だ。盛り上げていくつもりだよ、最終章」

alto「ユカリが選んだ道の果ては? 囚われた3人の安否は? 透藤縁との決着は、そして彼女が辿る結末とは? クライマックスを迎える物語、見届けるのはキミだにゃ!」

アルーシュ「最終章まで来れたのは、ひとえに読者の皆さんの応援のお陰です。あと少し、このEndless storyに是非お付き合いください」

ウィリディス「次の章からも乞うご期待、だにゃ。またにゃ!」

alto「それウチのセリフゥ!!」

 

 

 

#10-0

 

 みんなが一様に黙り中空に浮かぶモニターを注視しているチームルームで、アーテルの普段とは打って変わって落ち着いたトーンの声だけが、染み入るように響いていた。

 アーテルとアルト、そしてウィリディスによれば、I・ダーカーはあくまで幻創種でありダーカーではない。そのためいくらモデルとなった対象の性質を反映する幻創種といえど、本家たるダーカーの「万物に侵食する」性質までは受け継いでいないらしい。

 つまり見境なくすべて侵食するダーカーの因子ほど、エーテルは厄介ではない。

 

「ダーカー因子ほど強力な結びつきでないのなら、3人を覆う膨大な量のエーテルを打ち消すことは難しくないわァ」

「ただし、そのためにはひとつだけ条件があるにゃん」

 

 アルトが言い放った「条件」という単語に、メンバーたちが、特にハイドとアルーシュが反応を示す。みんなの視線はアルトの方へ向き、それから彼女が指さした方――私の方へと集まった。

 

「即ち囚われているメンバー自身が、強い意志でダークファルス化を拒絶するコトだにゃ。そこのユカリ自身がそうしたように、本人が透藤縁の支配を跳ね除ける必要があるにゃん」

「そして何らかのきっかけを与えて、囚われている本人たちが支配を跳ね除けた瞬間……膨大なエーテルとの結合が緩んだ瞬間に、強烈なフォトンによる一撃で引き剝がす。少々乱暴だけれど、現状これが最適解だと思う」

「……――概要は分かった」

 

 割り込んだのは、ハイドの声だった。

 キャストに特有な鉄仮面の奥から響く声は無機質で落ち着いているようでもあったし、そうではないようにも思えた。いずれにせよ彼はゆっくりと前に踏み出してウィリディスの前まで近寄る。

 ハイドのライトブルーに光るアイカメラと、青年のオッドアイが交錯する。

 

「だがひとつ、本題に……作戦の仔細を詰める前に聞いておきたいことがある。言うなら今回の件は、君が……ウィリディスの判断が発端で間違いないな?」

「待ってください、それは――……!」

 

 縁が、と言いかけて口をつぐむ。ウィリディスが私の方へ向けて「何も言わなくていい」と手を伸ばして制止したからだ。ハイドは私の方を一瞥したが、少し間を置いてからまたウィリディスを問い詰めるように続けた。

 

「見方を変えれば、君は自分の『地球人の少女を助けたい』というエゴにメンバーを付き合わせ、その結果こうして被害を出したことになる。それにユカリが地球人でなく幻創種だと最初から分かっていたのなら、本来は救助の必要もなかったんじゃないか?」

 

 思わず視線をチームルームのメタリックな床へと落とす。

 遠まわしに責めるような口調は、確かな鋭さで私にも刺さる。確かに私が死んでいればその時点で縁の「スパイを送り込む」という目的は頓挫していたのだろう。ウィリディスが私を見捨てていれば、3人が拉致されることもなかったのだろう。

 けれど、私は両手を握り締め、再び視線を上げてハイドへ向き直った。

 

「それは違います」

 

 不意に突いて出た言葉は、きっと私の本心だったからだ。思ったよりも強く響いた声に私自身も驚きながら、考えるより先に口が動く。

 

「私が原因なのは分かっています、分かったうえで言います。それでも、私は私が死ねば良かったとは思いません。本当に助けてくれて良かったと思います。ここに居る皆さんと出会えてよかったと思います」

「だから何だ?」

 

 圧し掛かる、簡潔な言葉の重圧。

 分かっている、ハイドも自分の娘の命が関わっているかもしれないからこその重圧だと。きっとハイドと同じような思いは、少なからず他のメンバーも抱いているのだろう。

 それでも言うべきだと思ったことを言うことに、少しも躊躇いは無かった。

 

「だから……――だから、ウィリディスさんが間違っていたとは、私は思わない。そして、今度は私が仲間を助ける番です」

 

 ここまでウィリディスに、世界群歩行者達の仲間に助けられてきたように。今度こそ、私が助ける番なのだ。自分がしでかしたことの償いというワケではない、あくまでも自分がそうしたい。

 

「今するべきなのは、何かを悔いることじゃない。やったことの結果を受け止めた上で、これからどう進むべきかを考えて、行動するコトなんだと思います。なので私も行きます。3人を助け、縁と決着をつけるための作戦に、私も参加します」

 

 見下ろすハイドの表情は、当然ながら伺い知れない。一帯を満たす張り詰めた空気が、あまりにも重苦しい。

 けれど不思議と竦まずに居られた。

 不意にウィリディスが私を一瞥し、短く「ありがとう」と言う。彼もまたハイドに視線を向け直すと、あくまでも抑揚の無いような、しかし秘めた意志を感じさせるような声で物申す。緑青色の右目は、射貫くように力強い眼光を湛えていた。

 

「助けたいと思いました。もっと上手いやり方があったのでは、と反省しています――が、後悔はしていません」

 

 私を助けたことに、後悔はしていない。

 その言葉に、どこか私も嬉しさのようなモノが込み上げていく。

 

「それが誰であれ、正体が何であれ、助けるべきだと思ったから助ける。そのための最善を尽くす。本当に自分がそうするべきだと思ったことを、ためらう理由はありません」

「それで仲間を危険に晒してもか?」

「同じく最善を尽くし、必ず仲間を助けるだけです」

 

 きっと、ウィリディスとハイドのどちらが間違っているとかではないのだろう。

 どちらも正しい。だからこそ意見がぶつかることもある。納得のいかないこともある。

 両者はしばらく睨み合っていたが、やがてハイドは視線を落とし、その声も普段の落ち着いたトーンに戻った。

 

「それが聞ければ問題は無い」

「……俺を試しましたね?」

 

 ウィリディスもまた、どこか脱力したようにため息をつきながら言う。

 

「中途半端な覚悟でオラクルに危険因子を持ち込んだならば、許しがたいと思っただけだ。元よりロゼが連れ去られたのは俺自身の責任でもあり、それについて君を責めるつもりは毛頭ない。……話の途中でユカリが割り込んできたのは予想外だったがな」

 

 何か今更になって、急に恥ずかしさが込み上げてきた。べつに反論した内容そのものについて恥じることは無い……と思うけれど、大人数の前で何かを言うこと自体がちょっと恥ずかしい。

 それに、とハイドは一息おいてから。

 

「俺が逆の立場でも、ウィリディスと同じことをしただろう。話を遮って悪かった、作戦の続きを聞かせてくれ。ロゼは父親の名にかけて、必ず俺が助け出そう」

 

 任せてくれ、とばかりにハイドは自分の胸を軽く叩いた。

 ウィリディスも薄く口角を上げて頷くと、指先で虚空を横一文字に切る。するとそれが合図のように、さらに数十ものモニターが展開された。

 それからウィリディスと入れ替わりで団長が進み出て、集まったメンバー全員を見渡す。角度を少し直すように帽子のふちを触ってから、明朗とした声が放たれた。

 

「今回の作戦は世界群歩行者達……及び『DFco.』と、そしてウィリディス君が率いていた傭兵部隊『パラノイドサーカス』のメンバーであたる総力戦だ。全体を4つの部隊に分け、それぞれの任務を全うしてもらうことになる。具体的には拉致された3名を救出する部隊、そして透藤縁本人を押さえる部隊の4つだね」

「作戦の骨子は、団長とロビットさんと俺で詰めました。詳しい質問があれば、都度俺らに聞いてください」

 

 決戦の時は、刻々と迫っていた。

 この1か月は本当にあっという間だった気もするし、それだけとは思えないほどに無数の出来事があったようにも思える。今は私を構成するそれらの全てが、私にとって確かな守りたい居場所として根付いていた。

 瞳を閉じて想いを馳せてから、唇を固く噛み締めて前を見据えた。

 

「では……これからブリーフィングを始めるにあたって、本作戦を……――『東京市街地侵攻戦:夢幻』と呼称します」

 

 

 

To be continued.

 

 

 

Character fileChapter9

 

Name:ウィリディス 年齢不明(推定22歳程度)/♂ (By Viridis0921

本名『ウィリディス・フルフィウス』。

世界群歩行者達に所属するアークス。無口・無表情・無愛想で飄々とした性格であるが、誰かを助けることに対しては強く執着する。

アークス史上最悪の犯罪者「共喰いニウェウス」を追うためチームを転々としていた経歴を持ち、かつては「パラノイドサーカス」という名の傭兵部隊を率いていたことも。

東洋系の顔立ちと黒髪黒目に、右目だけが緑色のオッドアイが特徴的。右目の周りと両腕に、白緑色の血管のような紋様がある。

戦闘においては打撃、射撃、法撃のいずれも使いこなし、相手と戦況に応じて武装を使い分けるオールラウンダー。中でも刀剣類の扱いを得意とする。

 

Weak point:酒癖が悪い。

 

 

 

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