私のトモダチ達 4ー7
「フナさん、フナさん」
私の名前を何度も口ずさむダーカーの少女。彼女の姿を見る度にあの少女の記憶が蘇る。でも彼女は【深遠なる闇】に……。
「覚えたよ、フナさん!」
「うん、ところで君の名前は?」
「麻衣、麻衣って言うの!カタカナじゃないよ!漢字だからね」
「麻衣ってもしかして地球人?」
「違うよ、私は……あれ?私はどこから来たんだっけ」
彼女の発言に疑問を抱く。漢字は今のところ地球人の間でしか使われていない新しい文字だ。彼女は記憶を失った地球人ということか?しかし、それでは彼女の能力がおかしい。
ダーカーと対話する能力を地球人が持っているわけがない……
彼女はもしかしたら……
「フナさん!任務はどうですか?」
「東京エリアで謎の少女を保護したの。一旦帰還してもいい?」
「はい!了解しました!……ええと、その少女、ヒューマンに似てませんか?」
「言われてみれば……」
「とりあえず帰ってからゆっくり話をしましょうよ」
「うん」
やはり「彼女」はまだ生きているのだろうか。
あの時、宇宙に投げ出されたあの少女は