小説『Endless story』幕間2
- 2016/06/15 05:30
- カテゴリー:Endless story, 小説, PSO2, ゲーム
- タグ:Endlessstory
- 投稿者:Viridis
今回の更新を担当するViridisです。
二次創作小説『Endless story』を書かせていただいています。
先日PCの内部パーツがイカれてしまったようで、現在絶望に打ちひしがれております。
現在は本体を修理に出す方針であり、事情によっては今後の更新が滞るかもしれません。
楽しみにしている皆様には大変申し訳ありませんが、なにとぞご理解をお願いします。
昨日修理代稼ぐための短期バイト内定もらってきたよやったね!
いつも、チームチャットやTwitterでの暖かいご声援ありがとうございます、励みにしています。
それでは今回も、例によってちょっとしたオマケを投稿し、本編更新の代わりとさせていただきます。
♯EX-1
アルーシュ「アル姐と!」
alto「あるとんの」
アルーシュ「ぐだらじ☆出張版!!」
alto「……の時間だにゃ」
アルーシュ「はいっ、そんなワケで! 今回から『Endless story』のオマケとして、章と章の間に差し込もうと始まりましたこの企画」
alto「企画を立案した矢先に、Viridis(家主の中のヒト)のPCがご存知の有様だから幸先悪いことこの上ないにゃん。普段から酷使するとああいう目に遭うにゃ、みんなも気を付けるにゃん」
アルーシュ「そんなワケで、先ほども本人が告知していた通り第3章以降の更新はしばらくの間滞るかもしれません……。でもViridisが言うには、本編は『必ず完結まで持っていく方針』らしいので安心してください!」
alto「告知も終わったところで、今回のゲストをお呼びするにゃん」
アルーシュ「本編の主人公にしてちょっとダウナーなアンニュイ系少女、ユカリさんのご登場です!」
ユカリ「よ、よろしくお願いしますっ……」
アルーシュ「さて、それじゃまずゆかりんとリスナーの皆さんのために、この企画について説明をしたいと思います」
alto「この『ぐだらじ☆出張版』では、毎回1人本編にエントリーしているキャラをゲストにお招きして、ゲーム内外でViridisへ寄せられた質問を、私たちがお答えしていくにゃん」
アルーシュ「そして私たちからもゲストキャラへ質問をしてみたりもするよ!」
ユカリ「Viridisさんが言うには『マジで全っ然質問来ないからホンットに焦った』らしいですね……」
alto「告知に十分な時間を確保していなかったからそうなるにゃ」
アルーシュ「質問は引き続き募集しています! ラジオネームを添えてゲーム内のGJやメール、その他Twitterでの本人のアカウントまでぜひぜひご投稿してね!」
alto「その他本編とあまり関係ないお悩み相談だったりネタ投稿なんかも、私たちが全力で拾う方針らしいので、たくさんの投稿待ってるにゃ」
アルーシュ「さて、それではユカリに私たちからの質問。行ってみよっか!」
ユカリ「は、はい!」
――Q1,近頃チーム内でキャラクターにイメージソングを付ける風潮が流行っていますが、ずばり『ユカリ』のイメージソングはありますか?
ユカリ「ええと、Viridisさんが言うにはSchool Food Punishmentの『How to go』が私のイメージソングみたいです」
アルーシュ「アニメ『UN-GO』のオープニングにもなっていた曲だね」
alto「若いヒト特有の葛藤と、そこから突き抜けていくような疾走感が爽快な曲にゃ。どこかで見た『モラトリアム全開の歌詞』っていう評価がしっくり来るにゃん」
ユカリ「これもViridisさんの受け売りですが、現状でも私にイメージがしっくり来る他、本編の最終章を読んで『なるほど、ぴったりだ』と思っていただけるような構成を考えているとの事です」
アルーシュ「自分で積極的に最終章へのハードルを上げていくViridisの自殺行為には恐れ入るわゾ」
alto「ちなみに今もこの曲がバックミュージックでかかっているんにゃけれど」
ユカリ「文章だとお伝えしにくい件」
アルーシュ「ではでは、次は読者からの質問に答えてみよっか?」
――Q2,『2-5』にてキャストがガソリン飲む演出あったけど、あれって誰かのキャストの設定から引っ張ったの? それともViridisのイメージから?
RN『クソ雑魚ナメクジ』より
ユカリ「らっ……ラジオネームが卑屈!!」
alto「ユカリが思わず声を荒げるほどの卑屈っぷりにゃん。本編でもこんな大きい声は出してないかもしれないにゃ」
アルーシュ「キャストがガソリンを飲む演出は、Viridisのフレンドのマイルームからの着想ね」
alto「マイルームを『大型ショッピングモールに内蔵されていそうな感じのレストラン』に改造したフレンドが居て、そのメニュー表の中に『ハイオク』やら『レギュラー』やら書いてあったらしいにゃん。ちなみに本人もハコ(キャスト男性)」
ユカリ「キャスト男性ってユニークな発想をする方が多いように思います」
アルーシュ「コンセプトがやけに具体的なのね」
ユカリ「でも、PSO2のキャストはベースが生身の人間らしいって本家ストーリーで触れていましたけれど、それは……?」
alto「フォトンの力にゃ。次行くにゃん」
アルーシュ「都合悪いことは全部フォトンで解決するスタイル」
――Q3,ゆかりたんは現在気になっている異性はいますか? あと毛深くてマッチョで、しっぽがあってネコミミ生えてる可愛い系アークスをどう思いますか?
RN『ポンポコリン♪』より
アルーシュ「あ、それ私も気になるかも!」
ユカリ「え、ええっ……好きな人ですか? ちょっとあまりそういうのはまだ……こちらへ来て日も浅いので」
alto「それに今のところ本編で出た男性キャラが数名程度だにゃん」
アルーシュ「まあ、でもそりゃそっか……でも『1-1』で家主君に、すんでのところで助けられたじゃない。結構ああいうのってフラグだと思うんだけれど、その辺りどう?」
ユカリ「まだ本編で『右目が緑色』ってことくらいしか出ていない上に、そのあとすぐに気を失ってしまったのでなんとも……」
アルーシュ「じょ、じょむじょむ……」
alto「地球にいた頃はそういう話はなかったのかにゃん?」
ユカリ「バイトばかりで、あまりそういうことを考えている暇と機会がなくって……」
アルーシュ「ユカリはスゴく可愛いのに勿体ない」
ユカリ「あわばばば全然全然私なんぞオラクルの皆さんに比べたらあわばばば」
alto「普段ほめられる機会もないからテンパりまくるコミュ障の図だにゃ。そんで『毛深くてマッチョで、しっぽがあってネコミミ生えてる可愛い系アークス』のくだりはどう思うにゃ?」
ユカリ「ええっと……どんな方でも、誠実に想いを伝えればいつか応えてくれる人は現れると思います。なので、頑張ってください!」
アルーシュ「言外に『自分は遠慮しておきますけれど』って断ったわね」
alto「今しれっと『どんな方でも』って言ったにゃん」
アルーシュ「以上で質問は終わりになります。ユカリ、今日は来てくれてありがとねん! 最後に何か一言お願いしてもいいかな?」
ユカリ「はい。今日はとても楽しかったです。――この『Endless story』は私が世界群歩行者達の皆さんと出会い、少しずつ成長し『自分』と向き合っていく物語だと聞いています。長い物語になると思いますが、最後まで付き合っていただけたら嬉しいです」
alto「もちろん他の世界群歩行者達のメンバーも活躍するらしいので、こうご期待だにゃん」
アルーシュ「それではパーソナリティーはアルーシュとalto、ゲストはユカリちゃんでお送りしました!」
alto「では、少しだけ次回予告を投下して今日はお開きにゃん。またにゃ!」
♯3-0
♪
――お嬢さん、力が欲しくはないかい?
山ほどのダーカーが暴れ回り、何もかもがめちゃくちゃに壊されたこの街で、なぜ彼は傷ひとつ負っていないのか。それを考えるほどの余裕は備わっていなかった。むしろ、男の差しのべた手が救いにすら思えたのだ。
♪
「それじゃあ――『彼女』と立ち会って、一撃でも掠らせてみなさい」
「……ふぁいっ?」
思わず素っ頓狂な声を上げて聞き返してしまう。『彼女』も目を丸くして、あっけにとられた表情をしていた。
♪
「――『ハトウリンドウ』!!」
ライレアが振り抜いたディエスリュウの切っ先から、大量のフォトンが激流のように押し寄せてエル・アーダを、プレディガーダを、ディガーダを呑み込み砕き微塵に切り裂いていく。
♪
少女は私と同じくらいの年頃だった。華奢な体躯、陶器のように真っ白な肌。紅玉を思わせる真っ赤な瞳、作り物のように整った顔立ち。絹糸みたいに繊細で綺麗、かつ毛先にかけて薄紫のグラデーションがかかった白髪。まるで人形のような見た目だ。
だからこそ頭部に生える大小6本のツノと、瞳以外が真っ黒に染められた左目は殊更いびつな印象を与える。
『ステラ』と呼ばれるその少女は、白髪を撫で付けた長身の老人によって、奥の部屋へと誘われていった。
♪
「お嬢さん、君の名前は何というんだい?」
「私の名前は――……」
きっとこの男に利用されるのだろう、と私は薄々気づいていた。優しげな『ルーサー』のほほえみは、目の奥に得体の知れない闇を湛えている。
それでも、私はその日――瓦礫散らばり炎燃え盛る死屍累々の地獄で、悪魔と取引を交わした。
♪
→To be continued.