作成日:2015/03/28 作成者:塊素
チームマスター、塊素です。
「チームマスターって具体的にどういうことをやっているのか?」というのを書きたくなったので書きます。
チームマスターとしての心構えなどについては別資料のチームマスターとは何ぞや?を参照してください。
まずはここから始めなければならない。
チームマスターの最初のお仕事はチームの名前を考えることです。これが決まらないとそもそもチームの作成が出来ないわけで、一生懸命考えてください。
同時にどのようなチームを目指すのかも考えないとなりません。チームの方向性が先に決まったりすると自然とチーム名も絞られてくる場合があります。
チーム名は大別すると以下のものに区分することが出来ます。
チームマスターの感性により作成されるユニークな名前です。チームマスター個人の人となりが表れる場合が多く、ぱっと見ではどういうチームなのか解らない場合が多いです。
どのようなチームなのかは実際に入ってみるまで解らない雰囲気を醸し出す(かもしだす)でしょう。
[有益な点]
オリジナルな名前のチームはチームマスターがゲームを続ける限り、長く生き残り続ける場合が多いです。チームマスターが交代しても違和感のない名前だった場合はより長く存続する場合があります。
[無益な点]
チームマスターがやる気を無くすとあっさり空中分解(チームの過疎化)が進んでしまいます。良くも悪くもチームマスター次第となるでしょう。
チームの方向性や好きなものを表した名前です。基本、同じものが好きなプレイヤーが集まることを目的に作られたチームであることが多く、名前からどういうチームなのか推測しやすいです。
属性に合わない人が入団することはほぼないでしょう。大抵はチーム側も、属性の合わない人の入団は断っています。
[有益な点]
プレイヤーに属性の適合者が多い場合、非常に多くの人が集まります。また、属性が主体となるためチームマスターはチームを運営する上で特定の人である必要がなく、チームマスターの交代が容易です。
同じようなチームが複数できる場合もあり、その場合はチーム間でのプレイヤーの移動も容易です。
[無益な点]
適合者の少ない属性を掲げたチームの場合、人が集まりません。ただし、この場合でもチームメンバーの満足度は高いでしょう。
属性が主体となるため、属性によってはチームメンバー間の関係性が希薄になります。また、人の出入りも激しい場合が多いです。
運が悪いと解り合えない敵対者が現れる場合があります。
その時その時の流行物やゲーム、アニメ、漫画、映画、ドラマなどから名前を拝借したチーム名です。
ある程度の時間が過ぎてしまうとチーム名そのものに飽きが来てしまうのが辛い名前です。
[有益な点]
一定の期間のみ、人が集まりやすいです。
チーム名の元ネタについての会話ができます。
[無益な点]
一定の期間が過ぎると過疎化してしまいます。
チーム名の意味が解らない人に遭遇するとがっかりすることもあります。
チームの方向性は主に四つあります。
これらのどれを目指すかを最初に決定しておくことは今後のチーム運営でとても重要な意味を持ちます。この決定がチームメンバーを増やす、また維持する上でとても重要なのでよく考えてください。
いわゆる効率チームとも言われるチームが代表例な方向性です。如何にしてゲームを攻略するかに重きを置いているチームです。
[有益な点]
ゲームコンテンツを消化する上で強力なプレイヤーが集まりやすく、エネミー討伐等では非常に楽が出来ます。これはもちろん、参加しているプレイヤー自身も強力であることが要求されます。
チームポイントの供給が多めでチーム機能の解放が早くなります。
[無益な点]
運営側が用意する新しいコンテンツを手早く攻略していかないと周りに置いていかれる為、「ゲームをしなければならない」という雰囲気が生まれてしまいます。
遊んでいるのか遊ばれているのか、そこはしっかり把握して遊ぶ必要があり、これを見失うと一気に燃え尽きたり現実生活に支障をきたしかねません。
いわゆるエンジョイチームとも言われるチームが代表例な方向性です。如何にして他のプレイヤーと遊ぶかに重きを置いているチームです。
[有益な点]
オンラインゲームの醍醐味である大勢のプレイヤーとの交流を満喫できます。また、それほどゲームプレイそのものに身を入れなくても何とかなります。
チームマスターの仕事を他の人に分配しやすくチームマスターの負担が軽減されやすいです。
[無益な点]
会話のほうに時間を取られてゲームコンテンツを消化できず、新しいコンテンツに乗り遅れる場合もしばしば。これに業を煮やしたプレイヤーからチームを脱退していきます。
またプレイヤー間で喧嘩が発生した場合にチーム崩壊の危機に陥りやすく、特定プレイヤーに相当な負荷がかかります。チームマスターが人間関係の調整に乗り出した結果、あまりにもきつすぎてチームマスターが燃え尽きる場合もあります。喧嘩を収拾できなかった場合、チームは崩壊します。
そもそも人間関係でストレスを感じる場面が多いです。ストレスの解消方法がない場合、「ゲームでストレスを受けるなんて馬鹿らしい」といきなり熱が冷める人も多く、オンラインゲーム自体をプレイしなくなる場合があります。
チームポイントの供給が少なく、チーム機能の解放が遅くなります。
多くのチームマスターが目指そうとする方向です。簡単に言うとどのようなプレイヤーも受け入れるという姿勢ですが、ゲームプレイをしたいプレイヤーからすると一部のプレイヤーがぬるく感じられ、会話をしたいプレイヤーからすると一部のプレイヤーが冷たく感じられるチームであり、双方に不満が溜まりやすいチームです。
これを解消にするにはチームメンバー全員に双方に対する理解が必要であり、これをどのように教えていくか、支えていくかがチームマスターの手腕となります。
[有益な点]
プレイヤーを受け入れやすいのでメンバー数は多くなります。しかし、チームマスターの仕事も増えがちになり、チームマスターは調整ばっかりしていると言ったことにもなりかねません。
チームマスターがどれぐらいチームの仕事が好きかによってチームの雰囲気もかなり変わるでしょう。
[無益な点]
そもそもチームマスターが上記の二つについて理解していないとチームは不安定な状態になります。
チームマスターに人徳がないとなかなか大規模チームにはなりません。
チームマスター以外いないチームです。
[有益な点]
負担がほぼなく、気楽です。
チームメンバー募集の声をかけられたり、無言スカウトが来たりする事はなくなります。
[無益な点]
チームチャットを使っても意味がありません。チーム機能を解放するのにどれだけかかるか……。
チームマスターの二番目のお仕事。
お一人様専用チームでない限りはチームメンバーを募集する必要があります。
※以下では初級を超えてのメンバー募集についてもまとめて記載しています。
初期はチームに人が居ないため、チーム自体に魅力がありません。
チームマスター自ら、チームメンバーの確保に出歩く必要があります。また初期のチームメンバーはチームの中核となるため、なるべくメンバーの人柄を掴んでおく必要があります。
チーム編成にふさわしい人のみを選ぶ必要があります。野良PTでこれはと思う人に声をかけてみたり、フレンドの人に声をかけてみたりするとよいでしょう。
これはと思う人がいたら、その人がチームに所属していたとしても宣伝目的で声をかけておくとよいでしょう。誰かを引っ張ってきてくれるかもしれません。
[注意点]
この段階で無言スカウトや白チャ募集によるチームメンバー勧誘はやめたほうが無難です。チームメンバーの頭数は増えてもログインしなくなったりすぐに別チームに行ってしまったりとチーム内が寂しいことになりかねません。
チーム内が寂しいと新しい入団者に悪印象を持たれてこれまた人を逃してしまうのでお勧めできません。……まあ、人が増えてくる時期になるとこれらの行為自体やる必要がなくなっていたりします。
メンバーが集まってくるとチームそのものの魅力が高まってきてメンバーがフレンドの人を引っ張ってきてくれたりするようになります。
また、チームサイトを持つことで広報力を高めることが出来ます。
チームサイトでチームの説明を行い、PSO2サポーターズリンクに登録、チームの組織投票でリンクの順位を引き上げることでビジフォン端末からの入団申請をしてもらいやすくなります。
チームサイトを持つと人の集まり方が相当変わるので、持てるならば持つと良いでしょう。チームサイトにはチームからの告知情報とメンバーが書き込める掲示板の二つがあれば最低限は機能しますが、来訪者達が最も知りたいチーム規約やどのような人が求められいてるのかの情報、チームの雰囲気がある程度解るようになっていればより良いでしょう。
メンバーの集まり方がだんだん変化してきます。フレンドを引っ張ってくるのは継続されますがそれ以上に、チームメンバーの多さを見込まれてチーム丸ごとの合併や崩壊チームからの流入などが目立ち始めます。
チームマスターとしての手腕も相当発揮しなければならず、大抵はチーム内での揉め事も発生してきて一斉退団なども経験することでしょう。チームマスターとしての姿勢が問われがちになります。
だんだん空枠が無くなって来て、今度は如何にして空枠を作るかに悩まなくてはならなくなります。
ここまで来るとビジフォン端末で募集を出していれば人数の多さを見ての応募が目立ち始めます。
チームポイントの供給も相当潤沢になり、フォトンツリーの育成も順調に行くでしょう。
ビジフォン端末による募集を締め切る必要があります。締め切り忘れると空枠がないのに入団申請が来る状況になります。
あとは運営にチームメンバー枠の拡張を求める要望を出しましょう。
チームが出来て人も集まってきました。次にやるべきことは以下のことです。
人が多くなるにつれてチームのお約束について意見が合ったり合わなかったり分かれたりします。チーム内の混乱を防ぐために、チームの規約を徐々に作りましょう。
規約はチーム内の混乱を未然に防ぐために、チームマスターが思いつく限り書き出します。
チームの方向性などにも関わる為、チームの指針となる規約は特に書き出しておく必要があります。
チーム規約として代表的なものには以下のものがあります。
※以上のものは代表例です。これ以外にも必要な規約があれば追加する必要があります。
チームメンバーを募集する際にもしも特定の条件に合致する人しか入団させたくない場合は設けます。
何かしらの条件に合う人だけを集めたい場合には必須です。
この規約は何か浮いているように見えるかもしれませんが、かなり根の深い問題を孕んでいます。それこそ、プレイヤーを人間と見なすかゲーム内の登場人物と見なすかってぐらいに重要な事項です。
顔も見えず声も聞こえないゲーム上では、相手にどう思われているのかが大変解り辛いものとなっています。挨拶はそれを確認する最初の一歩として重視されており、自分に対して挨拶があったかなかったかでチーム内での自分の存在意義を確認する手段として使用されることがあります。
自分に対して挨拶がなければ、そのプレイヤーはチームに居続けたいとは思わなくなります。それなのに挨拶は不要だと思う人がいるのも現実としてあり、これらの不一致が悲劇を生み出す事例がかなり多くあります。
このため、チームとして挨拶をする、しないを決定していることは余計な悲劇を生まないという意味でかなり大きな利益をもたらします。
「規約」というものに慣れていないと規約の大半がこの禁止事項で埋め尽くされたりするのですが、ないよりはましです。チーム内で禁止とすべき事柄は書き出しましょう。
ただし、そもそもオンラインゲーム運営が禁止している事柄を書くのは蛇足です。せいぜい、オンラインゲームの規約は守りましょう、と書くぐらいでしょうか。これも基本的なことなので書く必要はないと思われます。
チームが人の集まりである以上、意見の不一致などで揉め事は必ず起こります。
揉め事が発生した結果、ある程度の妥協案が出来上がります。この妥協案を規定としてチーム規約に随時、追加します。
チームに長く在籍し、チームの方針に納得してくれている人からマネージャーを数名選出します。
マネージャーの数はチームの五分の一程度が目安かと思われます。
マネージャーの選出基準はあくまで、チームに長く在籍していてチームの方針に納得してくれている人とします。ログイン時間が長いとか他のゲームで何かしらのグループを率いてました、というのはあまり当てにしないようにしましょう。
特例としては、チーム合併などで特定のグループがまとめてチームに入ってきたときに、そのグループのリーダーをマネージャーにするというのがあります。
マネージャーを選出したとしても、実際にマネージャーをやるかは対象プレイヤーの意思次第です。役職を押し付けないよう注意しましょう。
メンバーが増えてきてマネージャーも活動を始めるとチームマスターが知らないメンバーが出現し始めます。
これらのメンバーについてもチームマスターは把握しておく必要があります。入団者が居た場合は報告してもらい、必ず顔合わせをするようにしましょう。
チームメンバーとしてふさわしくない人が入団していた場合は対策を考える必要があります。
オンラインゲームである以上、チームマスターが居ない間にもチームメンバー間でさまざまな交流が行われています。
何事もなければいいですが、何かしら問題が発生した場合にはその動向を探って場合によってはチームマスターが介入しなくてはなりません。
チーム内で起きる問題は多岐にわたり、なかなか全てを経験する機会はありません。
世界群歩行者達チームマスター塊素が経験したものをいくつか紹介します。
このケースは PSO2 では非常に多い事例となっています。原因はレアアイテムの陳腐化が激しいことにある(次々と新しいレアが出されるために貴重なレアアイテムがすぐにレアではなくなってしまう)のですが、これは各自で意識して気をつけるしかありません。
基本的にはゲームプレイ重視のプレイヤーが会話重視のプレイヤーを馬鹿にしがちです。
[この発言に注意]
「それ、ゴミじゃん」
「そのレア、今じゃ 100K の価値しかないけど」
このケースもメンバー間で注意してないと多発する問題です。オンラインゲームでは基本的に画面上でしかやり取りできないため、プレイヤーが画面を見ていなかったりキーボードを打つのがめんどくさくなっている時だったりすると見逃したりします。
これが何度も続くと発言しているメンバーは無視されていると感じ、大変不満を持ちます。最悪、いじめられていると感じます。
これを防ぐには発言するメンバーには「誰しもが常に反応できる状態にあるわけではなく、また自分は無関係だと思ってしまうと反応しないことが多い」と教え、発言を受けるメンバーには「自分とは無関係だと思っていても何かしら応答してください」とお願いしなくてはなりません。
チームの規約を絶対視する人は少なからず存在し、規約を楯にメンバーを攻撃したり、規約そのものに納得いかなかったり不都合があると騒ぎを起こす人達が出現する場合があります。
これを防ぐためにはあらかじめ、「チーム規約は絶対ではない」という意識と「チーム規約を変更するための手順」を確立させておく必要があります。
オンラインゲームで交流をする以上は言葉のやり取りがあるわけで、中には相手を意図せずに傷つけるものもあったりします。
これを防ぐことは非常に難しく、事が起きてから対処することのほうが多いです。
チームマスターとしては双方からの情報を冷静に聴取してその言葉がなぜ相手を傷つけることになったのかを分析し、謝罪の必要があるかどうかを判断する必要があります。
問題が発生すれば何でも謝ればいい訳ではありません。謝る必要がないのに謝ってしまえば余計な問題を呼びかねず、無用な謝罪を強要すればチームマスターの信頼を失うことになります。
場合によってはどちらが悪かったのかの判断をして退団者を出す覚悟で裁く必要があります。
チーム内の会話をなるべく制限したくない、しかしながら一定以上になると大多数を不快にしてしまうような会話をどう制御するか。これも難しい問題です。
特に下ネタ系は人によって許容できるレベルが異なるため、妥協案を出すことができませんでした。世界群歩行者達ではここを「チームマスターの許容レベルに合わせる」として強引に解決しています。
明文化も難しいため、繰り返し口頭や掲示板でどの程度までなら許されるのかを告知する必要があります。
チームメンバーもかなりの人数が集まり、チーム規約も確立され、チーム内の揉め事もある程度経験しました。
ここから先はあまり万人に通じてやる必要があるものはありません。
逆に言うと、チームマスター個々人が持つ手腕が試される場でもあります。
増えるに任せていたチームメンバーも空枠の減少にしたがって管理する必要が出てきます。
つまりはログインしているメンバーとログインしていないメンバーを区別して、ログインしていないメンバーを除名していく必要があります。
ログインする見込みがない人よりもログインしている新人のほうがチームの活気度合いに大切であるため、空気の入れ替えと腹をくくって行う必要があります。
塊素の場合、チームサイトの拡充に尽きると思われます。
塊素はその趣味がウェブサイトの作成であり、職業はプログラマーでパソコンの扱いにも詳しいため、それをフルに使ってチームサイトを作成しています。
以上を一手に引き受けています。チームサイトは八割がオリジナルであり、単なるオンラインゲームのチームサイトとしては異常な充実振りを持っています。自宅サーバな都合でデータ容量も潤沢に確保されており、相当大きなファイルもアップロード、保持できます。
ただし、コンテンツの維持のために PSO2 を一時間プレイすると二時間のチームサイトの保守作業が発生します。最近、この保守作業がかなり嵩張って来ています。
単なるチームサイトの維持以外にもチーム内での問題への対応などにより時間が取れず、基本的にチーム運営のために時間が費やされていてあまりクエストにいけません。場合によっては緊急クエストに行かずに問題解決のため、頭を悩ませたり資料を準備しなくてはならないこともあります。チームの仕事ばかりして PSO2 で遊ぶことが出来ていない状態です。この状態が長引くと「そもそもなんで PSO2 で遊んでいるんだっけ?」という状態になりかねないため、早めに脱却したいところです。