私は電車に乗る


あとがき

 この度は僕の小説の第一弾、「私は電車に乗る」をお読みいただき、まことにありがとうございました。この小説を書いたのは僕が浪人生時代、一年と半年前のことです。中学校の頃から小説らしきもの(製作ナンバー1、「BOYS’ ADVENTUER」)と高校三年のときに演劇の脚本(製作ナンバー4、「僕らの思い出」の前身)、小説として書いた作品(製作ナンバー2、「《Block Element》」)を書いていたということで多少は技術があったものの、そのレベルは初心者中の初心者、ようやく道を把握できるようになっていたところでした。

 ……とと、そんな硬いことを言っているとなんだか面白くないのでちょっと気を緩めさせていただきまして!
 とにかく、読んでくれてありがとうございます! いや〜、この小説は履歴を見てもらえば判りますように、もう何回も改訂改訂総改訂を繰り返しております。「小説.com」という小説公開サイトで僕が初めてネットに公開した作品でもあり、読んでくれた人からは好評をいただきました。
 その頃から多くの人から意見、感想をもらい、何回も改訂を繰り返しておりました。まさにネット小説の強みですね。ころころ変わったら読者の皆様にも迷惑なのは判っているつもりです。僕も小説の作者であると同時にほかの人の小説の読者でもありますから。

 さて、この小説についてですが、書き方としては初期のものであり、今の書き方からは少し外れています。僕自身、読んでいてなんか変だな、と思うのですが、この小説を前にするとどうにもその変な書き方になってしまいます。おそらくは、それがこの小説の持ち味、性格なのだろうと思います。ふふふふふ、自分の小説に自分とはまた別の性格が生まれるなんて、もう面白すぎて興奮してしまいますね♪
 なぜこんな風になってしまったのかと言えば、おそらくは“気分転換のために書かれた”からではないかと思います。小説《Block Element》を書いている際、大きな転機が訪れて、その転機を乗り切るための気分転換に書かれた小説がこの製作ナンバー3、「私は電車に乗る」なのです。

 ネットに公開することにより、多くの人に見てもらって感想をいただきました。その感想を取り入れ、改訂し、そして今回、自分のウェブページを上げるに際し、今まで積み上げてきた経験も使って総改訂を施し、今再び公開することができます。時期的にはずいぶん前に作ったもの、ということになりますが、感想は随時受け付けております。「発表されてからずいぶん経ってるし……」と思って遠慮なさらず、感想をどしどし書いてください。お待ちしております♪

 では、ありがとうごさいました。

 二〇〇三年十一月三〇日(日)    Block Element