作成日:2015/01/02 作成者:塊素 修正日:2015/12/23 作成者:塊素
チームマスター、塊素です。
動画配信の規約を制定することになり、それに付随する Skype のようなボイスチャットや LINE のような通信ソフト、いわゆる「外部通信ソフト」に関する規約も同時に制定することにしました。
制定、と言ってもすでに口頭にて説明していた暗黙の了解的な内容を明文化するだけであり、具体的な方針は変わりません。明文化することにより、以降に続くメンバーの一助になると思われます。
さて、外部通信ソフト、特に「ボイスチャット」(※1)について言及するのにはそれなりに訳があり、今回はここでその訳について書き記します。
※1 ボイスチャット
文字によるチャットではなく、声でやり取りするチャットのこと。インターネット電話ともいう。利用するにはインターネット環境とヘッドセット音声の入力デバイス(マイク)と出力デバイス(スピーカー、イヤフォンなど)が必要。最近はスマートフォンや PS Vita 単体でも利用可能。
Co-op FPS のような瞬時の判断が戦況を変えるようなゲームでは重宝されている。
スカイプに代表されるボイスチャットは PSO2 界隈ではあまり好印象を持たれていません。最もよく言われているのは「スカイプの使用を許可しているチームは遠からず崩壊する」というもの。
崩壊の経緯としては、スカイプを利用しているメンバーだけで固まるようになり、チームチャットなどは使わなくなるがゆえにスカイプを導入していないメンバーとの間に溝ができていき、最後には分裂する、と言われています。実際にその経緯をそのままなぞってチームが分裂してしまった例もあるようですし、スカイプを使用しているグループの中で特定のメンバーに対する陰口が叩かれた結果、陰口の対象となったメンバーが追い出されてしまったという話もあるようです。
つまりは PSO2 のチーム内でチームチャット以外の通信経路を持つと、その通信経路を持つメンバーだけで独立行動するようになり、チーム崩壊につながる、ということらしいです。いわゆる「固定PT」(※2)のボイスチャット版です。
※2 固定PT
特定のメンバーだけでパーティを組んで他のチームメンバーと関わりを持たない人たちのこと。
上記の話は確かに一理あります。つまり、「独立した通信経路を持つグループが独自のコミュニティを形成してしまい、チームから疎遠になって最後には分離してしまう」、もしくは「チーム内にできてしまった閉鎖的なコミュニティの意見が重視されてしまい、チーム全体に悪影響を与えてしまう」という話です。特にチームマスターやチームマネージャーが閉鎖環境から出てこなくなると事態は深刻になってしまうでしょう。
これらを回避するためにはそもそもボイスチャットを導入しない、という方針を採るのが声高に叫ばれています。しかしながら、今時 PSO2 の中だけで会話しろというのも無茶な話だと思います。スカイプにしろ LINE にしろ、PSO2 を通さずにプレイヤー同士がつながることは今の世の中、さほど珍しいことではありません。PSO2 の中のチームにしてみれば PSO2 での発言が全てなのかもしれませんが、プレイヤーからすればそれ以外の選択肢はたくさんあります。
と、いうわけで、そもそもチーム規約でボイスチャット禁止とかしても何の実効力もない、と考えています。スカイプなどを使用しないメンバーだけで固まることはできると思いますが、その状態を維持することは至難です。
なれば考え方を変えて、ボイスチャットが使われることは普通である、という環境であることを前提にどのようにチーム内で取り扱っていくかを考えたほうが遥かに建設的です。スカイプ等を使用しているメンバーを排除しない方向で考えた場合、どのような道があるか。
思い浮かぶのは、チームの崩壊はいずれ起こりうるものとして考え、スカイプについての危険性を説明した上でメンバーに任せる方法です。つまりは、プレイヤーの自由に任せて崩壊するときには崩壊に身を任せる道です。これに関しては賛否両論あると思いますが、塊素の考えとしてはそもそもチームは崩壊しても困るものではないというものがあって、あまり気にするところではないと考えています。
チームとしての態度が定まっていればやり直すことは可能です。新しい時代が来たと思って振り続けた旗を換えることにするほうがよいと思います。
ボイスチャットは便利であり、それゆえにその恩恵を受けている人と受けていない人で差ができてしまうことは事実です。その事実を認識した上で、どのように付き合っていくのか。チームの崩壊の原因になるかどうかはここを考えることができるかどうかに掛かっているでしょう。
まあ、チームとは集まりたい人たちで集まるものなので、溝がある人たちがつながっている事自体が不自然です。潔く分裂したほうが誰にとっても得なのではないかと、個人的には考えております。