ぼくらの思い出


ぼくらの思い出 あとがき

 この劇は2001年度、×××高校文化祭の三年生の演劇のために作り上げた劇である。
 クラスのみんなにこの劇の台本(この時は題名が「6時だよ!全員集合!」で、しかも骨組みしかできていなかった)を見てもらっただけで、当時の僕は満足していた。僕がこういうものを作った、ということがみんなに伝わればそれでよかったのである。
 その次の段階として、僕の作った骨組みをもとにして、みんなのアイディアで劇を完成させる、という目論見があったのだがみんな全然乗り気ではなかった。それが原因かどうかはわからないが僕の劇は選ばれなかった。
 しかし、ここで選ばれなかったことは今考えると良かったのかもしれない。少数とはいえ、色々な人に僕の劇の脚本をみてもらい、多くの批判と意見と助言をもらえた。これにより、僕の劇はどんどんとふくらみ、形をかえ、より良くなっていった。
 最終的にこの劇をどうするのかは僕にもわからない。後輩に託すか、どこかに投稿するか、このまま封印するか。いづれにしても、僕はこの劇を将来に残すつもりだ。
 僕は劇の制作においては素人である。だからと言って最初から「出来上がるものは面白くないもの」と決めてかかって作らないということはしたくはない。素人だからこそ作ってみたい。この劇を作ったのはそんな僕のわがままな願望からなのである。
 果たして、人の性質が変わったとき、周りの人々はどういった反応を示すだろうか。

2001年8月26日


 と、いうのが過去の僕が書き残した後書きである! どうも、Block Elementで〜す♪
 そう、ここに書かれているとおり、この話は元は劇の脚本でした。それを小説タイプに直したものです。
 で、僕の劇は採用されなかった訳でありまして、でも採用されなくてよかったと思っています。当時は上に書いてあるとおり、こういうものを創った! とみんなに認識してもらえればそれでよかったんですけどね♪ いやほんと。章名に「場面〜」を使っているのは当時の名残ですね。
 ただ、みんなが僕の劇をだめ、と言った理由が「素人が書いたのよりも演劇部が選んだもののほうがいいに決まってる!」と最初から決めてかかって話を進めたのが、なんとなく引っかかるものがありました。真面目に読んでくれたのは少数だと思います。学校内で感想をくれたのは片手で数えられるほどでしたし。

 まあいいでしょう。これも大切な経験です! これしきの事でへこたれていては僕の将来すら真っ暗です。まさにお先真っ暗。んなもの、初めから真っ暗で当たり前なんですが、そこに踏み出せなくなってしまう。
 この先にもこれに似た経験はすると思います。けれども、歩き続けられるようにがんばりたいと思います。

 さてと、肩の荷が降りた気分です。次に向かうとしましょう。

 この物語は、二○○一年度、三年七組のために。

 読んでくれた方に深く、お礼申し上げます♪ ありがとうございました♪

 二〇〇三年十一月三〇日   Block Element