< 2010/05 | 新 | 2010/07 > | ||||
2010/06 | ||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
01 | 02 | 03 | 04 | 05 | ||
06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
パソコンは熟練を必要とする道具である。
パソコンは現代社会ではなくてはならないものになりつつある。コンピューターの恩恵を受けていないものはもはや存在せず、若い世代はパソコンは扱えて当たり前、という時代になりつつある。もちろんの事ながら若い世代でもパソコンを十分な技量を持って扱える人は多くはないが、最低限、インターネットとメールの扱い、文書作成とそれに関するソフトウェアの扱いぐらいはできるだろう。
これらの能力はパソコンを長く使えば使うほど熟練されていくものであるが、残念なことにいくらパソコンを使っても熟練できない環境というものが存在する。特定の専用ソフトウェアしか使わない職場である。専用ソフトウェアしか使わないおかげで単純な操作しか行わず、パソコンそのものへの理解はいくら使っても高まらない。パソコンを電卓のように使っているだけでは伸びるものも伸びない。
それが高齢の人だと非常に伸びにくいものがある。パソコンに慣れるためにはパソコンで遊ぶことが肝心。しかし、彼らは一度職場を離れるとパソコンなんて存在しない環境へと戻っていくのである。大抵、高齢の人の家にパソコン機器は存在しない。うちの祖母はまさしくそうであり、ゆえに今の段階からすぐさまパソコンを扱えるようになるのは難しい。
そもそも、本日、僕が祖母が経営する店に呼ばれたのは祖母が新しく購入したらしいノートパソコンを使って葉書の宛名書きが出来るかどうか調べて欲しいというものであった。普通に考えると必要なソフトウェアがあれば出来ることだしそう悩むものではないのだが、祖母、及び僕の母親はちんぷんかんぷんらしいのだ。ちんぷんかんぷんなのに良く新しいノートパソコンを買ったものだと思う。おそらくは、それだけ切羽詰ってきているということなのだろう。
とりあえず直接現物のノートパソコンを見たのであるが、メーカー製ノートパソコンだけあっていろいろ不必要っぽいソフトがたくさんインストールされており、その中に住所録を作成し葉書や封筒に宛名を印刷できるソフトが存在した。簡単に調べて大よその使い方を把握したところで祖母に説明したのであるが、祖母は非常に古いパソコンしか扱っておらず、最近のノートパソコンに放れてなくてまずは起動方法から教える必要があり、また住所録の作成に関しては文字入力の練度が足りてなくて、ソフトを扱う前に文字入力の練習をする必要がありそうだ。しかし祖母は経営者なのでパソコンの練習をする時間があるのかどうか。
本来ならこうした作業は若い人の仕事であるが、祖母が経営する会社には若い人がいない。実情、枯れ木のような会社である。いつ倒れてもおかしくない。
何とかなればいいんだけどもなー。
祖母のところでの用事が終わったあと、大きな本屋のコンピュータープログラミングの棚に行き、Cold Fusion(コールドフュージョン)という言語の本を探してみた。Cold Fusion は直訳すれば「常温核融合」のことらしいがそんな名前を持ったプログラム言語についての本を探しているのは、来週には入社することになる会社での上司が「Cold Fusion って知ってる?」と話をしたためである。
僕は今までに Cold Fusion なんて言語が存在することを知らなかったのであるが、ようやく一冊しかない Cold Fusion に関する本を探し当てて読んでみた。この言語、ネット検索で調べてみてもはっきりと実態が掴めないほど情報が少なかった。よっぽどマイナーなものらしい。
本を読んで調べてみると、Cold Fusion というのは Adobe が開発したプログラムで Adobe が販売している開発ソフトを使い Adobe が販売しているサーバモジュールを使わないと動かないらしい。そりゃ普及なんかしないだろう。現在販売されている Cold Fusion 9 スタンダード版が 178,500円(税込)? 何これふざけてるの? こんなもん、仕事でよっぽど使ってくれとせがまれない限り永久に使わないプログラムだ。
使えそうなものだったら本をそのまま購入するつもりだったが、本は棚に戻しておいた。勉強しろと言われたら会社に本代を出させるべきだ。僕個人には何のメリットもない。
しっかし、名前が出たからには、これを使った仕事があるんだろうなぁ。プログラム言語としては簡単っぽいので、覚えてくれと言われてから覚えるので十分だろう。ネット上には十分な資料がないので勉強するにしても金がかかる。個人としてはやってられない。
来週の木曜日には入社となり、まとまった時間が取りづらくなると予想される。なので、ここで一つ、冥王サーバの OS を最新のものにしようと考えた。ここで最新のものにしておけば、また一年は安心して運用できるはずである。OS の再インストールには時間がかかるので、やるのであれば明日の朝から取り掛かる必要がある。残り三日しかない。三日ですまない可能性すらあるのが OS の再インストールである。
OS の再インストールを行うとサーバ上のデータは全て消えてしまうのでデータのバックアップはもちろん行うが、サーバのスペースを利用しているユーザーに連絡を取り、事情を説明してバックアップを取ってもらう必要がある。うまく連絡を取れればいいが……と、思っていたら取ることができた。
現在、僕の冥王サーバのスペースをまともに使っているユーザーは僕のほかには一人だけである。他にも利用者はいるのであるが、サイトの更新は全くされずスペースの存在を忘れているのではないかと思われるので、実質、まともに利用しているのは一人だけ。そして、その一人に連絡を取ることができた。
OS のクリーンインストールの件を説明してデータのバックアップをお願いしました。これにて安心して OS のクリーンインストールが出来る。
さて、ここで一つ案件が。実は、この利用者とはサーバスペースを貸す上で使用料を支払ってもらうという条件でスペースを貸していたりする。ただ、僕自身はお金のやり取りをすることに不慣れであり、スペースを貸すにしてもその賃貸価格をいくらに設定すべきか全く思いつかず、後日連絡すると応えて一年経ってしまった。ちょうど、今月で一年である。正確には一年と一ヶ月。
それで使用料金の話になったのであるが、考えてみるに、僕の冥王サーバのハードディスクは運営開始から四年と半年を通してすっからかんの状態である。利用者は少なく僕がいくつかのサイトを立ち上げてようやくハードディスクの使用量が増えてきたところである。まあ、それでもハードディスクの10%程度しか使えてなかったりするのであるが。
ハードディスクと土地だと考えると、土地の価値は非常に低いと言える。ド田舎もド田舎だ。また、この利用者の人とは面識があり、彼とその仲間の人たちが開発したゲームソフトを無料で送ってもらったりしているのでその分は料金からは引いておきたいところ。とても遊ばせていただきました。他のところの相場としては月千三百円ぐらいらしい……が、その相場は二十四時間通した完全なる保守体勢がある上での値段であり、そのような保守はもちろん、何時ハードディスクがぶっ壊れて大切なデータを失うかわからない状況だ。相場の半分もいかないのはまちがいない。
あれこれ考慮して、最終的には丼勘定になった気がするが、賃貸価格は年六千円とすることにした。いや、最初は三千円だったんだけど、利用者の人から安すぎる! と言われまして、倍額。これでも安いと言われたのですが、まあハードディスクの使用容量がさほど多くないのでとりあえず、この一年間の値段は六千円としました。
支払いは銀行振り込みで、振込みそのものはすぐにしてもらいました。本日は日曜日で処理は翌営業日になるので明日、入金を確認した後、受領メールを送ります。正式な書類も送付したほうがいいだろうなぁ。何時から何時までって言う契約期間も明確にした方がいいし。料金もまあ……ここで年間六千円という前例を作ったので、ここを基準に考えていきたいと思います。
お金のやり取りは難しいね。