塊素の生きる現実(日記)

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五つの会社を選定
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履歴書を書く
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不採用通知
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児孫の為に美田を買う
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スキルが足りません
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 四月二三日、金曜日の話

一日アルバイト

 本日は一社目の会社にアルバイトのような実務テストを受けに行きました。

[◆]実務テスト

 本日は火曜日に面接を受けた会社にアルバイトと言う形で行くことになりました。内容は実務テストです。実際に仕事っぽいのをさせてみて使えるかどうかを判断する……と言うものだったのですが、しょっぱなからなにやら敗色濃厚です。というのも、僕は就職の際の自分の武器として PHP プログラミングとウェブページ製作技能、そして、プログラミング経験を持っていたわけですが、この会社で「やってみてください」と言われたのが「Visual Basic か Visual C++ を使って、指先の脈拍を測る機械から送信されるデータを解析しフォーム上にグラフ表示させるソフトを作ってください」というもので、Visual Basic も Visual C++ も使ったことがない僕にはちんぷんかんぷんの領域でした。

 どうも僕が単独でソフトウェア開発をした事がない、つまり、僕自身にソフトウェア開発能力がないということを会社側が認識していなかったようで、そこに気が付いてから残り時間が傷をえぐり続ける時間になることが目に見えていたわけですが、こうなったことに関しては僕にも責任があります。会社側に僕自身の状況を正確に伝え切れなかった責任です。中途採用である以上、入ってしまえば何とかなるってものではない。むしろ、変に入社してしまうと地獄になってしまう。

 とりあえず、VC++ 開発環境を使い、教本に書いてあるのと同じプログラムを作って勉強していれば「で、指定したプログラムはいつになったらできるの? その本をどこまで読めば満足なの?」と聞かれて言葉に詰まりました。後半の質問に関しては全部と答えたいところでしたが、すぐあとに「別に全部読むんじゃなくて、必要なところだけを読めばそれでいいわけで」と言われたら逃げ場はありません。

 最後には「現状を考えるに、指定のプログラムを作成するには一年以上かかるかもしれません」と答えて「そんなんじゃどこ行っても仕事できないじゃない。マイナス思考が過ぎる! 根性出せ!」とダメだしを言わせました。つまり、僕自身にはソフトウェアを開発する能力がほとんどないということがわかったわけです。プログラマーとしてはほとんど素人並であり、ソフトウェア開発会社にソフトウェア開発ができるものとして面接しに行くことは自殺行為であることがわかりました。

 それにしても、前の会社で培った技能って入門レベルでしかなかったんだなって今更ながらに思います。アイコンをクリックしたらフォームが表示されて何かしら操作してやりたいことをやっていく……そういう感じのソフトを一個も作ったことがありません。すでに作られているソフトウェアとは呼べないただのアプリケーションの、データ読み出し部分のループを目的に応じて変更していただけ。冷たい言い方をすると、ループ処理プログラムしかやったことがない、と言える。こんなんでは実社会ではプログラマーとは言えないだろう。

 プログラムソースに慣れているだけの能力しかないわけだ。どうしようもない。

 今回の会社は流れからわかるように、不採用になりました。まあ当然です。

 採用うんぬん以外の話をすると、久しぶりに一日スーツを着て会社内部にいたわけですが、聞こえてくる話を聞いているといろいろ面白いものがあるわけで、仕事内容以外のことでは求人応募に対して履歴書をいろんな人が送ってくるわけですが、そのうちの一つに切手が張られていないまま送られたものがあり、郵便局にて料金不足で止められているものがあるそうです。そして郵便局側は受け手である会社に対してお金を払って受け取りに来るか、付き返すか選択してくださいと連絡してきたらしい。慌てて切手を貼り忘れたのか……まさか切手貼らなくても送れるとか思ってはいないと思うんですが。僕の場合は定形外郵便になるので郵便局に持ち込んでお金を払っています。

 その他、なんかお年寄りが人探しに来たりとかで社員全員が首をひねると言うこともあったりしました。

 あと、社員さんの話を聞かせてもらったりしたのですが、人数が少ない会社って言うのは得てして非常に質の高い人材を持っているようで、小学生の頃からプログラムに触って勉強し、高校卒業と同時にソフトウェア開発会社にアルバイト、そして正社員となり……という人がいました。趣味でプログラム六年以上、実務でプログラム十年以上……そういう人がいて少人数会社は持っていると言うことなのか。僕なんか足元にも及びません。その人と同等の能力を持つところまでは求められてはいませんが、土台自体が違いすぎます。まともにプログラムの勉強し始めたのが大学を卒業して会社に入社してからの僕では追いつけません。

 こうなってくると就職の際に必要になってくるのは「何がしたいのか」ではなく、「何ができるのか」と言う視点で物事を考えないといけないでしょう。うーむ、こうして明文化すると何を今更って思うのですが、本日のアルバイトにボコボコにやられるまでそう考えなかったのも事実です。

 そういう意味で、実にいい刺激をもらいました。楽しかったです。