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おやじ、店を開けるのが遅かった!
次の仕事の関係で新しく証明書用の写真が必要になった。前に撮影したのは今の会社に入社したときになるので、すでに二年前のものとなっている。流石に二年前のものを使うわけにも行くまい。
証明書の写真と言ったら僕の場合は写真屋で撮ってもらっている。写真ボックスで撮影するよりも値段は張るものの、断然に仕上がりがいい。髪の毛の状態などに不都合があれば指摘もしてもらえるし、なかなか失敗しないものである。ついでに今まで経験したことはないが、何か失敗があれば無料で取り直してもらえるであろう。多分。
そんなわけで仕事着で写真屋に赴いたわけである。開店時間は午前十時半。現在は十一時半。もう開店しているだろうと思っていってみたら開店してなかった。うーん、臨時休業の張り紙もないし、店の親父に何かあったのかもしれない。もしくはもう、仕事を辞めたとか。うーむ、後日に改めてもいいのかもしれないが……ここはひとまず、駅前にある証明書写真ボックスを利用しておこう。
まず一回目。うまく取れたように見えて、髪の毛の乱れに気が付いてなかった。流石にこれはまずい。近くのトイレに行って髪の毛を直した。なお、このときに手持ちの櫛の歯がぽっきり折れてしまった。これ、何年前に買ったものだったか……。
ともかく直して恥ずかしながらも撮影二回目。……今度は前よりもいいものの、何か髪の毛がぺしゃんこになっている気がする……。光の目の当たり加減が微妙なのかなぁ。うーん、これもまた、使いにくそうだ。
撮影を二回したので合計、千四百円の出費である。これだけ出して微妙な写真しか取れないって言うのはやはり辛い。写真屋が開いてれば問題なかったのに……。
開いてやがる。
おやじいいいい!!!!
わずか二〇分。二〇分である。一応、まだ十二時前である。早めの昼飯にでも行ってたか、くそう!
ともかく、またまた近くのデパートにて髪の毛を整えて写真屋に駆け込みました。そこにはいつもの写真屋の親父が。「なぜあと二〇分早く店を開けてくれなかった!」と言いたかったのですが、そこはぐっと堪えて証明書用写真の撮影を頼みました。
実は今回必要な証明書写真は割りと規格外の小さいもので、証明書写真ボックスでは対応してないものでした。撮影後に手で切って使おうと思ってたのですが、話してみると写真屋の方で少々割高になるものの作成可能とのことで、色々と損した気分です。
このとき、「写真ボックスで取るよりもこちらで頼んだ方が断然にいい」ということを述べたのですが、そしたら親父に「写真ボックスって今、クレームが付きすぎてどんどん数が減ってるでしょ? 変な感じになるし、仕事とかで早く欲しい人はずいぶん怒られるでしょう。大学の願書とかには最近、証明書ボックスの写真は『不可』って書いてあるしね?」とありがたい情報をいただきました。「大抵の人は証明書ボックスで写真を撮ってから、『これはダメだ』とまたこっちに寄られますねぇ」とさっきから僕の心にクリーンヒットを連発してきます。しかもこっちは反撃が全く出来ない。なぜならば、その通りだからである。おもっくそ! 証明書ボックス使って! ダメだと思って! ここに来ました!(ノ_・、)グスン
二時間後に仕上がった写真を受け取り、帰路に着きました。
・証明書写真ボックスの費用 千四百円(二回使用 一回分は七百円 )
・写真屋で証明書撮影 二千八百五十円(履歴書用普通サイズ 二枚、及び指定の小サイズ 二枚)
前にも味わったはずなのにまたしても勉強代が高くついてしまった……。写真、やはり撮ってもらった方が断然いいなぁ……。