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「この人痴漢です!」はありうるのである。
最初に断っておくと、僕は被疑者の男性が痴漢した場面を直接目にしたわけではない。ただ、現場が目の前であったことは間違いないわけで、同時に被疑者の人が痴漢だと思われても仕方ないような位置関係だったことは間違いない。
今日も仕事で午後十一時まで残業し、明日は休みだ万歳と帰路についていたわけである。スマートフォンで音楽を聴きながら2ちゃんねるを見ていたのであるが、突然目の前で女の人が「痴漢です!」と騒ぎ出した。完璧に目の前だった。
即座に状況を確認。場所は電車社内のドアの前。女性はドアのほうを向いてスマートフォンを操作しており、その左後ろに被疑者の男性が立っていた。被疑者と指された男性は四十代後半の小太りでやや、酒を飲んでいる模様。左手は吊り革を握っており、右手は鞄を持っている。手は使っていない。ただし、立っていた位置は吊り革に体重を掛けられるような場所ではなく、吊り革は持っていたものの基本は吊り革に頼らず立っていた感じ。鞄の過度は十分に当たっていたくさいし、痴漢じゃなくても迷惑ではあろう。
そんなわけで僕とそばにいたもう一人の男性と共に、被疑者の男性と被害者(?)の女性をつれて駅員室へ。駅員に事情を説明した。
で、この辺の各人の様子を見ていたのであるが、まず驚いたのが被害者(?)の女の人である。痴漢にあったとはいうものの、その後の行動はすべて電話で友人か知人かに相談してからものであり、どうにも自主性がない。スマートフォンを持っていたのであるが、駅に着くまでの相談に使われた携帯はスマートフォンではない。そして、駅員室でもまた知人に相談の電話を入れていたのだが、このときに使用された携帯は先に登場したスマートフォンでも普通の携帯でもない別の携帯である。何個携帯持ってるの? つまりは、携帯を使い分けねばならないような人脈を持っている人だということである。自主性のなさから言えば人脈に使われているタイプの人だろう。当事者なのに判断を外部に投げちゃってるのでこれは面倒なことになりそうだ。現場にいなかった人に判断求めたって仕方なかろうに。
被疑者の男性は見た目は先に述べたとおりだが、特段起こっているわけでもなく警察が呼ばれることに関してもめんどくさそうではあるが堂々としている。これは判断に悩む。本当にやってないから堂々としているのか、立件されるはずがないとタカを括っているのか。痴漢に間違われることに慣れている、と言うのであれば余計に怪しいのであるが、その辺の判断は付かない。
ともあれ、警察が呼ばれることになった。出来れば警察が来るまで見ていたかったのであるが、最終の電車がもうすぐ来てしまうこともあり、付き添いの男二人は連絡先を書いたメモを残し、退散することとなった。
実に面倒な話である。女性には悪いけども、確実なことが言えないのでテンションが上がらない。もしもこれが確実ならばもう少し気合も入るのだが……それはともかく、一時的な相方となった男性とは分かれるまであれこれと話をした。相方は僕より若くて今日はたまたま休暇を取っていたらしく、彼女を大阪まで送り届けていたその帰りらしい。なかなか彼女思いだ。仕事がきつくてそろそろ嫌気が差しているそうな。若者の事情はどこも変わらないらしい。
とりあえず、共通認識としてこのようなことに巻き込まれるととても面倒であること、当事者になってはいけないということを持って、分かれました。当事者になったら終わりだからねぇ。会社を首になるかもね。僕も会社を辞めたいと常日頃から思っているとはいえ、犯罪を利用してやめたいとは思ってないのでそれは嫌です。
家に帰ってきてからかなり遅い夕食をとっていたら警察から電話がかかってきて、どのような状況だったかの証言を求められた。おっちゃん、被害届を出されちゃったな。実際にやっていたらざまぁ見ろ、なのであるが、やってなかったらご愁傷様です、今後の対応を失敗しないように、と述べさせていただこう。
飯を食い終わってブラウザチャットにして痴漢の現場に居合わせたことを知り合いに報告していたら、またしても警察から電話があり、より詳細な証言を求められた。こじれてるのかもしれない。
その後の話は気にはなるものの、おそらくはこれ以上、接点はないだろう。
とりあえず。
社会性 1ポイント獲得! 以上