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今日は父方の伯父のお通夜です。その前に、母方の祖母に会いに行きました。
盆休みとはいえ、せっかくの平日の休日なので母方の祖母に会いたいと思い、お通夜にいける服装をしたうえで祖母が経営している店へと行きました。
母方の祖母とはあまり会う機会がなくて、平日に休みが出た日に余裕があれば会いに行くぐらいです。一年に一度会えるかというところなので、会えるならば会っておきたい。そんな感じで行ってきました。
祖母は基本的には一週間のうちの三、四日ぐらいを僕の母親と過ごしているため、僕の母親を通して僕の状況を把握しているのですが、六月、七月の僕の仕事の過酷さについて「仕事を辞めるのはよしときなさい。しかし、仕事を減らすよう上に掛け合いなさい」と述べられました。ちなみに、上に掛け合ったところで仕事の総量が減るわけでもなく、人員が増やされるわけでも僕以外の人がいきなりスキルアップするわけでもないので、現実的に不可能です。仕事量について文句を言いたかったら、辞表を出すしかない。僕の努めているところはそういうところで。現実的に。
次には「お金がないと何も出来ない」。資本社会を生き抜いてきた祖母の言葉です。まあ正論。「お金があれば愛情だって買える」ことも間違いなく正しいでしょう。金がなくなれば何も出来なくなることは間違いないですし、金の切れ目が縁の切れ目という言葉も実在します。そんなわけで無職になるのは良くないってことなのですが、しかし自分の体が壊れてしまっては金どころの騒ぎではない。いざというときの策としては取っておきたい。
他にはお嫁さんについて、「気立ての良い、料理が好きな普通の人をお嫁さんにしなさい」と助言というか注文をくれましたが、現代においてこの条件をクリアできる人ってどれぐらいいるんでしょうかね。さらに家絵羽、この条件をクリアできている人が僕程度のところに来るとは思えない。今は実力がはっきりと出てしまう時代なので、能のない人間はただ潰れていくのみです。ついでに言えば、先のお金の話とあわせて、金がないので結婚できる可能性自体低いし、結婚したところで残業がかさむ毎日では何を楽しめばいいのか分かりません。結婚していきなり、冷めた飯を前に待たせるのは気が引けます。まあ、楽しむとか楽しまないとか、その辺は相手がいれば徐々に分かってくるんだろうなぁとは思うのですが、今のところは分からないや。
あとは祖母の周りにいる親戚の情報を集めておきました。どうにも旗色は悪いらしい。
祖母とは二時間ほど話をして、父方の伯父のお通夜に行かねばならなくなったため、お暇しました。
電車とバスを乗り継いで会場へと向かい、親族と合流ののちに午後七時より、お通夜に参加しました。伯父はどうも人付き合いが薄い人だったようなのでお通夜にどれほどの人が来るかとやや、不安があったようなのですが、意外と多くの人の参列があり、寂しくはないお通夜になりました。
伯父は六十歳。定年まであと五年というところでしたが、楽になる前に亡くなってしまったので実に惜しかったと思います。とはいえ、いつ死ぬか、なんて物は自殺でもない限り基本的に予測不可能なものなので、惜しんでも仕方ない。こうもフランクに考えられるのは、僕自身があまり伯父さんとの間に思い出を持っていないからだと思います。しゃべったこと自体もそれほどないし、人が悲しむときって言うのはその人との間にある思い出の分だけ重くなるのかもしれません。祖母の場合は思い出が走馬灯のように蘇って来ては、悲しい思いになるといっていたので、そうなんでしょう。
お通夜自体は二時間ほどで終わりました。祖母の場合、もうすでに寝ている時間だそうで非常に眠たいそうです。うーん、うらやましい。午後七時に就寝なんて実にうらやましい。そんな生活を送りたいもんだ。現代日本じゃ無理かなぁ。……まあ、そういう生活だってことは、食べ物すらもちゃんと食べられるかどうか怪しい時代のような気がしますが。
明日は葬式です。会社に連絡を入れておかないと。