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大学時代の同じゼミに所属していた友人の結婚披露宴に行ってきました。
正直に言えば、今まで結婚式と呼ばれるものや結婚披露宴と呼ばれるものには参加したことがなかった。僕の友人に結婚しそうな人って基本的にいないしなぁ。唯一、本日の主賓である友人のような、大学関係の友人たちが可能性が最も高い。……そういや、従姉妹の結婚式および結婚披露宴って呼ばれてないな、忙しくてそれどころじゃない時期だったかな?
そんなわけでまずどういう格好をしていけばいいかを調べてワイシャツを買いに行ったりしていたのであるが、お祝いの品って皆目見当が付かない。招待状を見る限りでは贈り物はいらないらしく、替わりに会費で済ませられるようだが……それでいいのかなぁ; 会費は払うにしても暗黙のルールとしてお祝いの品を別途用意するのが常識だったらどうしようかね。そんな常識は聞いたこともないが、僕の人間性を鑑みた場合、本気で入手していないだけの可能性がある。常識知らずですいません。
とにかく、粗相が内容にだけはしておこうとスーツはクリーニングしたての物を用意し、ワイシャツとネクタイは新しく購入した宴会用の派手目のものを着用、連絡用の携帯端末と財布、ハンカチとティッシュとエチケット袋は必須とし、念のために手帳と名刺を装備。ちょっと雨が降りそうなので折り畳みを持っていきたいが内ポケットに入るものでもなし、不恰好になるのでもって行かないことにした。鞄を持ち込んでいいなら問題は解決するのだが、さすがに不恰好すぎるだろう……多分。
いつもの外出の格好からしたらなんとも装備品が少なくて身軽かつ万が一の備えがないことへの不安はあるものの(特に雨への対策がない)、受付開始をややすぎるぐらいの時間に会場に着ける様出発。
話はそれるが、最近の阪急電車はなんか暑い。椅子に座って寝ていたら汗がかなり出るのでちょっと気になるんだよね。幸い、地元の駅から会場のある終点駅までずっと座ってられてねっこけていたのであるが、周りにどう見られていたのか、終点駅に着いた段階で見知らぬおっちゃんに「駅に着いたよ」と起こされた。ありがとうおっちゃん。どうもぐっすり眠り込んでしまっていたようだ。
ちょっと前に野暮用で会場付近に来ていたこともあって、まっすぐ会場にたどり着くことが出来た。それにしてもホテルである。立派だなぁ。個人的にはまず利用しそうにない場所である。
さて、受付開始時刻はすぎているので、すでに何人か大学関係者が来ているかと思われたのであるが、意外と僕が一番乗りだったようだ。受付にて名前を記帳し、宴会のスケジュール表と新郎新婦からのメッセージカード、そして新郎新婦の馴れ初めを記した資料をいただいた。実に気合が入っている。資料をしっかり作成して配るとは、なんとも、彼女らしい。
しばらく待つと、大学のゼミにてお世話になった教授がきた。ここ最近は顔色がいい教授であるが、立場的にどうしても難しい問題から離れられないようだ。学生の面倒を見なければならないことはもちろんながら、平行して大学内における政治的な問題も片付けなければならないようで忙殺されているようである。つーか教授、本当に学生から人気あるなー。ゼミの定員数を余裕で超えるのって教授のゼミぐらいのもんではないだろうか。まあ、授業内容を比べれば教授の授業が一番興味惹かれるしなぁ。ただ、興味を惹かれるだけあって実際に勉強してみたらとんでもなく難しいのでドロップアウトする人が出るぐらいなのだが……ゼミに入る前に高難度であるってことを周知できたらいいんだけども。まあ、難しさで言ったら心理系のゼミはどれ難しいけどね。
その次にやってきたのはゼミの仲間である女性三人。三人ともこうした結婚披露宴に呼ばれるのは初めてではないようで堂々としていた。うーむ、こういう部分でも僕っては経験が浅いなぁ。晩婚化が進んでいるとはいえ……いや、やっぱ晩婚化進んでたら経験できないか。誰かが結婚してくれないと参加できないしなっ。
ちなみに、僕ら以外にも大勢の人たちが開始を待っていて、新郎新婦の付き合いの広さに感心してしまう。もしも僕が結婚したとして、僕の知り合いではおそらく今回集まっている人の三分の一に達するかどうかというところである。影も形もない嫁の友好関係がどれほどになるかなんて予想できないが、ま、ここまで人は集まりはすまい。
しばらくして開場の案内がされ始めたので会場へと入ることとなった。
さて、会場に入って座るよう指示されたテーブルに向かった。どうやら、僕の友人である新婦の大学生時代の関係者のグループであるらしい。それにさらに一人を加えたテーブルに座り、しばらくするとまずは新郎新婦の紹介ムービーが流された。
これが結婚披露宴でなければ黒歴史と揶揄されてしまうような幼少時代の写真をちりばめたムービーだった。親族からしてみれば愛が溢れるできばえなのかもしれないが、本人達にしてみれば小恥ずかしいかもしれない。いや、それぐらい出なければ結婚披露宴とはいえないのかもしれない。ともあれ、写真で紹介されたようにとても小さかった赤ん坊が大きくなってついに結婚までしたと言うだから、親御さんにとってはこれほど嬉しい事もないだろう。
ムービーが終われば次は新郎新婦の登場である。音楽がガンガン流される中登場した新郎新婦は実に格好良く、きれいだった。事情を知らずともお幸せにと言わずにはいられない空気が溢れている。
その後は挨拶があり、乾杯があり、ウェディングケーキ入刀があり、新郎友人から歌と演奏によるプレゼントがあったりした。新郎は過去にバンド活動をしていたことがあって音楽業界に繋がりがあったらしい。うーむ、こうしたスキルをもった人たちが友人にいるとじつに盛り上がる。これも友好関係が広ければこそ、か。羨ましい。
さて、新郎新婦のお色直しタイムになり、自由に歓談していたのであるが、ここで気になったのがいわゆる「飲みニケーション」である。お酒を飲んでワイワイガヤガヤというのはいいのであるが、酌を注がなければならないと言うのはなかなか難しい。とにかく、自分よりも目上の人がいたら酌をしなくてはならないのだが、どのタイミングでやればいいのかがわからないのである。自分の感覚であれば、ある程度コップが空いたところで注ぐ、なのであるが、どうもそうではないらしい。実際のところはちょっとでもコップが空いていたらすぐに次に行かなくてはならない。
せっかくの場なのであちこちを観察していたのであるが、酌をするに当たって重要なのは瓶を確保することであるらしい。酒の入った瓶がなければ酌は出来ない。でもって、酌に押しかけるタイミングはいつでも良い。
注ぐほうも大変だが注がれるほうも大変だ。注がれることを前提に常にコップに空きを作らなければならない。空きがなければその場で空きを作らなければならない。つまりは、注がれるだけ飲まなくてはならないのである。正直、この感覚は僕にはない。元より酒を大して飲まない友人達の中で生きてきたので酌を注ぐと言うこと自体の発想がない。自分の分は自分で用意するのが当たり前である。会社の忘年会では確かに注ぎに回ることがあるが、ほとんど流れ作業のようなもので、意思疎通を図るためのものではない。いやまあ、少しはしゃべるけどさ。
このとき、教授から一言、「営業職についてる人がいないもんだから、ダメだなぁ」。この一言を持って、営業はやりたくないと思いました。注ぐだけなら経験積めば何とかなるだろうが、注がれて飲まなきゃならないって言うのはね。お酒なんて一杯で十分。無理に飲まされるのは好きじゃない。
さて、お色直しが終わって再入場の新郎新婦。またしてもかっこいいしきれいだった。新婦の着ているドレスは新婦のお婆様が手作りしたものらしい。素晴らしいどころか凄まじい。お婆様はいったい何をされてきた人なのか。
新郎新婦は集まった参加者たちと参加者たちが手に持った二本のリボンによって作られたバージンロードを歩き、会場の奥へと歩んでいった。
バージンロードに続く催しとして行われたのがリングリレーである。リングリレーとは結婚指輪を参加者たちが持っているリボンを通して新郎新婦に届けるもので、早い話が結婚指輪がどういうものであるかを参加者達に見てもらうためのものである。リボンの端から通された結婚指輪にはハート型の風船が取り付けられ、ゆっくりと参加者達の手によって新郎新婦へと向かって移動していき、最後には新郎深部たちに届けられ、最初は新郎が新婦の手に結婚指輪をはめ、そして新婦が新郎の手に結婚指輪をはめた。なかなか面白い催しである。
結婚式の催しには色々タイプがあるようで、時代と共に変化するものであるらしい。多くの結婚式、結婚披露宴に参加した教授が言うには、このような催しをする結婚披露宴は初めてだったようだ。何十パターンもの催し企画が存在しているんだろうなぁ。
そして、最後に行われた催しが新郎新婦に関するクイズだった。携帯を通して問題に回答するもので、携帯がないと参加できないものではあったが、なかなか楽しめたように思う。ちなみに、クイズの中には回答後、参加者にその当時の様子を語ってもらうというものがあり、しかし参加者に事前の打ち合わせなしで行われたものだったので何をしゃべればいいのか慌てた人もいた。うちの教授です。はい。でも、なかなか楽しめたと思います。
催しが終わって新郎新婦の退場があり、そこで会場が暗くなったかと思うと次に始まったのが、新郎新婦からの、披露宴に出席した人たちへの感謝のムービーでした。しっかりと作ってくれちゃって、なかなかすごかった。ぐっと来るものがあります。
実に立派な結婚披露宴でした。自分が結婚することがあったとしてこのように立派な披露宴かができるかどうか自信がない。
最後に。
このたびは結婚をおめでとうございます! あなた達の進む道に、あなた達の幸せが、末永くありますように。
披露宴が終わって会場の外にて新郎新婦との直接の挨拶と、引き出物の受け渡しがあり、それぞれに一声掛けさせていただきました。
後は解散するだけだったのだけども、せっかくなので、ということで大学時代のグループでお互いに写真を撮影。どういうわけだか忘れたけど、僕の場合は気障なのかアホなのか馬鹿なのか判断に苦しむポーズで写真に納まることとなり、まあとりあえず楽しんでもらえたようで何より。三日ぐらいしたらデータ消えてくれないかなぁ。思い出の一枚として日の目を浴びたら最後、遠くに旅立たねばならないかもしれない。
さて、とりあえず粗相が出なくてよかった。特に問題もなく終わったようだし、後はひたすら、新郎新婦の幸せを祈るだけです。