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本日は写真屋にて本格的に証明写真を撮ります。
本日、クリーニングに出していたスーツが戻ってきたので夏の日差しが収まってきた午後二時ごろ、クリーニングした手のスーツを着込んで駅前のなじみのある写真屋へと行きました。先週の月曜日に写真屋のおっちゃんと話し込んで証明写真撮影そのものに関することはもちろん、ここ最近の大学生の就職事情を聞けたりしたわけですが、今日こそは撮影です。
写真屋に行くとすでに先客がいました。僕は灰色のスーツですが向こうは黒いこれでもかっていうリクルートスーツ(※1)です。一瞬にしてお互いに「就職活動中」であることを見抜きました。まあ、スーツで写真屋となれば履歴書用の証明写真撮影に来ているのが妥当なわけで、お互い苦笑いです。向こうから「スーツは暑くないですか?」なんていうユーモアも投げてくれました。
※※※ 1 リクルートスーツ ※※※※※※
一般的に大学生が新卒予定者として着ているスーツのことで、リクルートという種類のスーツが存在しているわけではない。新卒予定者が着ているスーツは何でもリクルートスーツになるらしいが、基本的には黒か紺色のスーツであるとされる。
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話を聞けば京都大学大学院生らしい。色々なところに就職活動していていまだにいいところが見つからず。就職活動をしていて写真屋に来たのだから、おそらくは以前にも写真屋で証明写真を撮ったのでしょう。先週の月曜日の写真屋のおっちゃんの話では大抵、三〇枚、四〇枚の焼き増しをしていくようなので、それが尽きてなお就職活動をしているということなのだろうか。まあ、そうは言っても僕自身と比べることは出来ない。学歴が違いすぎて就職活動の戦場の水準が違うだろうしなぁ。どういうところを回っているのか知らないけど。「防護服を変に着た性でスーツのズボンが少しよれてしまいました」なんていうのを気にするぐらいだから、初々しいことこの上ないのだが、研究者か何かになるつもりなのかな?
彼の撮影はすでに終わっていたようで、おっちゃんから何時ごろに写真が出来上がるのかを聞いて去っていきました。これからまたどこかに面接にでも行くんだろうか。
さて、そうこうしているうちにスーツを着ているわけではない普段着の人が来て証明写真を撮ってほしいとのことで、僕の順番を譲って撮影していかれました。まあ、先にどのように撮影していくのかを見れることは僕にとっても運がいいことです。
次に僕の番となり、前の人が撮影していたのと同じ要領で撮影してもらいました。人に撮影してもらう分、ネクタイが曲がった写真になることはないと思うのですが用意された鏡でしっかり準備をして撮影してもらいました。四枚撮影し、最もきれいに取れたものに対してさらに補正をかけて写りを良くするそうです。
撮影後、何枚焼き増しするか、という点で二〇枚と考えていたのですが、「二〇枚で足りるか~?」とおっちゃんに言われまして三〇枚にしておきました。まあ、これもまた付き合いって奴ですかね。
現像完了予定時刻の三〇分後に写真を撮りに行きました。実にきれいな仕上がりで、確かに写真ボックスで撮ったものとは違う仕上がりになっています。……撮影と焼き増し料金で一万八十円なのが地味に目に引っかかる出費ですが、まあいいや。ちなみに、おっちゃんの好意で料金の端数の八十円はおまけされ、三〇枚にさらに四枚の追加をしてくれました。証明写真四枚というと千二百円分です。さて、これを儲けたと見るべきが、そもそもこの証明写真一枚の原価っていくらだよ、と穿った見方をすべきか悩みどころです。証明写真一枚に三百円するとはとても思えない。儲けてやがるなー。これでも安い方だって言うんだから……とりあえず、写真屋が潰れる事はなさそうだ。
さて、全部使い切ってなお就職できないってことはないと思いたいところだが、どうなるでしょうね。「あんたなら使い切る前に受かるよ!」とは写真屋のおっちゃんの激励ですが、どうなることやら。