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映画「涼宮ハルヒの消失」を見に行ってきました。
涼宮ハルヒの消失はアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇場版である。日本国内での放映は全国でニ四館のみと非常に少なく、県によっては放映してないところすらある。京都も一館だけ放映していると言う状態で、しかしながら放映開始三日目にして興行収入が現在放映中の映画の中で第七位を獲得しているらしい。アニメ映画としてはぶっちぎりの成績である。
このような成績になっているのはもちろん裏がある。前売り券販売ではおまけとしてキャラクターの描かれたしおりが付いたのであるが、五種類のうちのひとつがランダムで付属する仕組みを取っており、全てのキャラクターをそろえるには最低でも前売り券を五枚買う必要がある。ネット上の報告では二十枚近く買い込んだ人もいるようで、千五百円の前売りチケットを何でそんなに買い込んだのか……ひとえに、オタクは搾り取られたと言うことである。また、映画館では二回以上映画を見た人に対してリピーターキャンペーンとして限定品をつけるらしい。普通、同じ映画を二回も見る人はいない。しかしおまけを付けることでことで二回分の料金を搾取。かくして日本国内に放映している映画館がニ四館しかないのに興行収入が十位以内に入っているわけだ。
オタクという極一部の人間を相手にしているからこそ成り立つ商法である。お金の無駄遣いにおいてはオタクの右に出るものはいないだろう。
さて、今回は僕の友人なべなべ君と共に見に行ったのであるが、午前中の放映に行ったので観客数はそれほど多くないだろうと考えていたのである。その考えは映画館に着いたとき、あっさりと打ち破られた。僕らが放映二〇分前に映画館に着いたとき、すでに残り座席は一五席となっていた。当日券を購入すれば当日券には整理番号が振られており、僕の整理番号は89。ロビーにはオタクだと判る連中がひしめいていた。これだけ同類が並んでいるのを見るとこれはこれで圧巻である。これだけ固まってるとねぇ……。
放映一〇分前にスクリーンルームに入れるようになり、整理番号順に入った。すでに前に八八人も入っているといい席なんか望めないが、ひとまず目に付いた一番前の席を確保した。一番前の席駄と足を伸ばせると言うのが一つある。
かくして上映が始まった。映画内容は単純にライトノベル「涼宮ハルヒの消失」をなぞった物である。ただし、アニメーションの決め細やかさはさすが京都アニメーションと思わせる出来であり、なかなか細かい。ただ、ストーリーを鑑みると映画というよりは大晦日ニ時間四五分スペシャルと言ってもいい感じではある。話が映画の中で始まるわけではなく、また話の終わりも映画の中にはないからだ。一連の話の極一部に過ぎず、一連の話がわかっていない人にはどういう前提で話が進んでいるのかわからず、また映画の中でばら撒かれた伏線が回収されない事に不満を感じるかもしれない。そういうものであった。
ところで、大丈夫だと思っていたのであるが……映画が始まって一時間後、トイレに行きたくなってきた。直前にトイレに行かなかった失敗である。映画上映中はとてもじゃないが動ける雰囲気ではない。周りにいるのはオタクなのである。くしゃみ一つでも危なっかしい。席に座ったまま動けないので、尿意を抑えるのにも一苦労だった。
一苦労ですまなくなってきた二時間後。そして危機に瀕し始めたニ時間四〇分頃、映画はエンディングを迎えた。通常の映画ではクレジットが流れ始めたら席を立ち始める人がいるものなのであるが、アニメ映画においてクレジット中に立ち上がる人などいない。クレジット中に流されるエンディングテーマにも価値があり、聞かなくてはならないものだからである。ついでにアンコールもあるわけで、結構やばかった。
映画が完全に終了し、立ち上がったら多少乳井を抑えることが出来たので手早く準備をし、別の階のトイレへと向かった。映画上映中我慢していた人は多かったようで、トイレに並んでいる人が多かったからである。
トイレ終了後、劇場販売グッズを眺めてみたのであるが、オタクなら欲しがるかもれない線画とかキャラクター下敷きとかマウスパットとか、扇子とか劇場中に登場した足掛けカバーとかリボンとか、日常生活では使えそうもないものがそこそこな値段で販売されている。とりあえず、パンフレットだけ購入。
映画館を出た後はなべなべ君と共に買い物をして昼飯を食べ、鴨川のほとりにていろいろ喋り捲ってました。映画のことから最近の状況、政治などについて。午後五時ごろまでしゃべり続け、あたりが暗くなってきたので帰ることにしました。
涼宮ハルヒの消失は、えてしてボーナス的なものだったと感じます。視聴者側でなく、製作者側にとってのね。これにて、涼宮ハルヒシリーズはひとまず終わりになるのかな。原作も新刊でないしなぁ。