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すべては頭が悪いのが悪い。
IT業界って言うのは大抵の場合は不条理が付きまとう。客の要望にしたがってシステムに無茶な改造を加えるのは日常茶飯事で、一週間やそこらではまともなものが作れやしないのに三日でやれと言う。理由? 納期が短いからですよ! まともなシステムを作らせる気があるのかと。しかしながら、そんなことは客の知ったことではないし、逆に期間を空け過ぎると技術者がサボってちっとも進まないと言ういかんともしがたい状態になる。程よい納期を探り当てることは実に難しい。
納期のことは置いとこう。関係ない。今の話題は不条理である。
無茶な改造、無茶な仕様、無茶な開発人数、無茶な費用……あらゆる無茶が折り重なって不条理となり、結果としては右を見ても左を見ても「妥協」の二文字だらけのボロボロシステムが出来上がる。その妥協の二文字を少なくするには今のところ、技術者が腕を振るうしかない。技術者の腕が良いと格段に妥協の二文字は減る。つまり、この理論で行けば妥協の二文字だらけなのは技術者の腕が悪いからだ、と言うことになる。これがまあ、IT業界の技術者ってことになると、腕が悪いってことは頭が悪いってことだ。
システムを作るためには一定のセオリーと確かな記憶力、そして豊かな発想力が必要である。一番大切なのは手元にある道具を使ってどうやったら「やりたいこと」までたどり着くか思い浮かべることが出来る発想力である。これがないと余計な回り道をたくさんすることになり、時間がなくなって妥協の文字が増えていく。開発は時間との勝負である。しかし、発想だけあっても駄目で、セオリーを知らないと素早く道を作ることができない。記憶力が悪いと確認作業が増える。結果として時間が足りなくなる。これらを総合して頭の良し悪しが出るわけだ。
さて、頭が飛び切り良ければ妥協の二文字は減るわけだが……システムとしてはそれでよくても、そもそもそのシステムが何の役に立つのか、と言う根本的な問題が転がってくる場合がある。一生懸命作っても、あんまり役に立ちそうにないシステムを作ってくれというのは往々にしてある。大抵の場合は必要に駆られて作るシステムではなく、どっかの誰かの「あ、これいいじゃん」っていう発想を形にするためのものだったりする。こういうシステムは大抵、必要ではないことが多い。つまり、作ったもののすぐに放棄されたり廃棄される可能性があると言うことである。こういうことが肌で感じられる場合、あんまりやる気は起きない。結果としてシステムはボロボロになる。踏んだり蹴ったりだ。実に不条理だ。
お金さえもらえれば、仕事をしている分にはいいのかもしれない。充実感は得られないが、お金がなければ充実感があるだのないだの言ってられない場合もある。何で社会ってこんな形になってしまったんだろうかね。お金がなければ生きられない社会。お金を得るには働かなければならない。が、働かずに生活保護受けたほうがお金が入ってくるってか、不条理だ。
うだうだ書いたが、つまり、僕の頭が悪くて開発に時間がかかり、システムはボロボロで気力も上がらず、なんかもう燃え尽きそうなのである。
「こんな仕事、僕がやりたいことじゃない」とまでは言わないが、何やってんだろうな、と思うことはある。僕としては家で自分のサイト作りを進めたいのであるが……最近は暑くなってきてあんまり開発も進んでないが……。