二〇〇四年、七月にあった話

 七月目次 |  七月 一日〜 七月一〇日 |  七月一一日〜 七月二〇日 |  七月二一日〜 七月三一日




七月一一日、日曜日の話  健康第一?

 健康を維持するため、人々はいろいろなことをするんです(笑)

■ 健康にいいよ〜 ■

 退院してからというもの、ルミンAという錠剤に滋養栄養剤、生ローヤルゼリーを摂取しています。これらはおばあちゃんから贈られたもので、何気に一万円近くする高価なものです。僕の健康を気遣ってくれるのはありがたいのですが、さすがにやりすぎではないかと。特にルミンA、細胞賦活用剤(さいぼうかっぷようざい)という錠剤、なんかその薬に関する雑誌の特集のコピーが添付されていたり、延々ルミンAの効能や使った人の喜びの声などが書かれたプリントが付いていて実に怪しいのですが。そこまで宣伝しなきゃならないのって……しかも、最初の製作元は旧日本軍の機密研究ですか……だから今まで注目されなかったって、怪しすぎです。一応、医薬品なので公的機関の検査は受けているようですが。
 一万円もする錠剤なので飲ませていただいていますが、大丈夫なんだろうか。いきなり『ベコボコッ!』と背中が隆起したり鉤爪が生えたりしないだろうか……。まあないでしょうけれど(笑)
 生ローヤルゼリーというのはよく聞くけれども食べたことはありませんでした。どうやら蜂蜜系の類らしいですが……ちょっと食べてみましょう。……。……。
 うっ! きっつ〜〜〜!!!
 これはすっぱいと表現していいのでしょうか。酢というか酢酸(さくさん)というか、喉に来るすっぱい味です。とてもじゃないけれど単体で食べることはできません。すぐに牛乳を喉に流し込みました。もはや、これは水と共に流し込むものと決定しました。
 最後の栄養剤はいたって普通の栄養剤です。水にちょっと薄めて飲むとおいしいかも知れません。
 こうして「健康マニヤになれそうやな」とお母さんのコメントをいただきつつ生活している僕ですが、とりあえずレポートを書かないと健康どころではなくなってしまいます。午前中に一つを完成させ、二つ目でう〜んとうなり、昼食をお父さんと共にファミレスに食べに行き、帰ってきてからも文頭のスペースしか打てずに悩んでいたときのことです。携帯に電話着信。相手はなべなべでした。
『いま、デパートで健康にいいジュースを手に入れたのでぜひあなたに飲んでいただきたい。すぐ月闇さんと行きますので』
 とのこと。月闇さんもいるのか……しかし、なぜなべなべは電話口になると礼儀正しくなるのか。僕のことを「あなた」というあたり、変に感じるのですが……。それもそうですが、いやに怒気みたいなのを感じました。どういうことでしょう。とりあえずレポートを書くのを中断し、「レポートが書けなかったとしてもそれはなべなべのせいではない」と肝に銘じてとりあえずレポートのことに頭をめぐらせていました。

■ 謎の緑の液体 ■

 なべなべが電話後二〇分ほどでやってきました。その後には月闇さんもいます。最近は仲がいいようですね(笑)
 それはともかく、なべなべが「これを飲んでください」と僕に出したのはデパートのドリンク売り場で買ったらしきストロー付きカップに入った緑の液体です。とりあえず飲みました。……キュウイのすりつぶしジュースかな?
「なんともないんですか?」と聞いてくるなべなべ。別になんともないが……なんともないかってどういうこと?
「実は、僕それ飲み切るの断念したんです」
 お前の飲み残しかい。それをわざわざ二〇分かけて僕の元まで運んできたと。僕は実に友達に恵まれているようですね(笑)
「いやそれは間違いなく健康にいいんですよ。だからあなたに持ってきたんですよ〜。それはあなたが飲むべき飲み物なんですよ!」と妙に反撃を許さないなべなべ。ここまで必死ななべなべは初めて見た気がします。やはり暑いからかな〜。まあ、今思えば「そんなに健康にいいんだったら残すなよ」という突っ込みもありだったのではないかと思いますが、まあ許してあげましょう(笑) どうせ僕も煮詰まっていたところですし。
 このジュース、キュウイのすりつぶしではなく、青梗菜(ちんげんさい)と何か野菜のジュースらしいです。いわゆる青汁というやつですね。僕は別段、まずいとは思いませんでしたが……「それを飲みきることができるなんて、マスターはやっぱ一味違いますね〜」とはなべなべのコメント。う〜ん?
 その後、なべなべ、月闇さん共に僕の部屋に上がってもらい、いろいろとおしゃべりしました。ゲームネタが多かったですが、残念ながら僕にはついていけないものが多かったり。しかも途中でまた別の友達からメールでの会話が始まってしまったりと大変でした。暑さでダレ〜としていたというのもありますけれど(笑) どうにもいつもの調子が出ません。やる気ない時は非常に態度悪くなるので、メールのほうは結構おざなりペースでした(笑)
 で、なべなべは僕のウェブページに対するコメントとして「絵を描けっ!」といつもどおりに言ってくるんです。所望は女の子の水着のイラスト。僕は実は水着の女の子の絵はあまり好きではないです。そもそもお色気とかが好きじゃないので(こう答えるとなべなべは「んな馬鹿なあああ〜!」とか言うこともある)。
 しかし季節ネタでもあるので、描けるかも判らないのに承諾してしまいました。「女の子キャラ、たくさんウェブページ内にいるから描けるでしょ。それか小説の登場人物使って描いてもいいし」。……しかし水着というと、「ワンピースしか着ないぞ、ほとんどのやつ」「え? ワンピースなんか水着じゃありません。ただの服ですよ!」となべなべ。「じゃあビキニとかか?」「水着と言ったらスクール水着でしょう!」「それはワンピースだ」「……あれ? そうでしたっけ? けれどもスクール水着と言ったら胸元に名前が書かれていて……」と個人的嗜好の多分に練りこまれた話を聞かされました。
 とりあえず、海辺にいる俊樹ご一行の姿(【手の内からこぼれる世界】・第二部の第一章か第二章あたり)が思い浮かんだのでそれを描くことにしました。ああ、ビーチボールを持って沈黙している瑠華の姿が思い浮かびます(笑) 「でも、俊樹と瑠華って全然騒ぎませんやん」となべなべ。よく判ってるな(笑)
 その他として、僕のページのエータから見た僕の性格の話のところでは「あなたは庶民なんかじゃない! 庶民って言ったらそこら辺で髪の毛茶髪で遊んでる人口が一番多い人らのことを言うんです!」と言われましたが……いや、僕は自分で言うのもあれですが、特に優れている点もないただの庶民だと思うんですが……?
 もう少し多くの人に僕の感想文を書いて欲しいですなぁ。友達少ないので難しいですが(笑) 身近にいる人にはみんな書いてもらったしなぁ。まあ、妹とかに書かせたらすごいのが出来そうですが、妹は受験中(と見せかけてただ単に長い文章書くのがめんどい)ゆえに書いてくれないでしょうし。
 あとは……自分で真正面から自分のことを書くぐらいしかないかな。
 なべなべと月闇さんは五時ごろに「レポートで大変そうだから」と帰っていきました。なべなべは選挙に行くそうです。それにしても、退院後に顔見に来てくれて本当にありがたかった。気分的にもかなりリフレッシュできたと思います。ジュースもご馳走になりましたし(笑)
 さてと、レポートを書かなきゃ。そのあとに絵だな(笑)

■ このページを検索するなら ■

 このページを検索サイトで検索する場合、実は「何かいいことあったかな?」というキーワードで検索してみるとこのページが一番上に来ることが判明いたしました(笑) 何でこんなので一番になるんだか。世の中、面白いですね〜(笑)

七月一二日、月曜日の話  世間は水着です(笑)

 まあ、夏ですからな〜。水着美女(最近は水着美少女)は求められるものなのです!(笑)

■ レポート……あと三日 ■

 僕、Block Elementは現在、四つのレポート提出を求められており、一つは完成、一つは草案が出ていて、それを綿菓子のように膨らませながらノルマの枚数を突破しようと頑張っています。ああ、こんなにもシャーペンで字を書くのは久しぶりだ……(笑)
 あと二つはもう頑張るしかないでしょう。もしかしたら一つは見捨てるかもしれません。それこそ、今度は胃に穴が開くぐらい頑張らないとどうにもなりません。さらには試験も待っています。何個かは撃沈の予感です……。
 で、本日、試験日のチェックをしていたんですが(大学によって変わるかもしれないが、試験の日程はよく変わり、全学生に配布される日程表でそれぞれ確認しなくてはならない)、なんか語学の授業の試験が一つ、見当たらないんですよ。何回探しても見つからない。そうなると……《繰り上げ試験》
 《繰り上げ試験》とは、試験期間中ではなく、授業の最後の日に試験を行なうというもの。大抵の学生にこれは厳しいものがある。
 で、繰り上げ試験となると……あ、明後日だ。

「先生の授業は面白くないんですよ。教科書のことばかりで発展も何もない。教科書を勉強していれば先生の授業なんて必要ないんですよ」
「なんだと!?」
「この英語の授業なんか、二週間もあれば全部勉強できますよ!」

 ……というようなせっこい想像をしたこともありましたが(実際、二週間みっちりやれば範囲は全部勉強できるだろうという自信はある)、流石に二日では手の打ちようがありません。英語は早くも撃沈したかな……。
 語学は必修なので、次の秋学期に再履修を受けなければなりません。また再履かよ……と思うとなんだかやり切れません。変な時期に入院してしまったものです。他にも何個かやばそうな授業もありますし……。
 病院から出て、この社会っていうのは本当にゆったり出来ないものなんだな、と思います。そりゃ子供も暴れるし虐待する親も増えるわ。こんなにぎちぎちなんて!
 どっかの哲学者みたいにひがな日向でぽかぽか日向ぼっこしていたいです。アレキサンダー大王に「あなたがそこにいると影になるのでどいてください」と言えるようなぐらいに……。

■ そこには水着の女の子! ■

 ネットの世界は今、水着の女の子であふれています。ちょっと怪しげなイラスト掲示板なんかに行くと、水着の女の子だらけで面白いです。いや〜、可愛いなぁ〜綺麗だな〜(笑)
 まあ、そういうものは大抵エロかったり扇情的であったりするものですが。そこはかとなく後ろめたい絵を見るために2ちゃんねるに逝っている僕ですが、よくこれだけ集めるよな〜、と思うほどにいろいろな絵がネットに上げられています。それをいうなら片っ端から集めいてる僕も人のこと言えないですけれど(たった四日で40MB突破!:笑) いやま、僕も男ですから勘弁してください(笑) そういうのが嫌いな人にはすみません。ごめんなさい。
 でも、僕の所見を言えば、何もしていない人と比べれば健全だと思うんですけれど。まあ二次元であるというのはありますけれど(斑目君「二次元でやれないやつは精神構造に欠陥があるんだよ!」と言い放ちましたが:笑)、自分を偽って我慢している人は危ないと思います。成績優秀な子供がある日突然事件を起こすのも、自分の限界を偽って詰め込んできたからじゃないですか。例えエロ画像を集めていても、それで自分の中でちゃんと処理できていればそれが一番いいと思います。他人に迷惑を掛けず。僕はそれが汚れているとは思いませんよ(笑)
 話がずれました。実は僕の使っているブラウザ、【スレイプニル】は2ちゃんなどで画像などを集めるのに最適な機能を持ったブラウザです。ttp://〜で始まる不完全なアドレスもちゃんと保管し、並べられたアドレスも一気に開くことが出来る。開ける画面数を制限できるのでブラクラ(ブラウザクラッシャー、ブラウザに不正な命令を叩き込んでウインドウを数百ページと開かせ、パソコンをフリーズに追い込む)にも安心です。おかげさまで一日に四〇枚ぐらいの画像を集めることが出来たりします。
 あまり大声では言えない事ですが、人間が健全に生きるためにはこういうことも必要だよなぁ、とこういうことに対する冷たい批判を想像しながら思う今日このごろ(笑)

 ……僕も水着の女の子を描かなきゃならないんだったっけ……(笑)

七月一三日、火曜日の話  死んだ蝶に思う

 僕はこれから、どう歩くのか……。

■ レポートに轟沈 ■

 レポートを書いていて、ふらりとベッドに倒れこみ、気がついたら朝の七時でした。夜は午前一時ごろまでの記憶があります。その時に徹夜してでもレポートを書こうと考えていて、結局駄目になったんですよね。
 徹夜をしようとしていつも失敗し、その代償として頭の回転がひどく鈍り、ネガティブ思考が僕の頭を支配します。単位が取れなかったらどうしよう。きっといろいろな人が僕を馬鹿にするに違いない。専門ゼミで僕は無価値に過ごすことになるかもしれない。糞が、何でなべなべに要求されたからといって僕が絵を描かないとならないんだ!? 僕は文章しか書けないからテキスト系サイトでウェブページを作ったんだ。で、テキスト系サイトの弱点である絵のパラメータを補うためになべなべと月闇さんを引き込んだ。なべなべは僕のサイトで絵を出してくれればいいのであって、僕は絵を描く必要なんかない。絵はなべなべと月闇さんに任せたんだ。そうなんじゃないのか!? とか。いや〜、本当にごめんなさい。別になべなべや月闇さんは全然悪くないんです。そりゃ、なべなべに絵を出してもらうなら僕も絵を出さないといけないでしょう。等価交換ってやつです(笑)
 頭が鈍ったときの僕はまさしく毒舌の最低な男になります。人を傷つけるのが楽しいダークサイド、そのくせ大学の単位不取得程度に怯える情けない奴に成り下がります。その時に知り合いに会えば、即絶交になりそうなことを言いまくりそうである意味怖いですね、疲れたときの自分が。
 で、疲れた頭を引きずって大学に行き、午後にもなれば落ち着いてきてぼけーと空を眺めて「いい天気だなぁ」と、そこかしこから「暑い、暑い」という声が聞こえる中でつぶやいたりしていました(笑)

■ それはとても小さいことで ■

 五時限目の授業も終わり、帰るために歩いていたときのことです。大学正門のところで、蝶の死骸を見つけました。それは門のレールの隙間に入り込んでいましたが、羽の部分だけは綺麗に残っていました。
 僕は蝶の死骸を拾い、方向転換して土の多いちょっとした木の生えているところ、そこに落としました。きっと、たくさんのアリ達がその蝶の死骸をばらばらにして巣に持って帰り、食べることでしょう。
 僕はその蝶の死骸を見て、僕も死んだらこの蝶のように誰かの糧になって土に戻りたいと思いました。そう思うと、単位の悩みなんか非常に小さく思えました。単位が取れなくとも、別に僕は生きていけるだろうから。別に死にはしないし、誰かに馬鹿にされてもいい。その考えはこの社会の中では辛い目に会う選択かもしれません。けれども、とても尊いと思います。
 いずれは僕も土に還るときが来る。その時にただ、微笑んでいたい。それだけのために生きていくのもいいだろう、と思います。
 ……でも流石に、彼女の一人もつくらないで生きて行くのは嫌かなぁ(笑)

七月一四日、水曜日の話  明日、レポート提出日

 ふう、今晩中にレポート完成させなきゃ……。

■ 身だしなみにご注意! ■

 どうやら今朝は早かったために頭が働いていないようです。睡眠は早々にとったのでダークサイドは出てきませんでしたが、逆にぼけぼけになりました。いや、シソジュースのせいで腹を壊したのが原因かもしれませんが……。
 何をやらかしたかというと、社会の窓全開で登校です(爆笑) 暑かったために上着の裾を全部ズボンから出していて助かった……それのために僕自身が気づくのが遅れたとも言えますが、とりあえず目撃されることなく(と願いたい)自分のレポートを椅子に座って机に向かって自分のノートパソコンで書いているときに気がついたので、まあセーフだったでしょう(と祈るしかない)。
 気がついたときはあららら〜という感じでしたが(笑) 男性の皆さん、身だしなみには気をつけてください(笑)
 それにしても、ここのところ変にいろいろばらしているような気がするなぁ……(笑)

■ ……。僕って……。 ■

 明日はレポート提出日です。つまり、全てのレポートを今日中に完成させなければなりません。四つのレポートのうち、一つは完全に完成、一つは印刷を待つばかり、一つはあとレポート一枚分手書きすればオーケー、ひとつは一から製作、です。結構遅くからでもいいや、と思い、かなり遊んでしまいましたが……さてと、まずは手書きのやつを完成させてしまおうね、とリュックを開いて探したのですが、ありません。レポートを挟んだファイルがありません_| ̄|     、., ⌒ 、., ⌒ ○

 大学に忘れた……。DuWAAA――!!!!

 僕って天然!? レポート前にこんなへまをやらかすなんて、ドジっ娘も真っ青の大ドジ! 一応、必修ではないので必ずしも取らなければならないものではないのですが、取っとけるときに取っときいたもので……。いや、まだ間に合うかもしれない。その手書きのやつはあと一枚、大学に行って書けば完成できる。提出は明日の午後六時まで。
 ……できる。大学でレポートを完成させてそのまま提出。不可能ではない!
 それにしても、どうしてこう忘れ物をするかなぁ。脳のしわが減っているのかもしれません。それはまあいいのですが(いいのか……:笑)、さてと、じゃあまだ一つも完成させていないレポートに取り組むかー。がんばろっと(笑)

七月一五日、木曜日の話  京都は祭りです

 浴衣姿の人がそこらじゅうにいますよ。僕も行かねば!

■ 三〇分の死闘 ■

 今日はレポート提出日です。が、四つのレポートのうち、完成しているのは二つだけ。残りの二つは枚数が足りていません。そして一つは学校の忘れ物箱の中。今日は補講があるのでその後に出しに行くことにします。できれば今もっている完成していないレポートも完成させたいところ。
 で、補講を受けていました。午後二時三五分から始まり午後四時五分に終わる授業です。レポート提出締め切りは午後八時ですから、十分間に合います。けれどもここで思わぬアクシデントがありました。それは。
「え? 一部(昼間部)の締め切りは四時だよ?」
 知り合いから驚きの言葉。現時刻、三時半。
「そうか……分かった、ありがとう」
 そしてすばやく教室を退出。その棟のパソコン室にすばやく飛び込みパソコンを視覚検索、すでに起動していてログオン待ちのパソコンを見つけ出し、ユーザーパスワードを打ち込んでフロッピーからレポートデータを呼び出し、颯爽とデータ完成へと突っ走りました。手持ちの資料なんか見ているヒマはありません。全ては己の頭脳の中の情報を使うしかなく、記憶領域はフル稼働、思考パルスは高出力、神経伝達脊索は拡張、筋肉はパソコンのキーボードに高速で適応、打ち込みを開始しました。必要なデータ量はレポート一枚分。障害となりうる思考回路は封印し、わずか一五分でリポート一枚分をでっち上げました。うむ、これこそ捏造です(笑) 内容は今思えば一貫性がなく、ところどころには個人的な愚痴が込められているような気がしましたがこの際だから自己批判や自己抗議は全て却下しました(笑)
 提出時刻、三時五八分。驚きのスピードでした。人間、気合を出せば何とかなるものですね(笑)

■ これがストレスというものだ ■

 今回のレポート製作には多大な負荷がかかりました。レポート四つは少ないほうかもしれません。けれども、製作期間は他の人よりもひどく短かった。気胸のために入院していて、レポートをたった六日間しか与えられなかったためです。一日にレポートを〇.七個ずつ完成させなければなりません。で、僕はただのお気楽思考の人間なので遊んでしまい、実際には五日ぐらいしか製作に携わっていません。……それだけでレポート四つって言ったらすごいことになるのかな……けれども、その負荷、いわゆるストレスはすごかった。一回はパソコンをぶち壊したくなったし、実はこれ書いている今でも何人か殺したいと意味もなく殺意メラメラです。いや本当に。これがストレスというものなんでしょうなー。もう、ストレスを解消するにはレポートを出すしかないんです。それなのに友達からメールが来ただけでズガッと来ます。こっちはもう夕食もいらねーぐらいに忙しいのにヨォォォォ!!!(ジョジョ風叫び)
 もう限界でグッタグタ。ウェブページも一気に閉鎖までしたろかという気分になってしまいます。明日は本気で休まないと気が変になりそうです。もうレポートの締め切りも過ぎた今、ちょっと気が楽になりましたが……。まあ、締め切りが過ぎたあとにも友達の勧めで忘れ物箱の中のレポートを回収し、それも完成させました。完成時刻は五時。手書きでしたので時間を食いましたが、書き始めてから一度も筆が止まっていません。あららら、すごいすごい……。
 先生に直接渡そうと思っていましたが、結局先生に会えなかったので帰ることにしました。
 さて、なぜ僕がこんなにもレポートでストレスを溜めたのかということですが、考えると原因は僕の思考回路の構造にあるようです。例えば、どうやら僕の友達断月君はレポートを書くのが得意のようです。考察するに、彼の思考回路は熟考型です。情報が頭の中に蓄積され、そこから理論を組み立てられる。情報を入手してすぐに論じることが出来る型と言えるでしょう。だから、情報さえあればレポートを書くことには問題がなさそうです。
 僕の思考回路は断月君とは違う、いわゆる思い付き型です。情報があっても、そこに閃きがなければそれらの情報はただのガラクタになってしまう。情報があっても理論を組み立てられないんです。ただし、思い付き型はときどきに奇抜な発想をします。ぽーんと何かを思いつく。
 正確にはこれは正確に分けられるものではなく、もちろんほとんどの人はこの二つの型をどちらも持っています。どちらに偏っているのか、で考えてください。何も考えない人はいないし、何も思いつかない人もまたいません。多分。
 レポートは熟考型が求められるものであり、思い付き型は普段とは違う思考パターンを使わなければならないのでかなり負荷を強いられます。思いつけば楽なのですが、今回思いつかなかったので辛かったです……。

■ 京都は祇園祭! ■

 今日は大阪からずっと浴衣姿の人を見ることが出来ました。京都行きの電車はすし詰め状態です。僕もどうせなら今日祇園祭に行こうかな〜と思ったのですが、呼びかけている友達のうち、一人から連絡が来ないので無視するわけにもいかず、明日行くことにします。去年もその前も祇園祭には行ってませんし、今年は行きたい。というかカキ氷が食べたい。ブルーハワイって何味なんですか?(笑)
 ここで祇園祭の説明を。祇園祭はその実態は七月一日の吉符入(関係者による祭りの打ち合わせ)から七月三一日の疫神社夏越祭(厄除け祭り)まで一ヶ月続くお祭りなのですが、世間一般に知られている祇園祭とは宵々々山(よいよいよいやま:七月一四日)、宵々山(七月一五日)、宵山(七月一六日)の三日間。これは祭りにとっては欠かせない夜店の出る日です。若い人たちはこれを目当てにこの祭りに参加します。そして七月一七日の山鉾巡行。山鉾(やまぼこ)とは祇園祭で出てくる塔型の木の車。シャンシャンと楽器が鳴らされていたりします。七月一四日から通りに姿を現し、一七日に解体されます。
 すでになべなべは明日は行かないといい、月闇さんは土曜日しか駄目らしいです。その日は一七日、鉾が動く日で実質的に祭りが終わる日です。夜店もすべてしまわれており、若い人にはつまらない日です。他に二人声をかけたのですが、一人は試験勉強のためにパス、連絡の取れなかった一人は武術大会のために東京に行っていました。
 ……明日は一人で行くかー。それも一興、だな(笑)

 そう言えば、地元の駅でいきなり団扇配っていたスーツ姿の男の人が「団扇(うちわ)どうだ? ○○○○(僕の本名フルネーム)」「もらっときますよ」と答えて受け取り、半歩歩いて「!?」と顔を上げました。そこにいたのは僕の小学校時代の友達。小学校を卒業してから一度もあったことのなかった友達でした。スーツ着込んで不動産の団扇を配っていました。どうやら団扇にかかれた会社に勤めているようです。
 二言三言会話して去りましたが、僕が思ったのは一つ。「僕って、一発でフルネーム呼び捨て、つまりは一発で確信できるほどによく知られたキャラなのか?」……(笑)
 どうやら、僕は自分で把握している以上にすごい存在のようですね(笑) 九年間会ってなかった人が一発で確信できるほどに……。

七月一六日、金曜日の話  祇園祭りにレッツゴー!(一人で:笑)

 行ってきましたよー、祇園祭り! 食べてきましたよー、かき氷(だけ)!(笑)

■ ダークサイドも僕なんだ ■

 今日は抜糸を行ないました。それはものの一分ほどで終わってしまい、これでいいのかと思いつつ病院をあとにしました。お母さんに連れられて手打ちうどん屋に連れられていったのですが、実はこのとき、僕の精神はかなり疲弊していました。きっと、昨日ちょっと元気になった分のリバウンドがこのときにきたのでしょう。ダークサイド出現です。
 この手打ちうどん屋、出すうどんの量が多いのもダークサイドの覚醒に拍車をかけました。僕は一時間前に朝食を食べたばかりだったので半分食べてもうお腹いっぱいになったんですよ。けれども残すことは出来ない。さらにはお母さんが自分のうどんを僕のほうに寄こしたりして、ふらふらになっていました。
 いますぐこのうどんの器を目の前のおっさんの頭に投げつけたい。いかん、切れ掛かってる。そんな状態になってきました。なぜ僕がこんなにも人を殺したがるのか。現状況の殺意を考えてみると、それは人と付き合うのが嫌になったから。人がいなくなれば僕は楽になる。ただ、それだけの理由だったと思います。ともかく、僕のしかいないから人を消したい。ただ僕だけの世界を見たい。
 休息が必要だ、と思いました。いつの間にか器の中のうどんが消え、けれども僕の口の中にうどんの切れ端が入っていましたという状態ともなると本気でやばいと自分で感じました。ふらっと道路に出てそのまま轢き殺されたい。何で僕はこんなこと考えているんだろ。田んぼの中に倒れこみたい。というか道路に寝転んでもいいや。空が……。
 シャレでもなんでもなく、僕は自分が壊れかけていると思いました。何もかもぐったりです。今お母さんの車の運転を邪魔して歩行者を轢き殺したとなると、どうなるんだろう。葬式に出ないと駄目? 「殺したのは僕です」とか遺族の人に言うとか(笑)
 本っ気でやばいです、僕。今はまだ意識上に上っているだけで済んでいますが、これだけでも十分やばいと思います。危険人物で警察に連行されそうですね(笑)
 で、家に帰ったら四時間ほどクーラーの聞いた部屋で布団被って寝てました。人間の、いや動物の眠るときのタイミングは何だ? きっと体が夜の寒さを感じることだ。体が冷えると眠くなるのである。ではなぜ、布団を被っても眠りにつけるのか? きっと体がそれを偽の気温と感じ取るからだ。つまり、布団の温かさは布団の温かさであり、気温の温かさではないことを体は知っている。クーラーの聞いた部屋で冷房症になるということはそういうことではないか。体がその涼しさを気温の涼しさではないと知っているからこそ起こる悪影響である。きっと、原人とかにこういうのはなかったはずだ。人工的に気温を調節するようになった現代人特有のものに違いない。人類は見えないところで進化しているのである。
 ……。

■ では、行こう ■

 五時半になってシャワーを浴び、パソコンのキャリーバッグを空にして必要であろうと想定されるものを入れ、祇園祭りに行きました。なぜキャリーバッグかというと、これが肩掛け鞄になっているからです。背中に背負うリュックよりはいいだろうと思いまして。
 駅でまたも友達から団扇をもらい、電車に乗り込んで烏丸(からすま)を目指します。ここは祇園祭りの真っ只中です。誰か知り合いに会えるかもしれません。行きの電車は各駅停車に乗ったので混雑はしていませんでしたが、僕が乗るのを遠慮した快速急行は人がすし詰めでした。帰りはああいう電車に乗ることになるでしょう。
 烏丸につきました。では早速道路の上を歩きましょう。祇園祭りではこのとき、祭りの開催地一帯が全て歩行者天国になります。もうそこらじゅう人だらけです。報道によれば、祇園祭りに来た人の数は四十万人。流石は京都一の祭りだと言うことが出来るでしょう。で、僕は行きかう人の中に知り合いがいないかどうかを見ながら適当に歩き、まずはかき氷のみぞれを購入。一つ三百円は祇園祭りの常識です。う〜む、あのかき氷店は注文してから氷を削るタイプではなく、削ってある氷をスコップのようなものでカップに入れるタイプ。ちょっと氷の粒が大きい上に固い……。まあいいですが(笑)
 通り雨がぱらぱらと降る中を歩きます。人間ウォッチングで見かけた奇抜なものと言えば、浴衣とゴスロリの中間の服を着ている人がいたりとか。見た目はゴスロリなのですが、浴衣の帯巻いてるし……。他にはローラーブレードはいて屋台に注文している外国人だとか。この人ごみの中ではスピードも出せないだろうに……。歩きに歩き、祭りの開催区の端に来ればUターンし、屋台の並ぶ裏通りを歩いて山鉾の祭囃子を聞いたり。なんか山鉾のそばに作られた席に小学校低学年ぐらいの女の子が数人鎮座しており、来る人に厄除けの歌を歌っていました。
 その子達とは違いますが、祭りにきていた一般人の中で浴衣を着た小さい女の子がいたんですよ。ポニーテール! 顔もかわいい。うむ、こういうのを萌えというのであろう。なんかこう、頭をなでてあげたい感じ。世間一般でいうやましい気持ちはないのですが、それをやると周りの人たちに取り囲まれかねません。ま、仕方ないですね(笑)
 何個かの山鉾を見て廻り、かき氷二つ目(青りんご味)を食べつつ歩いていました。祭りにはかき氷以外にもフランクフルト、お好み焼き、冷やしパイン、たこ焼き、牛すじ、から揚げ、焼き鳥と売っていましたが、それらを食べる気にはなれませんでした。なぜならば暑いからです。暑い中に熱い物を食べては耐えられないものがあります。ですから、そこはかき氷で体を冷やしつつ進まねばなりません。お金もあまり使いたくありませんし(笑)
 二時間ほど見て廻り、ふと思い立ってその近くの母方の祖母の家に行きました。一応、美容院でお見舞いに来てもらったことですし、退院後に顔を見せておこう、と思ったので。祖母の家に行き、今は亡き祖父に手を合わせてさらには夕食を食べさせてもらい、犬とネコで遊んで従弟と話してきました。僕の従弟、実に優雅な生活をしています。デスクトップパソコン三台に囲まれ、部屋の外にはモバイルパソコンとノートパソコンが。……使っていないパソコンの電源は切っておかないと、熱でやられてしまうぞ。実際、布団の上でほったらかしのモバイル、ずいぶん熱くなっているぞ。あと、遊んでいないならプレステ2は止めとけ。
 で、挨拶はしたものの大学一回生の彼はなんかパソコンゲームに熱中しています。なにやら戦争のゲームで、ニンテンドウ64の007ゴールデンアイに似ている。ていうか、夜なんだからでかいスピーカーからでかい音出すのは控えたほうがいいんじゃないでしょうか。爆音や銃声が響いています。仕方なく僕は隣の部屋で彼の母親僕のお母さんの妹さんと人生についていろいろ話し合っていました。ずいぶんアルバイトをすることを奨められました。「女は子供を作ったらいずれは働けなくなる時期が来る。その時には男がしっかり働いていかなきゃならない。男はスーパーマンになれんといかんでぇ」と、現代のジェンダー(性差別)がどうしたこうしたという話そっちのけで実に現実的な話をしてくれました。
 実際そうです。どんなにわめいた所で女の人は子供を作ったならば働けなくなるのです。その時には男がちゃんと働いて食べさせていかなければならないのです。まあ、そういう構造が嫌いな人が増えたから少子化が進んだんでしょうけれど。“男は外に女は中”構造とジェンダー問題と現実……どれもお互いに影響しあっているのですが、どこか噛み合っていないような気がします。根本的なことが解決されていないような……。
 で、そういうことを話し合い、もう一度おじいちゃんに線香を上げて帰って来ました。駅までは従弟が送ってくれました。帰りの電車は予想通りすし詰めでした(笑)
 さてと、明日はなべなべと月闇さんに会うんだっけ……。……なんか、ずれてきたな……。

七月一七日、土曜日の話  祇園祭りと僕という人間

 今日はなべなべと月闇さんと共に祇園祭りに行きました。そして、そのあとには僕という人間について、二人と三時間ほど話し合いました(笑)

■ 祇園祭りに行こう……! ■

 人の大きさもあるフォーク、スプーン、ナイフ、その他二つの食器が暗闇の中、悪魔の食卓の中を走る。そこはとても暗く寒い。そしてとても広い。広間の中央には人間が使う椅子、食卓の二〇倍ほどの大きさの食卓と椅子があった。椅子は四つあり、そこには巨大な悪魔たちの石像がフォークやナイフを持って座っていた。けれども、その手に持たれていたナイフは使い手の意思に従って僕に向かって飛んでくる。暗闇の向こうにいる黒いスーツの男が僕の敵だ。ドラキュラらしい。
 何か相手がしゃべり、僕にフォークやらが飛んできて僕の体を壁に縫い付けた。で、相手が近づいてきて、僕に止めを刺そうとした。けれども僕は冷たい目でそれを見て相手の攻撃を受け止め、片手が縫い付けられていて使えないことをぼやきながらなんか七種類ぐらいの必殺技を三〇回ほど回しまわしに相手に打ち込んでいて――

 自転車のブレーキ音で目が覚めました。午前九時。僕はとっさに一つの可能性を思いついたのですが無視して枕にもう一度頭を降ろし、鳴り響いた携帯のメール着信に悪態をつきました。(九時半だと連絡があったんだけど)と思いつつメールを確認し、部屋の窓から外を見れば「ちゃっす」となべなべの顔。「九時半だと聞いていたんだけれどなー」「あれ? ……すいません、それは向こうでの待ち合わせ時間です。……寝てました?」「うん。まあいいや、すぐ降りる」「ゆっくりしていていいですよ。月闇さんには遅れるって連絡します」
 一時間ぐらい待っとけ。そう思いつつベッドを降りました。朝食とトイレだな……。

 電車に乗って京都市の中心街、河原町へと降り立ちました。月闇さんとの待ち合わせ場所を目指して地下を歩き、地上に出ると「うっわなんですかこれ? こんなに人がいるなんて……」となべなべがつぶやきました。僕は昨日、歩き回っていたから平気ですし、驚かなかったですが……視界内、人ばかりです。人であふれています。押し合い圧し合いがそこかしこで行われている、祭りの見物客がいたのです。おおよそ、その場に三千人というところでしょうか。道路の向こうなどを合わせれば予想、四万人というところでしょうか。それだけ今日の祭りは見所なのです。
 今日の祇園祭りは山鉾の移動と辻回し(山鉾の曲がり道での九〇度回転。何十人もの人が一〇トンある山鉾を押して引っ張って回転させるのはすごいものがあります)です。メールで連絡しあってなんとか月闇さんと合流し、移動しました。一回、なにやら僕、置いてけぼりにされたのですが……二人とも、僕が付いて行っていない事に気が付いてないよ……。初め後見て二人がいないことに気が付いたとき、「……」ってなりましたし。遠くの人込みのなかに月闇さんの服が見えてあっちか、と思いましたけれど。それにしても、二人はどれぐらいで僕がいないことに気づくんでしょうか。気づかんかったらその辺でお菓子でも買おうかなと考えていたときに、月闇さんが戻ってきて手を振っていたので付いて行きましたけれど。「どれぐらいで気づくか、ちょっと見てた」と言いましたが……まあ、実のところ、この時からダークサイドの僕が顔を覗かせ始めていました。

■ ……何しに河原町に来たの? ■

 適当なところで地上に出て、道行く山鉾を見ていました。祭囃子(まつりばやし)の笛の音を響かせながら山鉾が人に引っ張られて動いていきます。山鉾の上、地上七メートルあたりのところで祭囃子やっている人たちは背中側を外にして実を乗り出しているので、外から引っ張れば案外落ちそうです。何か足で体支えているのかもしれませんけれど。
 二つほど見てすぐ近くの新京極に入り、……アニメイトに行ってGペンのペン先やインクなどを買いました。僕はペン先と小説を一冊。隣のメロンブックスに行き、買い忘れていた小説をまた一冊買いました。で、僕は祭りを見に行きたかったんですよ。すでに午後十二時、辻回しも見れるかどうか判らない時刻になっています。ていうか、何でお祭り見に来てアニメイトとかに来てんの? ちがうじゃん、なんでこんなインドアなところにいるんだよ! 祭り! アウトドア! 何でこんなのなの!?
 で、その時はまだ気持ちに余裕があったので、「次にゲーマーズ(ゲームやゲーム音楽CD、アニメDVDなどを販売)に行こう」という月闇さんの申し出を受け入れました。で、ゲーマーズの店内に入り、しばらく見て廻ってもう似たような女の子の絵を見て廻るのに疲れました。全部、おんなじ。ずっと見ている価値もない。それなのになぜなべなべと月闇さんはあんなに熱心に見ているのか。……どこかに座りたいな〜。
 一人、僕は店の外、ちょっと日の当たるところに腰掛けられる場所を見つけたのでそこで光合成でもしていました。もうぼんやり。今日はいい天気。祭りはどうなったんだろう。もう、来年しか無理なんだろうか。まあ、呼ばれなきゃ来なかったんだろうし、来年にまた“一人で”来ればいいじゃないか。一人で来れば、こんなところに来なくて済む。なんで、僕にはこういう友達しかいないのだろう。僕はオタクじゃないんだよ、結局のところ。
 その後、光合成している僕に気が付いたらしい二人は店を出て、コンビニでお茶を買うように僕に勧めてきました。どうやら、僕が不機嫌なのを日に当たりすぎて頭が暑くなっているんだと解釈したみたいです。それよりも祭りを見に行こう。もう終わってるかもしれないけれど。水なんかいらないから早く行こう。でも二人がコンビニへと進めたのでお茶を買いました。お茶を一つ引っ張り出し、けれどもやめてそれを戻したときにどうやら同じお茶の違う棚に戻してしまったらしく、お茶のペットボトルが一つ、棚の向こうに落ちました。店員さんには悪いけれど、もっと落としたかったです。
 だって、楽しいもの。

■ これを食いたかった! ■

 お茶を買ってしばらくそのまま歩いていて、なんとなくお茶を飲んで、商店街の出口が見ました。思わず早足になります。後ろの二人は気にしません。外では、まだ鉾が動いていました。祭り。祭りだ。僕が見たかったものだ……。それを見ただけで、涙が出そうになりました。目が潤む程度で何とか止まりましたけれど。
 僕のダークサイドがどんどん顔を出し、残虐性と殺人快楽を求める言動が増え始めました。「今動いている山鉾がいきなりばらばらになったらどうなるのか」とか、「笛吹いている人を引きずり下ろしたら死ぬのか」とか、「今ここにいる人間たちがいきなり破裂したらとても楽しい」とか。辻回しの見えるところでは空になったペットボトルをわざと落として音を立てたり、そのペットボトルを拾ったあとに「せっかくだし」ともう一度地面にゆっくり置き、いきなり踏み潰したりとか。「ヒヒッヒヒヒヒッ」と僕は笑いました。笑っていたんです。自分だけに解る楽しげな笑みを浮かべて。
 で、どうやらその山鉾が最後尾だったようです。つまり、最後尾の山鉾の辻回しを見れたわけです。それは良かった。山鉾を追いながら道に開かれたかき氷店でブルーハワイを食べ、食べ終わったら次にレモンを食べました。本当にかき氷しか食べてません。けれども僕の気分が晴れることはなかった。だってこのかき氷、思いっきり機械で作ってて粒が洗いし固いし。まあいいけれど。
 そして最後の辻回し地点に来て、そこで手動で作るかき氷店に出会ったわけです。どうやら僕がかき氷ばかり食べているのを気にしたなべなべがその店でかき氷を一つ僕におごってくれました。宇治金時です。
 そのかき氷を見て、僕は一言。「すばらしい」。手で作られたかき氷。その粒は細やかでやわらかく、量も今までの店の中で一番多い。汁のかけ方も多く、今までのかき氷の中で一番最良のものだということが出来る。一口食べて納得、この食感! 口に入れればすっと溶けてゆき、口の中に冷たさが広がる。そして、今までのかき氷で感じなかったもの……“一度に食べ過ぎてキーンと来た――――!!”。これだ! これこそがかき氷だ! おやっさん、あんたのことは忘れない!
 辻回しを見ながらかき氷を食べました。いつの間にやらダークサイドも顔を引っ込め始めており、まだ余韻が残っているものの僕たち三人は歩いていきました。

■ 食べ物に迷う ■

 鉾が解体されていくのをゆっくりと眺め、月闇さんの申し出で郵便局に行きました。寄り道をしつつ道に迷ったふりをしつつ郵便局に行き、そして河原町の中で昼食を食べることに。僕は何でも良かったのですが、なべなべは冷やし中華、月闇さんはカレーと申し出ていたのでその店を探しに。
 一時間ほど歩いて結局見つからなかったので、無難にロッテリアに。そこでこれがどうするのかを話し合い、ここでやることもないので僕の家に行くことにしました。
 それにしても、河原町って大きい町なんですが食べ物に困ります。場所慣れしていないというのもあるのですが、どうにもどこに店があるのか判らない。店も少ないような気がしますし……結果としてロッテリアになってしまいました。もうちょっとまともなものが食べられるようにしないと……。

■ 君はまだ先の見えないやつだ ■

 僕となべなべは電車で、月闇さんは違う方法で僕の家に来ることになりました。僕となべなべのほうが月闇さんよりも一時間ほど早く家に着き、僕はベッドに横になりつつなべなべのちょっかい攻撃に苦しめられていました。だってねみーもん。寝させて……。
 そして一時間して月闇さんが来て、なべなべの頼みでなべなべが家に帰る途中で買った新しいビデオテープに鋼の錬金術師を録画するようにセットして、そして僕の部屋でMDにマイクをつないで録音をしながら会談が始まったわけです。そう、僕、Block Elementという人間とはどんな存在なのか。
 MDに録音しながら会談は進められました。僕にとっては新しい発見もありました。なべなべは大笑いしました。月闇さんは大暴れしました(笑) それは、僕たち三人にとってとても大切な時間であったと思います。そう、若き頃の記憶の一ページ。そう思うほどに濃い時間を過ごし、笑い、深刻な顔をして「そっかー」と頷いていました。僕たちは、全て本音を言いあっていたのです。ここまで言い合えるのは、とても素晴らしいことだと思います。またまだなにか言い残したことはあるっぽいのですが、時間の関係上九時半で打ち切りました。録音した内容はそのうち、Block Element、月闇、なべなべの会談記録としてウェブページに上げる予定です。僕が試験期間に入るので書くのも上げるのもちょっと先になりますが、僕という人間が判ると思います(笑)
 それにしても、僕という人間だけで三時間も話し合えるとは。そしてその結果が「結局、お前はまだよく解らない存在だ。非常に希少で、全てが新しい存在だ」とかなべなべに言われました。ちょっと照れますね(笑)
 僕は、この二人に出会えたことはとても嬉しいし、誇りにすらできると思います。だって、ここまで僕のことを見てくれているんですから。「朝にはめちゃくちゃ言っておいて、なんて虫のいい奴だ」と思われるかもしれません。そう思われるのだったら、僕は頭を下げて謝ります。僕はときどき、とても我がままになります。それは僕の悪いところです。けれども――それも、僕なんです。
 それを受け入れてくれた二人に。
 ありがとう。

七月一八日、日曜日の話  あの頃は短かった……

 最近思った。日記長すぎ多すぎ!

■ ここは一つ! ■

 日記ページの過去ログ一覧リンク作業をしていて思ったんですが、思えば最近はこの最新の日記ページがやたらと重い。なんたって前までは平均10KBだったのが今じゃ25KBぐらいが当たり前となってしまっているんだからね! おかげさまで最新の日記には二日分ぐらいしか載せられないよ。
 過去ログリストを見てもらえば、過去ログの日記ファイルが容量が徐々に増えていくのが判るであろう。そう、それは脱出不可能な密室に水が注ぎ込まれていくかのようである。だめじゃん(笑)
 このセクトが開設された当初の日記は見た目はぜんぜ良くないけど短い。そして、今よかものすごく読みやすい。きっと僕は大切なものを忘れてきちゃったんですよ、なんかそういう気がする。
 と、言うわけで、多少は日記を控えてみようかと思う。なべなべもひいひい言っているみたいだし、長く書きゃーそれでいいって言うわけでもないだろし。最近荒んでたからなー、もうちょっとラフに行きたいと思うんで、そこんとこよろしく!

■ パワー不足は深刻です ■

 まあ、多分ハードディスクが埋まってきたからだろーけど。最近は音楽ソフトで音楽流しても妙に音飛びしてるし。ヘッドホンのプラグの問題じゃなさそうだ、パソコン内臓のスピーカーで流してても音飛びしてるし。きっとマシンパワーのせいなんだろーなー。やっぱあれですか、256じゃ駄目って言うんですかー。庶民から搾取するって言うんですかー、せめて一万円以下にして欲しいところなんですが。増設メモリ。
 ついでにいえば、僕んとこのノーパソにつまれているグラフィックカード、なんか性能低いっぽいのが気になるー。なんでメーカーのサポートサイトで僕のノーパソのグラフィックカードの名前がないのか。無視ですかー、サポート対象外なんですかー。
 ……ノーパソの機能拡張って、大変ですね〜。金もかかるし……。

七月一九日、月曜日、海の日の話  明日は試験だー?

 おいおい、去年はもう試験が終わってたぞー、海の日の次から夏休みだったじゃないかー。夏休みが思いっきり削られとるじゃないか!(怒)

■ 水着ー♪ ■

 今日、じつは水着の女の子の絵を描いてみたのだー♪ 被写体は俊樹と瑠華なのだー。あ、言っとくけど、僕の場合は頼まれないと女の子だけの絵はなかなか出てこないのだー。基本的に僕は女の子よりも男主体派なのだー(笑)
 で、描いてみて、僕はまず人の裸体を知らないということに気が付いたのだー。つまり、体のラインが判っていない。今までの絵は全部服でごまかしている。これじゃ水着姿は描けないのだー。ついでに、水着自体の構造もよく判ってないのだー。なんとすれば、僕は服に対するフェチニズムなるものを持ってイナイのだー。普通の服すら、僕はよく見てないことに思い当たったのだー。なぜなら、フェチニズムがないから(笑)
 そういうときにはネットで写真を探すのだー。ショッピングサイトがいいのだー。下手に検索サイトで「水着」と入力して探すと海辺で水着着てる女の人の写真を集めまくったサイトとかに出てしまうのだー♪ どうでもいいわい、そんなのー(笑)
 適当にショッピングサイトで水着の形を見たのだー。それから、図解辞典で人の形を調べたのだー。あとはもう一度最初から描いてみるのだー。
 それにしても、今年の流行はビキニらしいのだー。僕はワンピースが好きなので、探すのに苦労したのだー(泣)

■ 言葉を変えてみるのだー ■

 日記をラフにしよう、と思っていたら、書き方というか口調が変になってるのだー。ラフにしようとしたらこの口調になってしまい、なかなか変調が効かないのだー。変だと感じたらすぐに連絡してけれー。無理やり何とかするのだー。
 それはそうと、ウェブページの文章を方言での文章に変える変換サイトを見つけたのだー。ちょっとこのページで遊ぶのだー(笑)

名古屋弁
元文

夏になったら食べたくなるものの中で子供に大人気、ソフトクリームでございます。暑いさなか、ふと店を見ればソフトクリームが売られていたのでついつい買ってしまいました(笑)
変換後

 夏になったら食べたくなるもんの中でがっきんちょに大人気、ソフトクリームでございやぁす。あっついさなか、ふと店を見りゃぁソフトクリームが売られていたのでついつい買ってしまいましたでょ(笑)

 にぎやかになりそうですなー(笑)

大阪弁
元文

 お茶を一つ引っ張り出し、けれどもやめてそれを戻したときにどうやら同じお茶の違う棚に戻してしまったらしく、お茶のペットボトルが一つ、棚の向こうに落ちました。店員さんには悪いけれど、もっと落としたかったです。
変換後

 お茶を一つ引っ張り出し、けれどもやめてそれを戻したときにどうやら同じお茶のちゃう棚に戻してしもたらしく、お茶のペットボトルが一つ、棚の向こうに落ちたんや。店員はんには悪いけれど、もっともっともっともっともっともっともっともっともっと落としたかったや。

 すいません、僕が悪かったです。けれども、そこまで強調しなくてもいいんじゃないでしょうか(泣)

薩摩弁
元文

 オレンジはBlock Element隊に所属する『機族』であることを示します。機族というのはいわゆるロボット、アンドロイド、レプリカントの事を指します。
変換後

 オレンジはBlock Element隊に所属すう『機族』じゃぁこっぉ示しもんで。機族ちゅうのはいわゆうロボット、アンドロイド、レプリカントの事を指しもんで。サイボーグは元が人間じゃぁため、ブルーの制服を着うこっとなっておいもす。

 エータがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
 合わん!(笑)

京都弁
元文

 僕は昨日、歩き回っていたから平気ですし、驚かなかったですが……視界内、人ばかりです。人であふれています。押し合い圧し合いがそこかしこで行われている、祭りの見物客がいたのです。
変換後

 いはきんの、歩き回っい・ったからへっちゃらですし、驚かいへなんだやけどアンタ……視界内、人ばっかりどす。人であふれていまんねんわ。押し合い圧し合いがそこかしこで行われい・る、祭りの見モンお客はんがいたさかいす。

 あんまし変換がうまくいってないようやけど、まあ地元やし、こっちのほうが正しいのかもしれへんなー(笑)

おまけ・現代思想文風
元文

 今日はなべなべと月闇さんと共に祇園祭りに行きました。そして、そのあとには僕という人間について、二人と三時間ほど話し合いました(笑)
変換後

 今日はなべなべと月闇(1990)と共に祇園祭りに行きはした。さらに付け加えるならば、そのあとには私(またメタフォリックで申し訳ないが)という戦争機械について、二人と三時間ほど話し合いはした(笑)

 僕は戦争機械なんですか。というか、人間ですらないんですか。そうですか(泣) てか、月闇(1990)って一体?

 遊びすぎましたー。短いどころかめちゃ長くなっちゃった。すいませんー(笑)

■ 検索でこのページに来とるー ■

 割りとこのページ、変な単語で来てる人がいたりします。例えば、「英訳機 ネット」とか、「体が冷えると眠くなる」とか、「グロテスクな画像」とか……? 「水責め」とか…………!?
 そんな単語、使ったことあったかなー、と思いつつ、むしろそんな単語でネット検索かけている人いるんだなーということが面白かったまでありましたー(笑)

七月二〇日、火曜日の話  ブロックエレメント〜オ・タ・ク! 一歩前へ!

 疲れてたのか眠かったのか、やってしまった(笑)

■ 最近は水着の話ばかりだ ■

 本日深夜午前二時半。明日の試験のための論述をパソコンで書き出し、印刷しようとしていたときのことでした。ふと思ったんです。水着の女の子の絵、印刷しようかなーって(笑) 実際に絵を描いたとき、どうなるのかパソコンを立ち上げて確認するよりも紙に出しといたほうが楽ですし。論述のプリントアウトと同時にやっちゃえ♪ 印刷品質はもち、最高で。
 その時間は三〇分あたりで過ぎ去りました。論述をプリントアウトした後にA4用紙全面に印刷される水着の女の子のカラーイラスト……寝ぼけた頭で論述の紙の裏面使えばよかったかなーなんて考えていたんですが。

 朝起きて。
 自分がオタクの道を進んでいることを実感しました(ノД`、)

 そしてその絵を見て、論述のほうのよりよい締めを思いついたり。世の中、何が役に立つか判らない。
 それにしても、下手に昼寝すると夜寝れないよー(笑)

■ FLASH★BOMB'04のフラッシュを見ながら ■

 明日も試験なんで家に帰ってきたら早速勉強をしなくてはならないはずですが、ここにパソコン起動してネットにつないでフラッシュを見ている怠け者が一人。明日の試験に関して全然勉強してないのに。へぇ〜、FLASH★BOMB'04が開催されたんだ〜、ってカップラーメン食べながらフラッシュ見ている場合ですか〜〜!!



 七月目次 |  七月 一日〜 七月一〇日 |  七月一一日〜 七月二〇日 |  七月二一日〜 七月三一日