06/01/30
〇六年 一月三〇日 内部状況報告 No.1
現状、WWには一八名のキャラクターが登録されているが、このうちの二名はほぼログインが考えられないキャラクターであり、一名は休止状態にあり、一名は全くの音信不通で、二名はメインギルドが別にあり、WWとして活動しているのが八名。ただし、WWとして活動していると言ってもWWに入っているキャラをメインとして使っているのは一名。残りの四名はギルドマスターのキャラクターである。さらに言えば、メンバーのうち、メインアカウントのキャラクターをWWに入れているのはプレイヤー数として三名だけである。
プレイヤー数として数えるならば、まずプレイヤーが全員で一一人。このうちの二人がログイン無し、一人が休止、一人が音信不通、三人がメインギルドが別、活動してくれているのが四人。ただし、その四人のうち、WWに入っているキャラをまともに使っているのは二人。その一人がギルドマスター。
事実上、過疎ギルドである。
現在のWWはチームとしての機能をほとんど機能させることができていない。原因としては、メンバーのログイン時間帯がばらばらであり、メンバー自体が一同に解する機会がほとんどないという事。さらに、メンバーそれぞれにWWに対する思い入れがほとんどない事が上げられる。チームで動くことの利益がほとんどない事があり、ギルドの看板を出していてもほとんど各自でソロで動いているようなものになっている。個人の利益が優先されており、ギルドとしての利益は考えられていない。
WWというギルドに入る事で得られる利益というものが全く見えない。現在、WWのギルドとしての将来性はほとんどないだろう。事実、WWのログイン数は平日だとほぼ1か0である。
唯一、ギルド狩りの機能だけが稼動しているが、支援する者、弱い者に負担がかかり、チーム性がある機能的な狩りをしているとは言いがたい。ただ、遊行狩りが定時に始まるというだけの機能しかないのが現状である。ギルド狩りで得られるものが個人利益に偏り過ぎている。
簡素な見方として、WWはギルドとは言っても、ほとんどソロギルドと変わる所がない。目的もなく、ただぶらついているだけのギルドに過ぎない。
こうした状況を打開するためには、知り合いのネットワークの外から人材を募集しなくてはならない。現状のWWのメンバーは、ほとんどが知り合いが入ってもいいキャラクターを持っていたから入ってくれたに過ぎない。
新しくメンバーを募集する際に、ギルド全体の支援がありうると言えるだろうか。そんなこと、言えはしない。