いらっしゃいませ。ここはブラウザを通して数人、もしくは数十人、もしくは数百人とチャットを行なうことができる場を提供するサイト、「ブラウザチャット端末 冷やかし」です。
このサイトではご来店された方に無料で個室を貸し出しております。個室では友人とのひと時を楽しみ、または顔の見えぬ相手と語らい、時には熱い議論を行なうことも、世の不条理を嘆くこともできます。
運営は「世界群歩行者達」が行なっております。世界群歩行者達はこのサイト内部のあらゆる情報に対し所有権を有します。利用者のどのような発言も世界群歩行者達の保護の下、取り扱われます。あらかじめご了承ください。
ここから運営方針について記述します。
人の世は発展を繰り返し、いまや地球の裏側にいる人間とも瞬時につながることができると言われています。しかし、それは単なる線でしかなく、まだ完全なる人間同士としてつながるにはあまりに拙過ぎる。例え同じ国の中にいたとしても、このインターネットを通したつながりは余りに貧弱です。このサイトでつなげれられるは目から取り込むしかない文字としての言葉でしかなく、それゆえに相手のことを思うには情報が足りない。誰にでも言えることですが、足りなさ過ぎる。
言葉は心をつなげる架け橋となりえますが、同時に心を傷つける刃ともなりえます。架け橋となったか刃となったか、それは相手の顔を見なければわからないものであり――チャットは、相手の顔を見せてはくれない。相手がどのような顔をするかを想像してから、言葉を贈るようにしてください。もちろん、限界があることは我々も理解しております。我々も間違いを犯すことは多い。
その上で、我々はあなた方に言います。
傷つけるのを恐れることの無きように。傷つくのを恐れることの無きように。
なぜならば、この先、この程度のことならば死ぬまでずっと繰り返されることだから。
言葉を取り扱う場を提供する我々の思いです。
これは我々の期待です。耐えられないと思うのならば、このサイトを利用しないでください。避けることもまた一つの勇気となるでしょう。
我々はこの場を預かる者としてあなた方を見守り、場合によっては間に割って入ることがあります。我々の手に負えないと判断すれば、しかるべき場所へと情報を提供する所存です。
同時に、第三者に秘匿されている情報の開示を求められる場合もあろうかと考えられますが、こちらで問題ないと判断した情報についてはできる限り秘匿する所存です。問い合わせが来てもお答えしません。
我々は世が発展すればより豊かになっていくと同時に、大切な心を失っていく人々を心配しています。もう少し、青空の下で両手を広げてのんびりと生きているような、そんな世界をなればいいのですが。
心を失うことなく、多くの人が多くの人と語り合える場になることを願いまして。
二〇〇九年 五月一七日 世界群歩行者達 塊素
