塊素第一情報区画

十一月二〇日:後半  [BOSS狩りイベントに参加]

 鈍器祭りから離れ、迎えの人と合流した僕は、空中に浮かぶ都市、シュバルツバルド共和国の首都ジュノーへと降り立った。

シュバルツバルド共和国の首都ジュノー

 実はここに来たのは初めてである。

 なにやら壮大なところだ。

初めてだ、ここはw

 連絡を取っていた桜音さん達は、どうやらここで枝イベントをやっていたようである。

おひさしぶりですw

 枝祭りは実質上終わりかけていたので、二、三匹枝モンスターを殴らせていただいた後は枝の情報を仕入れさせていただいた。

 枝によって呼び出されるモンスターは特になにか干渉するアイテムなどはなく、完全ランダムであると言う。つまり、強い敵を出したかったら沢山の枝を折る必要があるのだ。

 僕の計画には最低一〇〇本は必要だということである(そんなに必要かどうかはこの際問題にしない)。

 目指せ一〇〇本(一本20Kzだから、2Mz必要)。

 枝イベントが終わってイベント二次会、GDでドッペルゲンガーに闘いを挑むことになった。

おー!

 ドッペルゲンガーを求めてGDB3Fを歩き回る。

 ここで確認したが、鈍器祭り二次会はPD最上階だったらしい。

 やはり鈍器祭りはPDから離れられないのであろうか。

ずどどどど

 数分後にしてドッペルを見つけるが、既にドッペルは他の冒険者達と激しい闘いを繰り広げていた。

 闘いは激しく、ドッペルの姿を確認することができない。

 カメラマンの血が無念の涙を流す。

姿確認できず

 残念ながら、一度もドッペルをしばくことなく、目の前でドッペルは倒されていった。

 僕らのイベントに参加するために後からやってきた聖騎士さんを迎え入れつつ、ドッペルは諦めてドラキュラ狩りに変更した。

ドラキュラいないかなー

 PTメンバー数が多くなったので、二チームに分けて行動することにする。

 分け方で少々もめた。レベルで分けるという提案も出たが、最終的には髪の毛の色で分けることに。

僕は紫

 髪の毛の色暖色系、寒色系で分かれ、プリさんを各チームに一人ずつ配置してチームを作った。

 途中で僕のチームだけ自分のチームに名前を付ける。

我らは加藤鷹!

 一時間ほど粘って狩りをしていたが、魔剣を数匹倒しただけでドラキュラは出てこなかった。

 仕方なく清算をしに首都に戻る。

 人気のない砦の方に移動し、レアアイテムのオークションを開いていた。

実はセコイ競り合い

 黒猫の人形の競り合いは熱かったが、1zずつ競り合っていくという実にセコイものだった。

 みんな、金欠なのは同じようである。

 僕も必要なものが出たときには参加し、とりあえずオリデオコンを落札していた。

 後は青箱を開けたり。

拡大鏡でした

 その後の雑談で、僕が子供デサートウルフのテイムに成功した事を告げると、卵希望者が出た。

 普通ならただで上げてもいいのだが、実はこの時、僕は金欠であった。

 そのために相場をネットで探し、だいたい300Kz~900Kzであることを確認する。人気あるようだ。

 相場と僕の財布の重さを考慮しつつ、ここは御友達価格、250Kzで売ることにする。

 これ以上落とすとちょっと僕も辛いのである。

予約+1

 その後、ここで解散する人は解散し、残った人は三次会を行うことになった。

 時刻は既に午前一時を回っているが、迷宮の森の最深部を目指して歩いった。

最深部へ

 途中、何回か迷ったりした。

 この森は細かく別れていてあちこちに飛ぶ為、マッピングが必要である。

うーん

 この後、結局ずるして(ネットで正しい道順を確認しつつ)進み、森の最深部との境目に辿り着いた。

 兵士が立っていて「この先は危険だ」と言ってくるが、みんな無視で奥へと進んだ。

シャアとステムワームとバフォメットJrの大部隊

 シャアとステムワームとバフォメットJrが大量に襲ってきたのには驚いた。

 なるほど、ここは一筋縄ではいかない迷宮の最深部なのだ。

 この最深部はどうやら様々なボスが湧く区画らしい。僕らの目的は最強の悪魔、バフォメットである。

 途中、メンバーのBSさんがバフォメットJrのテイミングアイテムをくれた。

テイムアイテム

 挑戦してみたが、失敗に終わった。残念だ。

 その後、ランダム移動ポイントでみんなばらばらになった。僕はなんとか一緒になったメンバーのウィズさんと行動し、敵の多い部屋に入って慌てて逃げた。

 しかし、なんとか状況を打開しようと僕が囮になって突っ込んでみたが、

多過ぎw

 ぼこぼこにされた。

 一応、ボスも確認する。

エクリプス

 その後、仲間達が駆けつけてきてモンスターの四分の三以上を掃討したが、

全滅してしまった……

 全滅した。

 しかし、通りがかりのローグさんに助けてもらうことができた。

助かった

 その後、バフォメットが出たという情報を手にしてバフォメット部屋に行く。

 入って出会い頭、茶色い物体が押し寄せてきて、何をされたのか解らぬままにぬっ殺された。

 その物体こそ、最強の悪魔と謳われる存在、バフォメットだった。

バフォメット

記念撮影も忘れない

 どうやら、モンクとプリーストが部屋を出たり入ったりして戦っているようである。

 プリーストがレックスエーテルナをかけて部屋から逃げ、モンクが阿修羅覇凰拳で攻撃して逃げて、を繰り返していた。

 この間に僕以外のみんながセープポイントに戻り、落ちていった。

バフォメット、死す

 単純作業によってバフォメットが倒された後、僕もセーブポイント(沈没船)に戻り、まだ落ちてないくりあさんと会話してから落ちた。

 時計は午前四時半を指している……。

 ……一斉ログアウト活動、参加するの忘れた……。