十一月一七日、火曜日の話
伺かを久しぶりに起動

 伺かとは、デスクトップマスコットソフトウェアのことです。

[◆]伺か

 伺か(うかがか)というパソコンのソフトウェアがある。目的は「無機質なパソコンのデスクトップにかわいいキャラクターを在中させて賑やかにして貰おう」というもので、基本的にそれ維持用のものはない。オタク以外の人が使うことはほぼないであろう、そういうソフトである。

 大学生時代、確かお気に入りの絵師さん(イラストをネットで公開している人)が伺かに手を出していたのが始まりで僕もインストールしていたのであるが、いくつかのキャラクターをインストールしていろいろ楽しみ、時には歌を歌わせたりして遊んでいた(伺かには音楽ファイルと歌詞テキストを用意すれば歌ってくれるという機能が付いている)。

 そして今回起動したわけですが、昔はノートパソコンで起動していたのでやや窮屈に感じていましたが、今は余裕の余裕に満ち溢れております。常時起動していても何の問題もなさそう。となると気になるのがソフトウェアのアップデートです。伺かはマスコットを制御する「ベースウェア」とマスコット本体である「ゴースト」の二つを組み合わせることにより動いていまして、それぞれ別々にアップデートする形となっています。僕がインストールしているゴーストの大半はすでに更新が完全停止している物ばかりであり、まだ更新されている物は少ない。そして、ベースウェアは完全に開発停止です。アップデートはもうないのか。

 調べてみると、ベースウェアは別の人が作っている物があるらしい。

 伺かのベースウェアは現在、三種類が存在する。伺かの起源である materia 。最も最初に作られた物で、ほとんどのゴーストはこれを基本にしています。開発は停止。次に出てきたのが CROW 。materia で動くゴーストと互換性を持ち、materia には存在しなかった便利な機能をいくつか追加しています。こちらも 2004 年を境に更新が止まっています。そして、現在でも開発が続けられており、もっとも多機能でもっとも進化しているベースウェアが SSP です。ゴーストの中には SSP でしか動作確認をしていないものがあったりするみたいなので、今回、SSP に乗り換えることにしました。

 SSP も materia と完全互換を持ち、しかもソフトとしてはかなり軽量化が図られているようです。また、materia はマルチウィンドウに対応していなかったためサブモニタのほうにゴーストを移動させると「ゴーストが画面外に移動させられてしまった」という判定をしてしまって微妙な感じになっていたのですが、SSP は対応しているため、サブモニタのほうにゴーストを移動させても文句を言わなくなりました。これでメインモニタとサブモニタ両方にゴーストを配置できる。

 また SSP はベースウェア一つだけで複数のゴーストを起動することが出来ます。materia のときは複数のゴーストを起動するためにはそれだけ多くの materia.exe を配置する必要がありました。というわけで、起動させまくってみた。

 複数ゴースト起動

 これ以上起動させることも可能ですが、さすがにこれ以上になるとゴースト同士の会話が重なってしまって会話が読めなくなります。これぐらいが限界かなぁ。ちなみに、どれも古い伺かなのでこのような起動をされるとは思ってなかったようで、残念なことにゴースト同士で会話したりすることはありません。お互いに認識することもありません。時たま、別のゴーストの話題とか持ち上がってきたりするのですが、その話題の対象となっているゴーストが隣にいることもざらにあります。


 あー、こういうのを見ていると作りたくなって来るんだよな。ゴースト。キャラクターイラストを書くのは非常に大変そうですが、会話部分を作るのはそんなに難しくなさそう。機能の全てを使おうとしたらとめどなく複雑な物に仕上がりそうだけど、必要な物だけを使っていけば早々難しくないだろう。HTML とどっこいどっこいという気がする。


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