一年半前に作られたウェブページと今を比べると、いろいろな思いがよぎる。
シムシティ2000 で作った街において、六万五千人が住み込むアルコロジーが航空機の突撃を受けて六つほど燃えてしまったので大打撃を受けてしまった昨今、自分のサイトの再建を続けている。自分のサイトの不要な物はどんどん切り捨てて、古い HTML を最新版に仕立て直している。その中でまた新しい発見があり、その発見を「ブラウザチャット端末冷やかし」や「涼宮ハルヒのアスキーアート保管庫」に波及させている。あっちは PHP サイトで、一箇所の変更で一気に全体を修正できるから楽だ。
僕自身の個人サイト、「塊素第一情報区画」は基本的に PHP サイトにする気はない。 PHP の力を借りなきゃならないほど複雑なサイトではないからだ。PHP はなんだかんだ言ってサーバの処理能力を奪うので、全体のことを考えると PHP にしないほうがいいだろう。
それはさておき。
仕立て直しをする以上は昔に作ったウェブページの中身と相対しなければならないのだが、これがまた幼稚な作りをしている。まあ、昔は本気で HTML だけでがんばっていたのでそうなったのだろう。今は CSS を扱うことも出来るようになったし、作業環境もちっこいノートパソコンのあの時と比べりゃ七、八倍には良くなっている。そして今はより単純かつ高度な手法により同じデザインのページを作れるようになっているわけで、最新の技術を用いてページするべくキーボードを叩いている。
古い HTMl を見ているとその作りはものすごく雑で、仕立て直しにかかるにも一定の気合がないと始めるに始められないぐらいの酷さなのだが、触り始めると実に自由な作りをしているな、と思うことが良くある。時間と体力があった頃の書き方だ。どれだけ雑でも、いつでも書き直せるという自信があった。今ではこうはいかない。当時から後々のメンテナンスのしやすさを考慮して作られていたとはいえ、現在の自分の状況を鑑みると思慮が足りなかったという感じだ。メンテナンス性を考えるなら、CSS の勉強をしておくべきだったのだろう。最新の規格について勉強しておくべきだった。
今、それを言っても仕方ない。昔の自分と今の自分は違う。今の僕ならば、より効率的なサイトを作ることが出来る。一年半前と比べたら、僕の技術力はそこそこ躍進を果たしたといえるのだろう。
技術的な部分を取り除くと、後に出てくるのはあの頃は楽しんでたなーという思いである。今ももちろん楽しんではいるが、一歩引いて扱いやすさと増やしやすさを考えている。あのころは1ページを作るのに力を使っていた気がする。量より質、から質より量になったということか。いやま、質が十分な域に達したから、量を増やしましょうってことになったんだけども、大抵の場合、量産化体制が整うと物事は面白みを失い始める。
そして、量がそろえばまた新しい物を作り始めるのだろう。質→量→質→量→質→量→質→量→質→量だねぇ。
仕立て直しはまだまだ続く。思いでもいろいろあるけれども、それらも背負ってがんばろう。