十月一六日、金曜日の話
皮膚科に行く

 本日は病院の皮膚科に行ってきました。

[◆]病院の皮膚科

 仕事がなくなって暇になったら遊ぶことも大切ではあるが、もしも体に問題がある場合は早めに病院に行っておかなくてはならない。退職が一ヶ月伸びたので健康保険なども一ヶ月伸びたのであるが、ほっといていいものでもないので早めに受診することは重要だろう。

 僕の場合は手荒れの治療がそれに当たる。僕の手荒れについて知っている人は知っていると思うが改めて述べておこう。

 僕の手荒れの歴史はすでに十年以上になる。小学生時代から付き合い続けているこの手荒れについてまともに病院で診察を受けたのは小学生の頃、喘息で診察を受けていた小児科と、大学生になってから受けた二回と、そして今回だけである。つまり、本物の皮膚科で診察を受けたのは過去に二回だけで、それも四年前の話。そのときにもらった薬が尽きてからずいぶん経つ。手荒れは改善されていない。

 手あれが治らない理由は僕自身の手の皮膚の弱さも理由だろうが、爪を噛むことが起点ではないかと最近は思っている。ストレスを感じればいつの間にか爪を噛んでおり、白い部分はほとんどない。まあ、キーボードなどを打つには便利なのが救いであるが、爪を噛むことによって雑菌が入り、体内免疫との闘争の結果が手荒れだと言うのであればなんか納得できる部分がある。仕事を辞めてストレスを感じなくなれば、もしかしたら治るかも知れない。

 ……と、言うのはないな。多分。ストレスなくして治るのであれば、大学生時代にとっくに治っているであろう。淡い期待は捨てよう。

 話が長くなった。少し病院での話をしよう。

 病院に行ったのは午前十時半ごろである。うちの親が病院方向へ車で出かけると言うので乗せていってもらうことにしたのだが、思えばこれは失敗だった。八時には起きていたのだから、十時と言わずすぐに病院に行って診察申し込みをするべきだったのだろう。受付時刻:十時二七分と書かれた診察受理票を持った僕は携帯電話もゲーム機も本も持ってくることを忘れてしまった自分を責めるでもなく、ぼけーと待っていたのであるが、ようやく僕が呼ばれた頃には時計の長針が一回りするには飽き足らず、さらなる走り込みを決めているところだった。そして意思による診察は長針が走り出してすぐに盛大にずっこけて、周りの人が助けるために駆け寄り抱き起こして鼻血を出しているにもかかわらず俺は走る! 短針が待っているんだ! と宣言したぐらいの時間で終わった。

 長針と短針が出会った時間ぐらいまで待たされて処方箋を受け取り、近くの処方箋受付薬局まで行って薬をもらい、帰り道にはドラックストアで手袋を、隣の卸売り店では愛も変わらずお菓子を買い込み、家に戻ったしだいである。

 手荒れ、いつになったら治るのかなー。


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