十月 五日、月曜日の話
仕事を辞めるのは十月二〇日

 有給が二〇日分あるらしいけど、一一日分ぐらい、もうどうでもいいや。

[◆]十月二〇日付けでお仕事終了

 本日の昼休みに最終意思確認が行なわれ、今後の仕事状況について説明がされました。

 基本的に僕側としては仕事を辞めるに異存はないのですが、一つ条件を出しました。

  1. 僕自身の都合ではなく、会社の都合により辞めたことにする。

 今の世の中じゃ焼け石に水のような気がしますが、体面上、自分から辞めたことにするより会社の都合で辞めたことにしたほうが書類上は読み手の受け方が変わるらしいので、そういうことにして欲しいと頼みました。すぐすぐには役に立たないでしょうが、マイナス要素になるらしいものは排除しておいたほうがいいでしょう。

 十月二十日に仕事を辞めるのは締め日である為に切りがいいからですが、ここで出てきたのが有給の話です。僕の場合、有給が二〇日分あるらしい。そんなに有給があったこと自体に驚きだ。務め始めてこの方、能動的に休んだのは四日程度でほとんど休まなかったからなー。記憶が正しかければ、最初の一日は新しいパソコンの組み立てにおいて不具合が生じ、時間が必要になったから休んだっていうもので、あとの三日分は風邪引いて休んだものだ。ほかにはじいちゃんが死んだ時に法事で休んだが、それはカウントしなくていいだろう。

 で、二十日に辞めるとなると今日中に仕事を全部終えて明日から休み始めても九日分しか消費できない。しかし、二〇日最大に休みを取ろうとすると、十一月分の給料は手に入るけど実に中途半端な日数分、会社に出てこなくてはいけなくなってしまう。しかも、やる事はない。何もしないのに会社にいるのって拷問だからねぇ。

 おそらくは社会的には、十一月分の給料のために是が非でも残るべきなのだろう。しかし、ただただ面倒なだけだ。たかが十六万、と無給になる身において十六万を軽んじる気はないが、所詮、最後のあぶく銭に過ぎない。生活は十六万が手に入るかではなく、継続的な供給があるかどうかである。継続的な供給が望めない以上、しがみついても仕方ない。幸い、その十六万がなければ何か問題があるような生活を送っていたわけじゃないし。

 それならば、禍根になるようなしがらみはすばやく捨て去るに限る。十月二〇日で上期も終わることだし、一一日分ぐらい何てことないだろう。

 問題があるとすれば、僕の知識と経験不足の問題で突付き所が判らないと言うことだ。僕が突付いたのは僕が辞める際の責任の所在はどこにあるかだけだが、他にも突付きどころはあるんだろうなぁ。お金の話は諦めている及び期待してないのでどうでもいいのだが。

 現在受け持っているプログラムを作り終えたら二〇日まで有給を取って、二〇日に必要な書類などを提出、または返却し、ついでに退職届も出して……って、会社の都合で辞めるんだったら、僕が退職届出す必要ってあるんだろうか。どっちかというと退職同意書だねぇ。「自社の都合により、退職することに同意しました。署名と判子」

 つつがなく退職したいもんだ。

[◆]冷やかし完成!

 もしかするとプログラム的なバグがあるかもしれない。しかし、とりあえず僕がやりたい事は全て実装できた。アイコンを選択して自分の個人アイコンとして利用する機能を実装し、開発当初に思いついた機能は凍結したものを除いて全て実装できた。まあ、実物は当初考えてなかった機能もたっくさん付いているものに仕上がっているわけで、僕としては満足なできである。あんまり利用者の受けは良くないようなのが残念だけれども。応答性と使い勝手に若干問題がある……。

 ここで話をすると、応答性の問題はほとんど対処できないレベルの話になっている。なんともすれば競争相手がブラウザチャットでなくてソフトウェアチャットだからで、ブラウザに依存しているチャットとチャットに特化したソフトウェアで比べた場合、どうしたって特化しているほうが有利だ。ブラウザにはブラウザの利点があるものの、まだその辺りの利点を使う必要がある人は居ないようである。

 次の土曜日には完成として表に出せるだろう。以降は適時、修正を重ねていくこととなる。

 気がつけば十月。冷やかしの開発には既に一年近くも携わっている。冷やかしの開発で得たものは非常に多かった。試行錯誤と捨て身の改良の塊だからなぁ。PHP の能力をフルに使っているとは言えないのだが、完全プログラムサイトとしては及第点と言うところだろう。一人で作ったっていうには十分な出来だと我ながらに思う。

 さて、次のサイトはっと。


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