今日、ふとほぼ無意味なメールを誰がに送ろうと思ったのだが、送れる友達が僕にはいないことに気がついた。
二五日の火曜日に大阪の日本橋に行って同人ショップに寄ったりした傍ら、ソフマップに行ってパソコンゲームコーナーを見てきたのである。目当ての品はデビルメイクライ4の廉価版だったのだが、3の時と同じような廉価版はまだ出ていないらしい。しかし、ゲームコーナーにおけるゲームの宣伝で「F.E.A.R 2」というゲームと「バイオハザード5」が気になった。バイオハザード5は Wii で発売されているゲームであるが、パソコンでもプレイできるのであればプレイしてみたいゲームだ。F.E.A.R 2 は国外ゲームメーカーのゲームらしい。まあ、ホラー要素が含まれた FPS ゲームであり、銃でどんぱちロボットでガッチャンガッチャン、ガソリン給油車辺りがドッゴーンなゲームである。
最近はゲームといったら同人ゲームばかりプレイしており、そろそろプロのゲームでもしてみたいと感じた。同人ゲームは当たれば面白いが、同人ゲームはコミケで発売することを目標にして作られている。下手をすると開発期間が半年のみと非常に短く、だからといって開発陣が人材豊かかというと多くてもテスターを含めないで三人程度というところが大半で、ぶっちゃけ一人でやっているところもあり、コミケでは完全なものを発売することができず、バグ満載というものもあったりする。完全版はインターネットを通して配布されます……。
プロが作るゲームにもバグがある場合があり、一概には言えないのだが、それはさておいてゲームのクォリティはどうしたってゲームで稼いでいる人たちが作った物のほうが高い。同人ゲームは所詮、生活基盤が別にある人たちが片手間に作ったものなのである。開発時間も経費も人数もノウハウも圧倒的だ。
てなわけで、会社帰りにソフマップに駆け込むことにした。F.E.A.R 2 は本日に新発売なので、今日行けば買えるはずだ。
ほとんど衝動買いに近い気がする。買うと決めてから実際店に行くまでに三時間以上あったのだが、一回宣伝を見ただけで買いたくなるとは衝動買いだろう。なんだか気分も高揚している。気分が高揚しているせいか、「ちょっとゲームを衝動買いしてくる」というメールを誰かに送りたくなった。
そして、誰にも送れないことに気がついた。
親友のイチノイカズイ殿。月曜日にメールで生存報告を貰ったのだが、「忙しい」と一言だけだったので本当に忙しいのだろう。新作ゲームを買って遊ぶなんでメール、送るわけにはいかない。
この前、彦根や魚釣りに一緒に行ったK。高い金を支払って家の中だけで遊ぶ、という話題をするには時期が悪い。
日曜日に夕食を一緒に食べたK。暢気に遊んでいる姿を見せるのは気が引ける。
漫画家のなべなべ。魚釣りにも行けないほど忙しい。
まあまあ気軽にメールを送れるのはこの四人ぐらいか。あーうん、僕って友達少ないんだね。いまさら嘆いても仕方ない。
次にネット掲示板等で繋がりがあるところに発言してみたが、片方は人がぜんぜんいないか、もしくはスレッドの趣旨から外れているために返信できないのかで、とりあえず何の反応もない。片方は発言したら挨拶はしてくれたものの、誰も相手にしてくれなかった。みんな、僕もプレイした事のある同人巫女シューティングゲームの、僕には手を届かせる気も起こらないハイレベルなプレイの会話に熱中しているようである。僕が発言すると会話がとまってしまう。だめだこりゃ。
気軽に物を話せる人が見当たらない。僕とおなじような境遇の人はいないようである。話題も所詮、ゲームの衝動買いの話でしかない。こんなもんだろう。
京都河原町のソフマップで F.E.A.R 2 を購入。今日、発売のこのゲームソフト、お値段はお手ごろな四千百八十円、らしい。お手ごろという文句はどこにもないが、値札は「¥4180」と印字されている。この値段には見覚えがある。大阪日本橋のソフマップで見た海外輸入品の値段ではなかったか。輸入品であるため値段は安いが、日本語サポートは一切ない。本日発売の日本語サポート版は八千円台だったはずだ。この差はつまり、日本人はドル箱であるという認識の下、足元を見られているのであろう。その値段でも買ってしまうのだから、今後永久にこの差は埋まらないに違いない。
実際。レジではお兄さんが「すいません、この商品、表示価格が激しく間違ってまして……」と商品価格表と見比べながら申してきたので「ですよねー」と返事をした。廉価版ではない本日発売のゲームソフトが一年前に発売されたゲームソフトより安いなんて、普通はない。実際の値段は七千百八十円だった。
購入後、せっかく河原町に来たので同人ショップに行くことにしたのだが……道中にあるアーミーグッズショップでふと足が止まった。店先に並べられているイタリア軍の平服に気になる半そで服があった。その時には買わなかったが、同人ショップに行き、欲しいものがないのを確認し、来た道を戻り、アーミーグッズショップでまた服を見て、立ち去り、しかしまだ戻ってきて服を購入することにした。
カウンター前で「試着してみてください」といわれて試着すると、これが意外とぴったりである。余計に気に入った。購入した。まさにこれは衝動買いであろう。
購入したのはイタリア軍の黒い平服らしい。中古の服で首の後ろにあるラベルは千切れかけている。色落ちもずいぶんしている。しかし、機能性はよさそうだ。ポケットが多いし、トレンチコートのようなベルトも着いている。これならばベルトに取り付けるタイプのポーチも取り付けられるだろう。
本日は珍しくも色々買った。滅多にないことだ。ちょっと楽しいね。