八月 五日、水曜日の話
事後に発覚

 プログラムを作成して、チェックのために提出して、その後にミスに気がつく。実に多い。

[◆]提出直後の発見率は異常

 プログラムを作ったら上級プログラマーにソースチェックをしてもらって、合格したらプログラム完成。基本的に僕の仕事の締めの流れはこうである。プログラムのチェック中は手に汗握る緊張のひと時な訳であるが、集中力が高まっているせいか、提出前の自身のプログラムチェックでは発見できなかったミスに提出後に気がつくと言うことがとても多い。プログラムチェックが始まる前であるならば急いで修正すればいいのだが、プログラムチェックが始まった後ではいくら修正したって手遅れである。そして怒られる。ぐぶぉ。

 提出前に提出ごと同じだけの集中力が発揮できればいいのだが、意識的に集中力を高めているわけではないので期待できない。全ては僕の経験に基づく。惜しい。プログラムチェック中にミスに気がついたら、あとはひたすら上級プログラマーの人がミスに気がつかないと言うミスを起こすことを祈るしかない。時々、実際にミスがあることに気付かれないことがあり、こっそり修正していることがある。もちろん、修正したことで別のバグを引き起こしたらシャレにならないので、必死にテストするのであるが……。わりと、プログラムチェックに合格したあとに大規模な修正をする場合もあったりする。うははは。

 とはいえ、最近は顕著に上の人がミスに気が付かないということが増えてきたような気がする。おそらくは僕と同じく、夏の暑さにやられて気力が目減りしているのだろう。こうなってくると上の人がミスに気が付かないことを祈ってもいられなくなる。ミスはミスなのだ。もしも問題が起きた場合、その責任は僕のところにとどまらず、会社全体にかかってくるのである。上の人の気力が目減りしているからこそ、僕自身気を抜いてはならないということだ。上の人の気が抜けていても大丈夫なよう、完璧なプログラムを作る必要がある。

 支えがなくなるって言うのはこういうことを言うんだろうなぁ。今いる自分の会社は嫌いだが、仕事はしっかりしましょうかね……。


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