七月二三日、木曜日の話
人生は自業自得

 基本的に僕の人生は自業自得で出来ている。

[◆]自業自得の賜物

 今日は会社に行く際に携帯電話を忘れたので、行き帰りの中ではネットもせず音楽も聞かずに過ごしたのであるが、こういうときにはいろいろなことを考える。今日はほとんどが反省だった。自分の人生の。

 僕は自分の会社に不満を持っている。少ない給料、少ない休日、長いサービス残業、それらを投げ打ってでもやりたいと思えるような仕事ではないこと。友人知人に会えば、自分の会社での労働環境の話で驚きの声が聞けるぐらいに自分がどれだけ格下の企業に勤めているのか思い知る。しかし、結局のところはそうした会社に勤めざるを得ないのは僕自身の責任でしかない。文句を言うのはお門違いだ。

 例えば、土曜日の大学ゼミの同窓会でゼミの先生から貰った冊子には充実した社会人生活を送っているらしい二人の卒業生の社会人報告がコラムとして載っているが、やはりというべきか、二人とも大学三回生の春〜秋から就職活動を始めている。複数の企業を回って説明を聞き、最も良いと思われる企業を選び抜いたわけだ。

 対して僕はどうか? 就職活動を始めたのは四回生の秋からで、先の二人に比べれば一年以上も何もしてなかった。当然、いい企業の採用枠なんか埋まっているし、いい企業になればなるほど「今まで何してたの?」という質問が来る。後になればなるほど、誰も選ばなかった質の悪い企業しか残ってない。腐った泥沼にどっぷりだ。

 そのあたりの事情を見抜くことができずに二回生と三回生をオンラインゲームなんぞに費やしてしまったのが僕である。当時は面白かったから良かったのかもしれないけど、やめてみたら本当に何にも残ってなくて笑うしかない。どれだけ長く続けていようとも、何も残らないと言う事実が分かっただけだ。

 日本社会ではスタートに失敗すると取り返しがつかないと言われている。何か起死回生の策でもあればいいのだが、そんなものがあれば今の世の中、ここまで悪くなってないに違いない。社会に出る前にこうなることなんてわかりっこねーじゃねーか、と逆切れしてみたところで空しいだけである。

 自業自得だった。僕が質の悪い会社にいるのは。望まない結果とは言え。

 本来なら文句を言えるような立場じゃないんだろうけどなぁー。


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