七月二二日、水曜日の話
皆既日食見られず

 そもそも、何時ごろに日食があるのか知らなかったり。

[◆]皆既日食

 本日は皆既日食の日である。なにやら日食がよく観測できるのが沖縄方面にあるトカラ列島の中の悪石島というところらしい。めったにないものだからなのか、旅行会社の企画した悪石島ツアーが三四万円と言うアホみたいな値段になっている。これを嫌ってか、無断で島に上陸する人が後を立たず、騒ぎになっているらしい。

 さて、肝心の日食であるが午前十一時ごろに日食があったらしい……のだが、気がつかずに仕事を続けていてまったく見なかった。空は曇り空だし、そういや一時暗くなったときがあったけど、単に曇り具合がより強くなっただけだと思っていた。完全にスルーである。ちょっと見たかった。

 で、上記の悪石島であるが、ちょうど暴風雨に見舞われ竜巻発生の危険まであったらしく、観測どころじゃなかったらしい。三四万払って避難実践ですかね。ちなみに、八万八千円の海上日食ツアーは皆既日食をよく観測できたそうだ。なんたる皮肉。合掌。

[◆]衆議院が解散する話について

 とうとう衆議院解散である。麻生さんもこんだけサンドバックにされながらよく耐え抜いたものだと思う。さしたる失政もなく、さしたる問題も起きなかった。余計な足の引張りがなかったら、もう少しいい政治が出来たことだろう。

 今回の衆院解散、および選挙では民主党の台頭が確実視されている。ただ僕が思うに、民主党が台頭するのは民主党が優れた政党だからではない。今までの実績と態度を鑑みて、どう考えてもまともな政治ができるとは思えない。おそらく、民主党が与党になった暁には抱え込む必要なんかどこにもなかった負担を抱え込まされる羽目になるだろう。

 世の中の動きを見ても、大体の人がそのように感じているようである。それでもなお民主党が支持されるのは自民党が弱くなったからに過ぎない。自民党の中味が相当に弱体化し、官僚の腐敗がひどくなってきたから、一度民主党に置き変えてその辺りを清算したい、という人が大半のように思われる。清算が終わればまた自民党に支持が戻るだろう。

 民主党に期待される役割は日本国の政治機能の清算である。それだけでしかない。のだが、民主党が与党になる事は清算することによって得られる得以上の危険をはらんでいるように感じられることが多くなった。民主党が声高に叫ぶことの大半は日本国民にとって相当危険なことではないか。

 高速道路の無料化。子供手当て。最低賃金の向上。外国人参政権。表面上はいい物に見えるかもしれない……見えるのか? あー、とりあえず民主が掲げているこれらは、増税がないと成り立たないし、外国人参政権に関しては日本が分解されてしまう。四年間は消費税は上げないとか抜かしているが非常に怪しいし、五十年も過ぎれば内戦が起きる可能性が出てきてしまう。自民党であっても同じこと、と言われればそうなのであるが、それなら自民を選んだっていいじゃない、とも言えるね。

 政治は国民が政党を混ぜることでうまくバランスをとればいい、と考えていたのだが……「混ぜるな危険」の文字がどうにも浮かんでしまう。得体の知れないものが出てきそうである。

 さて、話は変わるが、最近のニュースを見ていると解散に対して命名を付けるというのをよくやっているが、どれもこれも微妙なものしかないのはなぜだろう。識者として出している人も割りといるが、知性を疑うような名づけをする人が多い。よっぽど麻生さんが嫌いらしいな。報道関係者がこれだけ自民に不利な報道しかせず、民主に有利なように動いているのもおかしいと感じることの一つである。なんなんだ? 既に乗っ取られているのか?

 僕が生きている間は、相当苦労を強いられそうである。十年後にはどうなっていることやら。銃撃戦にでも参加してるんじゃないの……。


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