五月一二日、火曜日の話
管理者主義?

 ブラウザチャット端末 冷やかしはプログラムだけで成り立つものにあらず。

[◆]士族の商売だ

 正確には一三日の午前二時ごろの話になる。かなりの仕様変更を行なった冷やかしのテストがほぼ完了し、正式にリリースするための準備を進めていたのであるが、その時に冷やかしの利用者から「但し書きが長い。管理者手主義、士族の商売をしている。(冷やかしを)売りに出す気なんかないだろ」と言われて少し手が止まった。

 但し書きと言うのがサイトの利用規約を指しているのであれば、「むしろまだ穴だらけだと思うんだけどなぁ」というのが僕の感想だ。まだ短い。他のサイトはもっと長いし細かい。彼が言うところの「但し書き」が具体的にどこのことを指しているのかを聞かなかったのであるが、彼の言葉を解釈すれば癪に障る文章があったのだろう。あるとすれば、おそらくはサイトに載せている「管理者からの挨拶」にある。

「管理者からの挨拶」は言うなれば冷やかしの運営方針(経営方針)を書き連ねているものである。本来ならば冷めた目で読まれるような奇麗事を並べ立てる場所であるが、現在、テスト用に勢いだけで書いた文章が載っていたりするわけで十分な推敲は行なわれていない。歯に衣を着せていない状態だ。

 物も言い様とは言うので、また次の土日にでも推敲したいところである。さて。

 物は言い様と言っても、意味を解きほぐせば大体同じ意味になる。その上で管理者主義が悪いように言われるとすれば、管理者としてどうするべきなのだろうか。管理を放棄することはありえない。畑は手入れされてようやく実りをもたらすものであり、手入れがなければ雑草を茂らせて畑ではなくなってしまう。まさに「売る気がない」状態だ。

 やり様があるとすれば、管理していることを明言しないことが挙げられる。管理者は管理者として存在するが、具体的にどのような形で管理しているのかを利用者に教えない。また、どのようにサイトを使って欲しいのかを言わない。それだけで管理の影はずいぶんとなりを潜めるだろう。かくして、挨拶文は流し読みされるかどうかも怪しいものに成り下がる。

 他には「士族の商法」と言われていることだが、これはなるほどと思いはすれ、あまり改善は出来ないだろうと思う部分である。士族の商売とはその昔、明治維新で武士が武士を辞めさせられた時、いわゆる失職手当てを元に商売を始める人がいたが、武士の時の癖で偉そうに振舞っていたために誰からも相手にされず失敗に終わった場合のことを言う。成功した人もいたとは思うんだけどとりあえず、失敗した人のことを言うねぇ。

 士族の商法だ、と言われたら背景的にほとんど「馬鹿」と言われているに等しい気がするのだが、それはさておき。要するに「偉そうにするんじゃない」という意味だろう。多分。

 僕自身が偉そうにしているように見える、というのはかなり多くの人から言われていることだったりする。そしてそのたびに考えているのだが、今のところこれと言った改善点は見つかっていない。自分のどのようなことが偉そうにしていることになっているのか、分からないのである。そう言われるときは大抵、どの辺りがどうして、の説明がないので自覚がない僕としてはどうしようもないのが現状。

 まあ、ちょっと考えよう……。