五月 五日、火曜日、こどもの日で祝日の話
愛宕山

 京都の山と言ったら愛宕山と比叡山。

[◆]愛宕山に登る

 愛宕さんは京都市の北にある、山頂まで二時間程度の小高い山です。登るのには水と何か食べ物だけあれば十分、服装も普通の服で軽く行ける程度の山ですが、京都を代表する山でもあります。山頂の愛宕大社のお札は火事防止のご利益があり、僕の家族は毎年、このお札を買いに行きます。ただし、今年は喪中なのでおまいりできないことになっています。僕の場合は一昨日に三つほどの神社にお参りしてますが。

 ここ三年ほどは父、母、僕、犬の三人と一匹で登っています。妹はなんか来ない。今日も友達とカラオケに行っています。

 ゴールデンウィークの半ばと言うことで午前十時じゃ麓の駐車場に車を止める事が出来ないかもしれないと話していたのですが、案外空いていてすんなりと止められました。去年は車が敷き詰めてられていて係りの人に車のキーを預ける必要があったのですが、今年は必要ないとのことで。ピークを過ぎたってことなのかなぁ。

 表参道より登山開始。表参道は鳥居より始まり、石段と丸太で作られた階段のような山道を登っていきます。非常に人の手の入った道です。一般的には山頂の愛宕大社まで二時間。一時間半で登ることが出来れば健脚。山の上からは京都市が一望できます。本日は曇りのためやや涼しく、登りやすい。

 休憩を三回ほど挟みつつ登って割りと気軽に山頂に登りました。意外と近そうに感じましたが二時間も掛かっていることを考えるとそこそこな道のりだったのだろうか。

 山頂で昼食を食べ、喪中に付き愛宕大社への参拝はなしとしてトイレなどを済ませて下山。裏側から山道を降りていきます。この道はあまり人がいないので犬の綱を離してやるともう犬は走り回る走り回る。藪の中に突っ込み坂の下を駆け回り、偉い騒ぎです。そのまま下って首なし地蔵前を通ってここ最近出来た車道を歩いて下り、途中でなんかブルドーザーで一気に作ったとしか思えない山道にそれて降ります。麓まで降りてしまうと川の始まりとなる場所に出てきて、やっぱり犬が川に突っ込みまくって走り回ります。さすがは水中回収犬。

 さて、この道で気になることが一つ。歩いている途中でかなりの異臭を嗅いだ所があったのですが、父、母、ともに異臭を感じなかったとのことで。あの臭いは一体……。

 舗装された車道に出て月輪寺(つきのわでら)の前を通って表参道入り口に戻ってくる頃にはぽつりぽつりと雨が降ってきていました。ぎりぎりセーフと車に乗り込み、愛宕山を後にしたのでした。

 家に帰ったらゲームゲームです。