二月二二日、日曜日の話
今日は猫の日

 にゃーにゃーにゃー、ってことかな?

[◆]思ったほど進まなかった冷やかし製作

 土日とも休みとあらば、冷やかしの製作も進むだろうと思っていたのだが、実際には思ったほど進まなかった。どうにも遊んでしまうしどうにも頭が回らない。

 土日は朝、起きるのが遅い。金曜日の夜は土曜日、しっかりと冷やかし製作に当てることを考えて早めに寝たのであるが、零時に寝て起きたのが午前十一時。疲れが溜まっていたのだろうかと思うが、単純に体が平日並みの緊張を持ってくれていないせいだろう。仕官しきっているのは休む上ではとてもよいことなのだろうが、力は入らない。平日のほうが程よく進んでいる気がする。相違や、前にも休日よりも平日のほうが進みが速い、なんてことを感じたことがあったなぁ。

 ひとまず、この土日で出来たのはチャット部屋の環境設定画面の製作である。環境設定だけにやたらと項目数が多くて項目確認に四苦八苦。プリンターもパソコン画面上ではインクが詰まっているように見えて実はインクが入っておらず、仕様書を印刷できなかったのも痛い。画面を切り替えながらやるのは少々目が痛い。

 まあ、新しい技術と言うか機能に気がついたので、割と収穫があったと言える。これでできることの範囲がぐっと広がった。いや単純に、スタイルシートの記述はヘッダー部分に書かなくても使えると言うことに気がついただけなんだけれども。冷やかしはデザインの自由さを求めていろいろなファイルをインクルードして使う形になっているので外見と中味が寸断されている。ゆえに外見と中味で決まりごとを統一する必要がある、と思っていたのだが、実は独立できた。多少はデザインにゆとりが生まれることであろう。……ブラウザごとの仕様確認はしてないな……。

 今回は環境設定画面の製作であったが、最初期と比べてできることが増えているため、環境設定の変更を全てのロジックに対して反映させる必要がある。つまりは環境設定に関わる部分を全て作り直し。そんなに労力の必要なことじゃない、とは思うのだが、この土日に仕掛かったものだって当初は一日で終わる作業だと思っていたのである。油断できない。

 次の五日間が勝負だ。次の五日間の間に人を呼び込める体裁を整えたい。なんたって、僕が遊んでいる同人ゲーム「命短したたかえ乙女」で宣伝してしまったからで、快く宣伝を受けてくれた上にさらにゲーム外にも宣伝してくれた人がいたからである。いつまでもテスト版で済ませていられる状態ではなくなった。人が増えれば一つのチャットルームでは持たなくなるので、早く現在の作業を完了して新しいチャットルームを自由に作成できるようにしたい所。すくなくとも、フリーチャットを3つぐらい用意せねば。今あるスキンタイプを全部見られるようなものを。

[◆]オンラインゲームの日常

 オンラインゲームって言うのは一種の仮装パーティのようなもので、誰も彼も自分の姿を見せない状態で一同に介している。どんな人間かを推察できるのは声と態度と話す内容のみ。まあ、オンラインゲームには声はないけれども。

 そんなわけで、オンラインゲームのチャットではどのようなことであっても声を上げる人間と言うのは非常に分かりやすい人間である、と言える。それが単なる追従でもお世辞でも不満の……連打であっても、何かしら表現してくれるととても分かりやすい。とはいえ、そこには表情もボディーランケージもないただの文字でしかなく、見ている人にとっては不快感、不安感を直接的に感じさせるものである。時として文字だけの意思疎通は鋭い切れ味を誇る。

 単純にチャットと言うものを考える場合、それは単なる文字による会話である、と思いがちだが、実のところは発言している本人にも気がつかない勢いで真剣の切り回しが行なわれている場合が大半である。相手の顔が見えないだけにほとんど酒に酔った勢いでしゃべっているのに近い。発言にブレーキが利かない。よっぽど注意していないとどこが落としどころかも分からない。気がついたら相手の怒りを買って激しい罵り合いになってしまっている場合がある。

 この状況を防ぐには各人が抑えようのない真剣を手に持っている自覚を持つことと、斬り付けられたとしてもすぐに自分を手当てできるだけの技量が必要だ。それがなければ、参加者に出来るのは逃げることだけとなってしまう。参加しなければ存在しないのと同義になってしまうネットの特性として、それも一つの手段だろう。あとは本人の問題である。

 芯を持って話すこと。これが文字だけの世界における最も重要なことなのだと思う。