一月 一日、木曜日の話
明けましておめでとうございます。

 初っ端から死にそうです。

[◆]元旦のありがたみを知る

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。残念なことに今年も良い年になりますように、と言う皆様のありがたい挨拶は初っ端から叩き潰されてます。睡眠時間が足りません。仕事辞めたいです。

 去年は十二月三〇日まで仕事でした。帰りに乗った電車は終電でした。三一日はなんとか十分な睡眠を取れましたが元旦は年始行事もあって叩き起こされ、祖父の見舞いに行ったりとか初詣に行きました。

 明日はお昼を親族と宴会で過ごすことになっていますが、それが終わったらまた職場に行きます。仕事しないとなりません。上司に脅されてます。知るかクソボケ、納期に間に合わないとしても休み無しで働いて無理なら最初から無理だったんだ、十月の段階で断らなかった幹部連中の失敗だ。

 もう顔の皮膚がかさついて、洗っても洗っても次の日にはまた乾いた皮膚がぽろぽろ落ちるようになる。紙を持てば時々指の皸(あかぎれ)から出血して血が付くし、食欲もずいぶん減っている。頭が動かないのはもはや慢性的であるにしても肉体的に問題が出始めてるのは流石にまずいんじゃないかなと思うわけで。

 上の人は滅多にないことだ、と言うけれども、僕は運が良かったのかもしれない。滅多にない時ほど、会社の体質が見えやすいんだ。残業代は出てないようだし、休日振り替えも無いだろう。次の仕事が溜まってるんだよ。

 僕にやりたいことが有るとか無いとか以前の問題になり始めている。ここにいたら僕が大損をし続けることになる。二十万の給料は単なる餌で、見事に釣り上げられているわけだ。

 釣り上げられるしかないんだろうか。職がないよりあるほうがいいというのは本当だろうか。殺されそうになっても働いていたほうがいいのだろうか。他の道が見えない。目の前にある道を外れて別の方向へ歩く事は簡単だとみんな言うが、そこからどうすればいいのか想像できない。まあ少なくとも、別のIT企業に転職なんかしたりすると元の木阿弥だということは分かるのであるが。

 企業じゃなくて、客の来ない喫茶店のウェイターとかいいかもしれないなぁ。もはや結婚なんて出来ないだろうし、それならそれでのんびり生きるのも悪くないだろう。本当は起業したいのだがね……よく考えると、僕がやろうとしていることを実践しているところなんて世界の中じゃ珍しい部類でもなんでもないことで……。さらによく考えると、僕はそこに行って勉強しなくてはならないのかもしれない。どのように生きていくのかを。