十二月二三日、水曜日の話
うだうだ言っても仕方ない

 最近、仕事の話しかないなぁ。仕事しかやってないんだからそうなるんだけども。

[◆]濃縮勤務

 休日の出勤のほうが取引先から電話が無いだけ社長の怒鳴り声がないだけ気が楽な気がしてきた。昨日ももちろん出勤だったけども、ずいぶん気が楽だった。自分のしたいことがずっと棚上げ状態、年賀状すら書けない状態ではあるけれども、その辺りを忘れてしまえばとても楽である。ああ、企業職で自分なんてものを求めてはいけないのだよ。自分を持てば辛くなるから。大切なものを持たなければ人生はとても楽チンだ。楽しくないけど。

 そうすると今の教育は矛盾しまくりだなぁ。社会って言ったらそこにある企業は過半数が滅私奉公型なのに、自分を持つように教育していれば企業なんて軒並み願い下げを食うじゃないか。最初から個性が必要になるような職に就けるなら良かったのかもしれないが……単純労働者はすべて外国人の、日本人総管理職時代なんてこねぇよ。

 そんなわけで休みを奪われてまでして働いて何とか……目途が付かないから困る。納期までに納品なんかもはや不可能だ。十分な技能を持った技術者が足りてない。十分な技能を持ってない技術者を含めても足りない。うちの会社だけでやるには開発期間が短すぎる。せめて仕様書がもっと読みやすくミスが少なく分かりやすいものであったならばもう少し善戦できたかもしれない。

 この仕事の結果がどうなるか分からない。とりあえず、うちの会社がこれで潰れることはないだろう。そういう感触がある。僕なんかはむしろ、詰め込み教育でかなりハイペースでプログラムの経験が溜まっている。白紙の状態からプログラムを書く事もほぼ出来るだろう。まあ、PHP 言語のほうなら既にチャットシステムなど白紙から立ち上げているわけで、世に出てはいないものの実績はある。早く世に出したいところだ。動くけど使い勝手がまだまだ。開発に時間が足りない。

 最近は会社についてはやりたいことが見つかったらやめてしまっていいものだと思っている。別に堅苦しい理由は要らない。「うちの会社の業務以外にやりたいことができましたので」で十分だ。実のところ、日本の会社労働ってその程度でやめてしまって構わないほど中身が無い。あるのは待遇のよさだけだったりすると最近は感じている。ただ、やりたいことがあるってだけでは食べていくことが出来ない社会だから、そのやりたいことで見事金を稼いで見せる必要はある。

 ここ最近、友人には仕事の愚痴ばかりこぼしていた。仕事しかしてないから仕事のことしか話せないのが辛かった。できればもう仕事の話はしたくないね。みんなを不愉快にさせるだけだろう。

 さてさて、当面の目標はやりたいことで金を稼ぐことだ。

 僕はまだ人生の出発点にすら立っていないのだと、知った。