十二月一四日、日曜日の話
戦争だ

 これは戦争だ。

[◆]戦争を始めよう

 昨日は午後十一時過ぎに会社を出た。家に帰るまでの間、頭の中には不満が走り回り、イチノイカズイ殿には愚痴メールを送りまくった。付き合ってくれたカズイ殿には感謝したい。

 現状を打破したいのであるが、現状の打破は会社の運営状況の破壊に直結している。元から大した中身もない会社なので現状を変える事はそのまま会社の中にいる役員を取り替えることに等しい。役員ではない部長課長、そしてパートさんからも反発があるに違いない(重要な立場にあるのになぜかパートさんの人がいる)。早い話、この会社を変えるのは上の連中が何かしら会社から出ていかないとありえないと言うことだ。内部改革に融通が利かない。普通は小さい会社なら身軽なはずなのだが、あまりに老朽化している。

 というわけで、僕が取れる道は会社を去ることなのであるが、今度は会社からの鎖を切るのに僕の力が足りないことが予想される。案外簡単に離してくれるかもしれないのであるが、現状、人材について相当苦しい状況にある(新しい人を募集する努力をしていないのが問題なのであるが、言ったところで人件費云々で棚上げするに違いない)。会社側からの引止めがある事は十分予想され、それらを切るには準備が必要だ。

 まず、社内労働環境。

・賃金の低さ
 (残業代なし、昇給なし、賞与なし)
・超過労働
 (休日に十三時間。その他毎日のサービス残業)
・技術力向上の機会なし
 (僕が学びたいのはVBじゃねぇよ、C言語だよ)
・将来性の無さ
 (社長や上司のようには絶対になりたくない。改善の見込みも無い)

 これだけでも辞める理由にはなるだろうが、「こんなのはどこでも同じだ。全員一緒だ」と言われればその通りで、だからと言って付き合う必要性なんかないのであるがもう一振り欲しい。

・独自の収入がある

 これだ。この切り掛かりは会社にとっては相当手痛いはずだ。上の条件への反論が全部ひっくり返る。なんともすれば、所詮は労働者は賃金を貰うために働いているわけで、会社からの賃金が必要ないとなれば後に残るのは単なるやっかみ、どんなものがあろうと裁判に掛ければあっさり叩き潰すことが出来る(家裁で十分なはずだが、続いても地裁どまりだろう。それ以上は会社側に体力があるとは思えない。時間もなかろうて)。判決は労働法上、こちらが絶対的に有利である(本来、労働者側が辞めますと言えば会社側は絶対に認めなければならない)。

 独自に収入があれば小うるさい親も黙るだろうから相手側の勢力は落ちる。これでなんとか辞められるだろう。恨まれるかもしれないがね。

 後にまっているのは実力が物を言う世界だが、おそらくはそっちのほうが重石が無い分、楽だろう。家族でも友人でもない他人に食わせるために働かずに済む。