十一月一九日、水曜日の話
ああ倦怠期

 なんか、いろいろなことが嫌になった。

[◆]倦怠期到来

 最近はぜんぜん人としゃべらない。仕事もなかなか帰れない。寒さで仕事の合間の休憩もなかなか取れないし、気のいい上司は明日で退職。よく行く掲示板で発言しても七割空気だし、チャットシステムや小説投稿サイトを一生懸命作っても利用してくれる人が出てくるかどうか分からない。一体、俺は何をしているのだろう……。保険屋が持ってくる占いによれば今の時期はそこそこいいらしい、てかいいことしか書いてないので信用できない。悪い運勢の奴がいないじゃん、どうなってんだこれ。全員幸せなら給付金なんかでねーよ。

 自分のやっている事は本当に意味のあることなんだろうか。理屈の上では非常にある事は分かっているのである。チャットシステムや小説投稿サイトを独力で作り上げることが出来れば、たとえ利用してくれる人がいなくてもさらにいろいろなものを作れるようになるだろう。技術力は確実に手に入る。掲示板での発言が空気扱いされたとしても、誰かは見ているわけだし。というか、空気扱いされているのは僕に限った事でもなんでもない。おそらくはほとんどの人が自分が空気であるかのように感じる瞬間というものはあるはずで、僕が特別空気扱いされているわけじゃない。でか、数人はちゃんと反応してくれている。

 一時の倦怠期だろうというのが分かる。数週間が過ぎて冬が終わればまた元気になるだろう。というか、もう明日になればある程度元気になっているに違いない。そんなもんである。

 倦怠期を抜けたら嫌に感じるものはほとんどなくなるだろう。今の職場は嫌いだけどねー。仕事内容もあんまり僕の目的と合致してないからやる気半分だ。だから、Windows でしか動かないプログラムなんかに用はないっつーの。ASP.NET も C 言語に対応しているんだからそっちでしてくれよ……。なんで VB なんだよ。

 ああー、なんかすっきりする方法はないもんかね。……とりあえず、友人一人拉致って散歩にでも出かけよう、そうしよう。嵐山にもみじでも写真に取りに行こう。