九月一八日、木曜日の話
サーバに振り回された日

 今日は文句なくサーバに振り回されました。

[◆]イライラ絶好調

 一つの仕事が終わってまた一つ新しい仕事が回される。僕自身が仕事を発掘しているわけではない以上、この流れは変えられない。はやく自分で動けるようになりたいもんだ。もちろん、世界群歩行者達という形を持って、の話だが。

 さて、実は今日はイライラしている。新しい仕事を回されたのだが、説明を受けて作業を開始したあとで新しい仕様を「何でわかってねーんだよ」という感情と共に言い渡されるためで、「事前の説明にその部分が存在していなきゃ分かるはずねーだろ」という感情を飲み込んでいるからである。「システムは積み重ねなんだからあーだこーだ」言われても、今回の仕事で触るシステムは構築が二年前、つまりは僕が入社する前であり、積み重ねを経験していない僕にとって細部を事前に察知出来ようはずもなく、注意事項の存在自体を把握できない状態で文句言われると「またかー」という気分になる。いつものことなんで変に口答えしても時間の無駄にしかならん。口答えしなくても十分、時間の無駄が発生しているのに。

 これが仕事をするってことなんだろうなーと思いつつ、いろいろいじっているところである。ちなみに、余計なところをいじると「時間の無駄だ」と言われるのであるが、既に就業時間を過ぎているのに時間の無駄も糞もない。残業代も出ないんだから、コストとしては僕自身の損しか出ていないはずだが。五秒で修正できるようなデバッグ(エラーを起こすプログラムをコメントアウトするだけ)に対して説教されてもねぇ。それしないと修正箇所が正しく修正できたか判らないのになぁ。旧プログラムだからわかってない新人に余計なところをいじられたくない? だったら最初からこの仕事回すな……。他に仕事ないんだろうけれども。

 ついでに、今回の仕事で触るプログラム、人を馬鹿にしているとしか思えないような無駄な箇所がとってもとってもとっても多い。これ作った人は何の意味もない記述に対して何も思わなかったのか。ああ修正したい。でも修正する権限がないから修正できない。「余計なところは触るな」の一点張りだ。

[馬鹿にしたようなHTML例]
※同じタグが何重にもなっている。しかも、かけた対象にはタグの効果が出ない。
<font size="2"><font size="2"><font size="2">
<input 〜〜〜>
</font> </font> </font>

※一つのタグの効果を別のタグを割り込ませることで無効化したり、そもそも効果をかけるべき対象がないとか。
<td>
<font size="2" color="#FFFFCC"><font size="2" color="#003366">件名</font></font><font size="2" color="#FFFFCC"> </font></td>

 プロが作っているものとは思えん。素人に毛が生えてる程度じゃないのかこれは。確かに見え方は望みどおりなんだけどさぁ……理不尽だ……。権限の有る無しって言うのは書くもむかつくもんなのか。目の前の汚れた物体を磨くことすら出来ないとは。

 お腹減ったなぁ……。

[◆]何もしてない、はずがない

 冥王サーバの構築で一段落したので、BOINC をサーバで稼動させることにした。yum でインストールできるらしいので早速インストールし、稼動をさせようとしたのであるが……しばらくして、どうにも BOINC マネージャが正しく動かないことに気がついた。BOINC は実際にデータを処理するクライアントとクライアントの稼動状況を管理するマネージャーの二つのソフトを使用している。メインはクライアントで、こちらを動かすことが出来れば実はマネージャーは必要ないが、GUI で慣れ切ってしまっているのでマネージャーは使いたかった。

 ところが、インストールしたマネージャーがクライアントが起動していないときにしか正常稼動しない。起動させているときにはマネージャーが固まってしまい、操作が出来なくなる。それで、一旦サーバを再起動したわけだ。

 OS GUI が死ぬなんて、思わなかったんだ……。

 Lunix は基本、CUI 操作であるからして、おおよその操作についてはコマンドライン入力で操作できる。だから、ウェブサーバの起動などに関しては問題ない。ただし、そうすると THE DAY OF SAGITTRIUS ゲームサーバが起動できなくなってしまう。あれは GUI ソフトだから。起動できてもボタンをクリックできなきゃ解放できないっす。

 で、困った困ったと再起動したりカーネル(OS の基礎部分)のバージョンを一つ手前のもので起動してみたりとしたのだが、どうにも埒が明かない。と、いうわけでインターネットで調べた結果、Fedora Core シリーズには X Window(Fedora の GUI システム)に xorg-x11 という名前のパッケージを使用しているらしい。……って、これ、ものすげー見たことある名前だ……。

 ああ、冥王サーバで日本語入力できるようにしようときに、なんか依存関係の都合でアンインストールされた奴だわ。再インストールしようにもそんな名前のパッケージないとか言われて困ってたんだー。80個ぐらい消えたもんだから、まずいんじゃないなと思ってたのだが。ついでに日本語入力も入力メソッドがないとかって結局使えずじまいだったし。

 どうやら、BOINC の件で再起動した際に、かろうじてメモリ上のデータで動いていた GUI が完全に死んだらしい。と、いうわけですぐに再インストールした。また一つ、ソフトのインストールで賢くなったね。

 xorg-x11 を再インストールすればすぐに GUI は復旧した。あー、あせった。下手すると一週間でまた OS 再インストールかと思ってたところだ。今週の土耀は潰れたなと思っていたところで。

 ちなみに、BOINC マネージャーについては再起動しても状態は変わらず、よく見ると BOINC 自身のバージョンが古い。最新バージョンを別途落としてきて動かしてみると正常に稼動したので、BOINC の問題は解消しました。ついでに、いままで出来なかった日本語入力も出来るようになった。日本語入力メソッドがないとかってエラー出ていたのだが、xorg-x11 パッケージがないが故のエラーだったらしい。

 何かしら問題が発生したときが勉強する最大の機会だというのを今になって感じる。経験って言うのは、こういうのを言うのだろう。危機をたくさん経験した人ほど、いろんなことを知っていて当たり前なのである。まあ、それはつまり、必要がなければ何も学べないということの裏返しでもあるのだが……。

 さてさて、この問題で作ろうとしていた自由夢幻会場の感想投稿プログラムを作る時間がなくなったなぁ。早く寝よう。