九月 九日、火曜日の話
プログラムも道具作り

 所詮、ソフトウェアって言うのは道具である。つまり、ソフトウェア開発会社って言うのは文房具メーカーと立場的にはあまり変わらないのかもしれない。

[◆]道具を作る

 ソフトウェア会社での仕事と言えば、お客さんから欲しいものを聞いて、設計して、具体的なものを作って、お客さんに売り渡すことである。作られたものをどのように使うかはお客さん次第であり、ソフトウェア会社が葉は作ったものを改良して他の場所に売ったりすることが出来る。これって、やっていること自体は文房具メーカーや何かしら道具などを作っている会社と大して変わらないんじゃないだろうか。

 基本的に道具メーカーは一つを作り出したら後は同じものを大量生産して売りに出せばよい。大量生産できるのは、決まった型が作られているからで型がしっかり出来ていれば後は苦労しなくていい。苦労するのは、新しい型を作るときだけである。この考えから行けば、うちの会社というのは道具メーカーの癖に型があるようで、うまく型を使いこなせてない。だから変に労力が必要になっている気がする。

 型がある、と言うのは、再設定する必要がないということだ。お客さんの要望により作るオーダーメイド方式であるから細部はもちろん違ってくる。しかしそれはボールペンで言えば中のインクの色を変えてくれとか消しゴムつけてくれとか(ホールペンに消しゴムは変だろ、と思われるかもしれないが、とにかく高機能にしたがる会社もある)、そーいうものである。外の外見まで変えてくれとかはあまりない。

 が、今、うちの会社はその変える必要がない外見にまで逐一やり直しをかける。見直さないといけない場所が無意味に増えて無駄が増えている気がしてならない。

 原因については上に申し立てる気はまったくないが、多分、ウェブページ作成支援ソフトなんか使っているからだ。簡略化できる場所を簡略化しないから苦労しているのである。型を作っている意味が半分ほど立ち消えてしまってといる。あーもうめんどくさい。なんでわざわざおんなじデザインのものを作っているのに一つ一つ設定していかなければならないのだ。CSS ファイルでまとめて管理しろよこれぐらい! しかし、これで作って数年立ってるらしく、ちょっと変えようものなら「ほかの人がわからなくなる!」とわざわざ面倒な形式に直さなくてはならなくなってしまう。わざわざ仕事を増やして何が楽しいんだ。フォント設定ぐらい一箇所にまとめろよ、一個一個設定って頭悪すぎる!(と、言うのは実は適切とはいえない。ほかの人は別の操作でページを作っているからで、労力上はあまり関係ないからである。ただし、僕のやり方のほうがページ作りにしろ、型を作るにしろ、優秀だと思うね。実証するためには同等の機能を持った実物を造り上げるしかないのだけれども)

 いっつも思うんだが、技術力としては企業よりも個人で作られたプログラムのほうが優秀な場合が多いのは遊んでないからなんだろうなー。もしも遊んでいたら、今作っているプログラムにどれだけ無駄が含まれているかなんてわかりそうなものだ。

 無駄がたくさん含まれていることを確立する手段として最も有効なのは、無駄のないサイトをイチから作り直すことである。が、んなことしてられないのでこのままやるしかないってとこです。

 不満は自由夢幻会場に持っていくことにしよう。いろいろ役立ちそうだしね。