八月一六日、土曜日の話
東京だ! コミケだ!

 イチノイカズイ殿と東京へ。

[◆]東京への移動

 天気予報では本日は曇り時々雨らしい。さて、どうなることやらと新幹線に乗り込み、一路東京へと向かいました。新大阪から乗り込んでいるイチノイカズイ殿とは新幹線の中で落ち合い、外の景色もそこそこに二人してPSPでメタルスラッグの協力プレイをして時間を過ごしました。うーむ、やはり携帯ゲーム機を持ち込んでしまうとやや、旅の味が落ちてしまうか〜。移動が本当に単なる移動になってしまう。いくら事前にルートチェック等はしているとはいえ。

 メタルスラッグの1とXをクリアした頃、東京都の品川駅に到着。時刻は午前十時半、移動約二時間で東京についたという感慨もあまりなく、ひとまずお札を両替して百円玉を確保し、お昼ご飯を食べたあとにコインロッカーを探してこれから行く場所には必要ない物をすべて預けました。手荷物は最小限。コインロッカーの利用客が多くて空いているロッカーを探すのにやや手間取りました。案内係の人に聞いて正解だった。まさか駅構内のロッカーを使うのに入場料が要らないとは。

 品川駅からりんかい線へ。移動する途中でコンビニによりまくって身体を冷やすためのひえピタを探しました。去年はこのひえピタを会場の人に配ったりしたので、今年も役立てればいいのですが。で、りんかい線につく頃には十二時を回ってしまった。やや遅め。

 りんかい線に乗って国際展示場前駅へ。駅に着くとやや人が多くなってきました。品川方面から来る人よりも反対方向から来る人のほうがどうやら多いらしい。去年と同じく駅にはアニメや漫画のポスターが大量に張り出してあり、イチノイカズイ殿は苦笑していました。今回、国際展示場で行なわれているイベントはそういう客が多く来るため、企業もがんばっているわけです。

 と、いうわけで、僕はここに戻ってきました。もう一年になります。

 東京ビックサイト。コミックマーケットに。

[◆]コミックマーケット74

 既に昼を回っているので人の混雑具合は既に落ち着き始めています。が、人の多さだけは十分実感できる。ビックサイトへと続く長蛇の列。流れが止まっていないだけましです。これが開始直後だと入場が一時間待ちになったりするらしいので、待つのが嫌いな人にはこれぐらいの時間がちょうどいい。また、今回は手荷物検査があるらしいのでその影響が懸念されます。

 ビックサイトの写真を撮りつつビックサイト正門まで来てようやく人が詰まり始めましたが木になるほど止まることもなく、入り口へ。手荷物検査は警備員の人が開かれたカバンや手提げ袋の中をちらりと見るだけのずさんなもので、例えば地図の陰に隠れたものまでチェックしているようには見えない。まあ、一日で来場者数が約一七万人ぐらいと言われているので、警備員が十数人並んでいるだけでは真面目に確認しきれないのだろう。不安要素を払拭切れないだろうが、行動としては正しいと思います。

 ビックサイトに入らばまずは僕の目的を優先させていただくことになりました。まずは僕の知り合いの方のサークルへ。涼宮ハルヒの憂鬱出展、オンラインゲーム THE DAY OF SAGITTARIUS の再現製作者である 204 氏の元へと行き、お会いして挨拶をさせていただきました。差し入れもそこそこに。今回の出展物であるゲームソフト、の体験版その2を頂き、しばらく話した後に場を辞させていただきました。サークルの人たちはやや疲れていたようですが、実際にはもっと疲れていたんだと思います。確実に睡眠時間が足りてない。

 その後、気になるサークルさんを回って満足した後、今度はイチノイカズイ殿の目的のために四階企業ブースへ。案内係の白髪のウィッグにうさぎの耳をつけた案内係の人に四階への道を聞き、なんか抜け道っぽい人が詰まってない上り口を教えてもらいました。やはり、現地の人は強い。

 四階の企業ブースに着き、目的の企業ブースへ……が、カズイ殿は目的のブースが会場内のどこにあるのかを把握していなかったようで。会場内地図を見てようやく場所が分かりました。今回、カズイ殿の目的は好きな声優さんが登場するイベントを見たかったようです。整理券制のイベントでカズイ殿は整理券を持っていないのでイベント参加者としては見れないものの、所詮は狭い場所での鎖で囲った程度のもので、少し離れたところからでも十分見えます。

 さて、整理券組の整列が終わり、イベントが始まりました……が、どうやらカズイ殿が望んでいたイベントではなかったようです。つまり、目当ての声優さんが出てこなかった。首をかしげることしばし、期待が外れたということで場を離れました。

 後の時間はコスプレ広場でコスプレしている人たちを眺めていました。いやー、コスプレは幅が広い。アニメや漫画キャラはダントツに多いですが、ハリウッド映画の主人公やドラマの登場人物、某コスプレイヤーのコスプレをしている人もいたり。物語の垣根を越えてキャラクター同士が遊んでいるようでそれはそれとして面白い。つーか、コスプレは女性もいいが見所はやっぱ男性コスプレイヤーだね! 吹っ切れ方と気合の入り方が女性とはぜんぜん違う。そもそも方向性が違うし。

 女性コスプレイヤーは見た目がいいから、綺麗になるために、かわいくなるためにコスプレをしている。男性プレイヤーはより原作に近づこうとして、もしくは完全にネタに走っている。原作に近づくためには中の人もそこそこ元から原作の登場人物に近い姿似をしている必要があり、かっこよくなる。ネタに走っている人は元をあまり重要視していないのでネタとして受け入れられる。この点から、女性と男性とでコスプレの実力に差が出てしまう。女性は、中の人が綺麗でなくてもコスプレをしてしまうがゆえに、顔で比較されがちになってしまう。コスプレイヤーの写真を見ても、絶対に全体の写真と顔のみの写真がある。男性コスプレイヤーで顔のみの写真は稀だ。

 まあそれはともかく。コスプレをしている人たちの中にはなかなかにきわどい衣装を選ぶ人もおり、本人としては自分の肉体に自信があるってことなんだろうか。スカートのすそを押さえながら重そうなキャリーバッグを持って階段を上っていく人は苦労してそうである。

 そして四時になり、コミックマーケット二日目が終わった。あとは簡単にサークルさんとか撤収している中、ビッグサイト全体を歩いて構造を把握し、ビックサイトを出ました。今年も満足に歩き回れはしなかったけれども、そこそこ面白かった。やはりコスプレだなぁ。あ、ひえピタ、結局誰にも配らなかったなぁ。

[◆]東京観光・東京タワー

 さて、五時ごろまでビッグサイトの入り口付近で人が少なくなるのを待ち、無人電車ゆりかもめに乗って新橋へ。JR新橋から……道を忘れましたが、東京タワーに行きました。東京タワーの展望台へと上り、東京の夜景をしばし鑑賞。ガラス張りの床の上に乗った時にはやや足がしびれたような感じになりました。特別展望台なんていう場所もあるようでしたが、そちらへの入場入り口はツアーの団体さんが詰まっていたために取り止め。360度の景観を楽しんで割りと足早に東京タワーを去りました。なんともすれば、ホテルのチェックインの時間が迫っていたからです。

[◆]ホテルにて

 ホテルに連絡を入れて、品川に戻ってコインロッカーの荷物を回収。ホテルに向かいました。ホテルはどうもキャバクラとかいかがわしい店のある区域の中にあったようで、客寄せに声をかけられたりしましたが無視か断ってホテルに到着。チェックインして部屋に荷物を置いて夕食を食べに出かけ、ラーメンを食べたあとはコンビニによって朝食を買い、ホテルに戻りました。

 さて、ホテルには部屋にパソコンが備え付けられていてインターネットが出来ます。午後九時からカズイ殿の目当ての声優さんが出演するインターネットテレビがあり、その放送を見ていました。ちなみに、カズイ殿の目当ての声優さんは本日のコミケには来ていました。ただ、開始時刻が一時間ほど早かった。つまり、僕達が会場に着いたのはイベントが開始して一時間後であり、僕達が見たものはイベントの後半だった模様。イベントの開始時刻は午後一時。コミケ会場にいました。この失敗は相当に痛かっただろうと思います。

 それにしても、最近の声優さんは声優と言うかアイドルみたいな扱いになっていますね。声優ったら声のみに特化した仕事ということで、ネットラジオをするのは分かる。しかし、ネットテレビであり姿格好まで映されるわけで、つまりは外見にもかなり気を配らなくてはならない。アイドルのように歌って踊ってするわけじゃないですが、いろいろ大変だなーと思います。しかも、ネットラジオの内容はオンラインゲームのプレイ実況だし。つまりゲームの宣伝なんですが、声優さんがネットテレビに出てプレイするものか……? 仕事がないって事なのかなぁ。

 そのあとは明日の予定を確認してカズイ殿とゲームをプレイして遊び、就寝。午後一時まで起きていたので、明日どうなることか。少し睡眠時間が足りないかもしれない……。