七月 四日、金曜日の話
ああまた睡眠不足

 眠いよ眠いよ眠いよ。

[◆]損してるよ絶対

 眠い。おそらくはちゃんと睡眠を取れていないせいだろうと思うのだが、最近は思うように眠れない。本当は十一時には寝たいのだが、家にたどり着くのが午後十時では……って、もう何回日記に書いたことだろう。

 とにかく、眠いせいで仕事の進み具合は芳しくないし、電話対応も下がうまく回らなかったりする。最近はなんかしゃべるのが下手になった様に思うし、いつもは片付けている髭剃り用具がほっぽり出されていたとか、なんだかボロボロ感がにじみ出ている。そして、いつも思う。僕はこれで大丈夫だろうか。

 大学生の頃は「僕の睡眠時間を奪う存在は敵」と思うほどに睡眠時間の確保に熱心だったのに、今といえばゲームしたーいお風呂入りたーい掲示板をよみたーいと結局、自ら睡眠時間を削っている。その上で眠いって言ったって自業自得なのであるが、何でこうなってしまったのだろう。

 僕に限って言えば、睡眠時間が短いと頭が悪くなることが明白になっている。ついでに昼間は眠気と戦わなくてはならない。それを承知で睡眠時間を削ってしまうのは、娯楽が充実しているからだろうと思う。生産性がなくてもやることがある。それが問題なのではないだろうか。もしも家に帰っても何もやることがなかったら、さっさと寝ているのは間違いない。

 最善は、夜にパソコンを起動することなくさっさと寝てしまうことだろう。しかし、それを実際にやると土日にしかパソコンを起動できなくなってしまう。起動しなくても問題がないっちゃーないが、基本的に世の中の情報入手をインターネットに依存している上に自身のウェブページの更新、確認、サーバ管理等、やはりパソコンは起動したいところだ。

 すばやくやれば特に問題がなければ一時間程度にまとめられるかもしれない。そうはうまく行かないのが悲しいところだが。とにかく、早く寝なきゃなー。早く寝て、午前五時ごろに起きられたら万々歳なんだけどなー。

[◆]毎日新聞の英語版サイトの記事がすごかった

 実はこの話はすでに一週間近く過ぎている話である。しかし、まだネットユーザーの熱は冷めず、訴訟が行われるかどうかというところまで発展している。おおよそ話もまとまったようなので紹介しておこう。

 毎日新聞の英字新聞版ウェブサイトにおいて、日本人の悪評を九年間に渡り掲載し続けていることがネットユーザーによって明らかになった。悪評内容はほとんど眉唾並み。2ちゃんねるのコピペによればこんな感じだ。ちなみに、本当にそう載っていた。

【9年にも渡って配信されつづけ、日本人を激しく貶し続けた記事の一部:
 毎日新聞英語版のサイト「Mainichi Daily News」にて】

・「日本の母親は、息子の勉強前に毎日15分の性処理をする」
・「かつてパールハーバーと南京大虐殺(レイプ・オブ・ナンキン)を起こした日本政府が、
 ペドフィル(児童性愛者)向けのマンガを作ってオタクを自衛隊にひきつけようとしている」
・「デブでハゲで臭い旦那から、昔の恋人に抱かれに行く人妻」
・「福岡の米祭りは、顔にベトベトの白い液体を塗るため、AV業界が「顔射」と呼ぶものによく似ている」
・「24時間オルガズムが止まらない病気で苦しむ日本人女性の数が増えている」
・「日本のティーンたちはバイアグラを使ってウサギのようにセックスをする」
・「ハンバーガーを食べる傾向は日本の女子高生たちを日本で一番の色情狂に変えました。
・15歳の少女の売春婦が一晩で客を5人とらされ、子宮に炎症を起こしてしまった
・日本人女性の55%は、出会ったその日に男と寝る。
・OLの72%が、セックスをより堪能するために何らかのトレーニングを受けているという。
・ルービックキューブ・セックスとは、挿入している間にさまざまに体位を変えること。
 これにより、日本人の不器用なセックスが改善される
・もし「本番」や「素股」をやるためのお金がなかったら、2980円で「手コキ」をしよう。
 まだ10代の少年から退職した老人までみんな手コキを利用している
・「六本木のあるレストランでは、日本人は食事の前にその材料となる動物と獣姦する」
・「濡れてワイルドに : 主婦は近所のコインシャワーで大金を稼ぐ」
・「ほとんどすべての漁師は海でマンタとSEXしている」
・多くの日本人がセックスツアー、奴隷ツアー、残虐ツアーのために海外へ行く
・エクアドルでは、日本人はジャングルに放たれた子供たちをライフルでハンティングする。
 日本人はべラルーシでも、奴隷オークションに参加し、セックスビジネスのための奴隷を日本に持ち帰る。

※ちなみに「Mainichi Daily News」は、月間最大2000万ページビューを誇る日本最大の英文サイトです。
※さらに、サイトのメタサーチに「hentai」という語句などを付けて、「hentai」でもヒットするように仕向けられていました。

 これらの記事を書いていたのはオーストラリアの外国人記者であるらしい。九年間もよく誰にも気が付かれずに書き続けられたなーと思った次第だ。たしかに英語版サイトは日本人はあまり見ないだろうなー。英字新聞とも違うし、わざわざ日本の新聞の英語のウェブサイトを見るのは国外の人だけであろう。あまりにも低俗すぎてあんまり真に受けている人もいないようであるが、国外のサイトではそこそこ引用されており、ネットの百科事典たる ウィキペディアの英語圏版では記事が引用されていたりと日本国外ではそこそこ知られていたらしい。

 これだけなら訴訟まで行こうとする人はでなかっただろう。一人の記者が日本の悪口を振りまいていたで済んだかもしれない。しかし、そこに来て毎日新聞のサイト全体にちりばめられていた「 hentai 」、「 geisha 」等のサーチエンジン用語句が非常にまずかった。これはネット検索に使われるサーチエンジン用に設定されているもので、hentai で検索すると毎日新聞のサイトが引っかかるという状態に故意にされていたのである。これにより、毎日新聞社全体がそういう体質なのである、という大きな疑念が生まれてしまった。

 実のところ、毎日新聞のウェブサイトだけを見て毎日新聞社を語るのは早計というものだろう。ウェブサイトを見たとしても、それは全体の五分の一か六分の一というところだと思う。若い世代ほどインターネットよりになってはいるが、新聞社はやはり紙媒体に力を注いでいる事は間違いないのである。紙媒体用に作った情報の一部をインターネットに流しているというだけに過ぎず、余力で作られているに過ぎない。おそらく、サイト作成も外部に委託している。まあ、故意に hentai の文字を入れさせていたかどうかは不明なので、状況証拠程度だろう。

 で。今回、この問題を大きく見ているのは、インターネットに八割以上依存している層だと思われる。つまり、インターネットからの情報しか見ない層である。紙媒体の毎日新聞を見ていれば全体的にそういう傾向があるとは見て取れないし、インターネット以外から情報を得る手段を持っている人たちの大半は、今回の件を聞いても騒がない。それが全体から見て単なる一部でしかないことを理解しているからだろう。悪評が国外に流れた事は確かに痛手ではあるが、すでにサイトも閉鎖されて悪評が流れることはない。次第に収束するだろう。

 今後、毎日新聞の英語サイトを見て事件を起こしたという外国人(日本人では注視されない)でも出ない限り、ネットユーザー以外の人が騒ぐことはあるまい。問題は起きない、と新聞社側に高をくくられても困るのであるが、ひとまずしばらくはおとなしくしていることだろう。

 今必要なのは、「この記事は嘘です」と一人一人が言い切れる自信を持つことだろう。それさえできれば、笑われることもなくなっていくと思う。まあどの道、個々人の自信よりも民族的なのんびりさが勝っていくんだろうけれどもねー。