六月二八日、土曜日の話
パソコンを作る

 妹の友人の女性のためにパソコンを作ることに。

[◆]社長との勉強会

 本日は僕が会社で社長との勉強会に出席しなくてはならなかったために、パーツに買いにいくのは三時からということになりました。ちなみに、社長との勉強会は例によって面白くなかった。面白くないのも仕方ない。社長の教本に対する考え方が僕とは違うんですもん。しかし議論することは許されないし。「自分の品格」という本を読んで、さて品格とはどういう人に出るかという部分で、社長の考え方は一流の仕事ができる人に品格が宿るという考え方なのであるが、本にそのように書いてあるようには思えないのである。品格があるからこそ、一流の仕事ができるのではないかと僕は考える。仕事が先か品格が先か。人間と言う存在について考えた場合、技能よりも先に心があるのは間違いない。技能が先にある人間ってなんだろう。ロボットか? そして、社長は能力がまず先にあると考える人間なので仕事ができるから品格が生まれるのだと考えている。僕はそれに反発を覚える。確かに仕事をしている人のほうが品格を備えている人が多いだろう。仕事をしていない人には品格がある人が少ないのは確かにそうだろう。しかし、仕事をすれば品格が身につくのかって言ったらどこをどんな色眼鏡で見たらそうなるのか。働いていながら腐ってる奴なんて山ほどいるわ。品格があるから仕事をする。品格があるから一流の技能が身につくのである。仕事が先ではない。

 社長がこの調子では社長が社長の座にいる間は間違いなくうちの会社はこれ以上発展しないよ。形ばっかりで中身ないもの。「仕事ができればいい」というのは、会社を滅ぼすぞ。より高い能力があれば、より待遇のいい場所に移るに決まってるだろうが。いい人材にずっといてもらうためには、心を理解していないといけない。うちの会社の社長にはそれがあからさまにない。能力第一主義は金を稼ぎやすいのかもしれないが、長くいたくない。あー、早くサイトを作らねば。そういいつつ、今の会社の仕事に従事してるんだけれども。少なくとも所属している間はがんばらないとね。

[◆]パソコンパーツを買いにいく

 会社での勉強会が終わり、地元に戻って理容店で髪を整えてもらい、びしっと決まったところで家に帰って産児まで待機、時間になったところで妹と駅に行って妹の友人様と合流しました。すでに社会に出て働いている女性です。ひとまず、京都の電電街、川原町の寺町通りへ。まずはメーカー製のパソコンについて調べて回ります。ちょうどいいメーカー製のパソコンがあればそれでもいい感じ。しかし、どれも値段が十万円超えている割にはパーツが悪い。メモリはDDR2の800ぐらい積めよ……。なんで一番いい奴じゃないんだ、十万以上もとるくせにっ!

 と、いうわけで値段を抑えつついいパーツでパソコンを組むために、自作パソコンの道をとりました。パーツ屋を回って値段を見比べ、おおよそ安いところから買っていきます。マザーボードは AMD AM2 ソケットのマイクロATXのもの。そんなに拡張性はないですが、そもそもそんなに高度な利用はしないそうなのでこれで十分。CPU はAMD Athlon64 x2 。ここは完全に僕の好みである。本当はインテルのほうがよかったのかもしれないが、瞬間的な速さは明日論のほうが上のはずである。まあ、あんまり実感できないレベルかもしれないが。メモリは 2GB 、DDR2 の 800 メモリ一枚。ハードディスクはSATA HITACHI の 250GB。電源はコードを取り外せる 450W の剛力。ケースはかわいらしさを優先した小型のミドルケース。まあ、いいでしょう。ディスプレイは20インチの光沢液晶。キーボードを買い、マウスは妹のお古のペンタブを。OS は Windows XP Pro。スペック的に Vista はきつい。

 で、家に帰って組み立てたわけですが、トラブルが二つ。一つ目は買ってきた電源が大きくてケースに収まらなかったこと。ケースも電源プラグ差込口が側面を向く設置法とか初めてみるタイプのもので、トラブルながらに感心したものです。で、周りを見回して僕のサーバの電源が一回り小さかったので、急遽サーバの電源を取り外して妹の友人のパソコンに設置しました。この間、サーバが完全に利用不可になりましたが四の五を言ってられません。妹の友人さんはパソコンに関する知識も何も持っていない上に得る気もなさそうなのに「明日、ケースをお店に持っていってもっと大きいのと取り替えてもらいます……」とか無茶なことを言う。この人、何でもかんでも「お任せしますっ!」なもんだから、絶対に一人で行動させてはいけないと思う。めちゃくちゃ損しそうな気がする。

 さて、電源をサーバのものと交換して場はしのいだものの、今度は各パーツを取り付けてパソコンを起動しても BIOS が起動しない。 マザーボードのロゴはディスプレイに表示されるのであるが、そこから次が来ない。それでは困るのであるが……英語のマニュアルをパラ読みをして息につまった。このマザーボード、2GB メモリに対応していないらしいのである。メーカーのサイトの説明を読んでも対応してるのか対応してないのかはっきりしない。メモリスロットは二つしかないが、4GB でも認識すると書いてあるから 2GB メモリも使えるはずだが、現行最大メモリは 2GB とか注釈があってよくわからない。と、言うわけで僕のメインパソコンも解体。1GBメモリを二枚引っこ抜き、妹友人パソコンに刺したところ、無事に BIOS が起動した。設定もできるし、各パーツも正常に認識している。BIOS の設定が終わった辺りで妹友人は帰宅された。午後十一時だったので、親に車で送られていった。

 とりあえず、セットアップ続行。ハードディスクのパーティションにおいてハードディスクを三分割することにして OS をインストールしてアップデート。必要なソフト類を入れて、ハードディスクのパーティションをフォーマットした辺りで力尽きた。午前二時だったので寝ることにする。まだまだ説とアップは続きそうだ。少なくとも、すぐに使えるようにはしておかないと……。とはいえ、無効にはまだインターネット環境がないので、すぐすぐに使いこなすと言うことはあるまい。ネット環境がないとパソコンって本当に作業箱だもんなー。


 あーさて。家族以外の女性と長時間一緒にいたわけであるが……。あれだ。人間、二次元に完全に走ることなんてめったにないと本気で思ったね。肉体的魅力がなかろうが、そこは意識するものがあるね。二次元にしか興味ない、なんてめったなことではない。ならば、二次元にしか興味がないと思っていた奴が突然女の人と一緒になったりしたらどうなるのかと言うと、相当に危ないことになりかねない。二次元の相手は何をしたって問題にならないのである。現実はそうは行かない。よく言えば、二次元にしか興味ないって言うのは、現実の女性に免疫がないって言うのと同義なのではないか。僕はまだ平気なようだが、ああいうもんらしいので、気をつけねばなるまい。

 まあ、貴重な体験でしたっ。