六月 二日、月曜日の話
雨雨雨

 うおー、頭が働かないー。

[◆]土日の話

 この二日間の休日の間にデータベースを構築しようとしていたのに、結局、テーブル名とフィールド名に日本語を使うのか使わないのかで躓いてからぜんぜん触りもしなかった。今、冥王サーバの SQL サーバには自由夢幻会場のユーザーテーブルしかない。ログインできてもその先何も出来ねー。まあ、そもそもログインするためのページも何もないんだけれども。

 この二日間と言うか、休日全般に言えることだけれども、あまりにも一日が壊れすぎている。前日は午前二時とか三時とかに就寝で、起きるのが午前十一時とか午後十二時とか、一日が半分終わってしまっている状態だ。もう少し早く寝ればいいのだけれども、休日って言うのはそういうもんなのか、深夜に入ってからごたつくことが多い。ネット上に活動範囲を持つ人間の性(さが)なのであろう。

 それでは、この二日間に起きたことを簡素に振り返ろう。

[◆]TDoS オンラインゲームプレイヤー品格問題

 この二日間の休日で起きたことと言ったら、僕も開発にそこそこ関わらせていただいている「 THE DAT OF SAGITTARIUS V」のプレイヤー品格問題である。オンラインゲームとして作られている以上はあらゆる人がネットを通じて一同に会するわけであるが、開発開始から二年が過ぎようとしている昨今ではサーバ管理者やゲーム開発者すらへの敬意が払われなくなってきている。その風潮は以前からあったのであるが、今回は一人のプレイヤーによって開発スレッドが稀に見る様相となってしまった。完全にけんか腰だ。

 事の発端は hp 氏版と呼ばれる Flash media TDoS ゲームサーバで起こった。このゲームは Flash media を利用しているので通常ブラウザでゲームページにアクセスするだけで簡単にゲームプレイできる。そのため、非常に人の出入りが激しく人気のある場となっている。それだけに品のない人がやってくる可能性が高く、楽しい空間があっさり崩壊してしまうことがたびたびある、と報告されている。

 また、新規に始めるプレイヤーの絶対数が少ないため、新しくゲームを始めた人をゲームテクニックのなさを非難して排除しようとする動きがある、と言う心苦しい報告もあり、TDoS をなんとか盛り上げたいと考えている人たちの頭を悩ませている。みんなで楽しく遊びたいのだが、みんなと遊ぶよりも自己顕示欲が強い人がいて場を破壊してしまうのである。遊び場は限られているために分けることもできない。遊び場を分けてもプレイヤーの絶対数が少ないから、結局楽しく遊びたい人と自己顕示をしたい人が一緒になる。

 そして問題発生。ゲーム内の雰囲気が悪すぎるとして、Flash media TDoS ゲームサーバ管理者がゲームサーバを一時閉鎖してしまった。午後十時の話である。そして、ゲームを止められたプレイヤーのうち、自己顕示欲が強い一人のプレイヤーが「横暴だ」とスレッドにけんかを売り始めたのだった。その時、僕はネットラジオを放送していて聞いている人が TDoS 関係者しかいないことをいいことにはらはらと開発スレッドを見ていたのであるが……リアルタイムでケンカ議論が進んでいく中、ゲームサーバ管理者の判断を明確に支持する書き込みがなかなか出てこなかった。非常にまずい、と感じたね。

 まず、僕はゲームサーバ管理者によるサーバ閉鎖が悪い手だとは思わない。元より、いつ何時閉鎖したって構わないと明言されてはいないものの、みんな分かってるから閉鎖したところで問題にはならない。多少、不便だなーと言う程度である。そして、管理者はこれを機にスレッドで現状の把握と議論をしたいと申し出た。この場を作るに当たってゲームサーバ閉鎖は痛快の一手であったと言ってもいい。客観的に見れば大した事はしてないかもしれないが、プレイヤー達にとっては平手を食らったようなものだっただろう。結果として、プレイヤー達は議論の席に着かざるを得なかったのだから。

 さて、議論の中身を見ていこう。まず、ゲームサーバ管理者側には管理者本人と、雰囲気が読めるが立場が明確でない人がちょこちょこ。プレイヤー側にはゲームサーバ閉鎖、どころかゲーム全体を非難するプレイヤーが二人。プレイヤー側は誹謗中傷が強い言葉並べ立て、あんまり議論的ではないのだが個人そのものへの攻撃が目立った。そして、管理者側は援護がない。場としては管理者が劣勢。

 議論内容は……議論と言えるのかどうかが微妙であるが、「ゲームサーバ閉鎖理由が明確に説明されていない」というプレイヤー側の要求に管理者が答えるという形。質疑応答だね。が、すでに質問に対する答えは質問される前に出されていたので、プレイヤー側の質問は何の意味もなかった。「ゲーム内が荒れていたのでスレッドで議論するためゲームサーバを閉鎖します」→「なぜ、ゲームサーバを閉鎖したのか」。説明しなおしても聞きやしない。「ゲームサーバを閉鎖したのは常連による言論封殺だ」と喚き立てている。ゲームサーバ管理者を単なる常連と一緒にしているあたり、 TDoS を取り巻く状況や開発背景をまったく理解してないってことになるんだろう。語れば語るほどに、プレイヤー側の中身が分かっていった。駄目だこいつら。

 特にプレイヤー側の問題点は、こうした議論が起きてしまうことそのものが自分達の首を絞めていることに気が付いていないことだろう。Flash media TDoS ゲームサーバを管理しているのは、たった一人だけなのである。つまり、今議論の席に座っている管理者が「管理をやめる」と決めた段階で、彼らが欲しがっているゲームの場をすべて失うことになる。そういう意味で、開発者とゲームサーバ管理者は絶対に非難してはならない。もとより、TDoS では開発もサーバ提供もすべてが個人の善意によって成り立っている。何の対価も要求しない人の善意を無碍(むげ)にすることがどれほど致命的なのかちっとも分かってない。

 最近感じているのだが、時間が経過すればするほど、ゲーム開発を手伝おうと思わない人及びゲームがあるのが当たり前だと考えている人が新しい人としてやってくるようになってきている。ゲーム開発が始まったころはその場にいた人全員が大なり小なり「何か手伝える事はないか」と探し回っていたのである。それゆえに実績を出した人は褒め称えられ、開発者なんかは神と崇められたのだ。行動できる事は偉大なのである。が、最近の新しい人は行動する気もなくただ文句を言うばかり。権利を主張するには義務を果たすべき、と取ってつけたような正論を振りかざさなくてはならなくなった。振りかざしても聞きやしないけど。

 十一時ごろにネットラジオのほうを終了して僕もスレッド議論に加わり、なんとか議論的な意味で議論は終了させることができた。なんともすれば、その議論はただ、動かしようのない事実を突きつければ終わったからだ。管理者の人はそれを自分から言うのもはばかられていたので言えなかったけれども、僕がまとめて言ったことで収めることができたらしい。ただ、議論の終了が大半の人に分かっても、当のプレイヤー側がそれを理解できなかったようで、誹謗中傷は続いた。

 場が収まって諸処理がすべて終わったのは午前二時ごろである。大変だった。スレッド以外のチャットで主要なゲーム開発者全員とサーバ管理者全員が一堂に会することなんて初めてじゃないか。それだけに今回の件は全員にとって緊急性の高い問題だったのだ。こんなことが起きていなければお祝いするところだったのだが……。

 日曜日の夜はプレイヤーによるスレッド荒らしが行われ、ますます持ってして当プレイヤーの品格のなさを露呈してしまっている。これではほかのプレイヤーにも影響が出かねず、事態を見ている人は手をあぐねいている状態だ。今回の件がここまで発展してしまったのは、TDoS の発展を願う人たちにこういう状況への免疫がなくなってきていることも要因になっているだろう。下手すると荒らし対応マニュアルなんていうのも必要かもしれない。が、簡単にマニュアル化できるようなもんでもない。一番いいのは VIP で修行することだが。

 とりあえず、毅然とした態度を持つことが必要だ。不安がる必要はない。TDoS の繁栄を願って遊んでいけばいい。そういうものだから。

[◆]その他

 その他のことと言えば、ゲームしてゲームしてゲームして。遊ぶことばかりでやるべきことがちっともできてなかった。特にデータベースの構築はそんなに時間が掛かるわけでもないのにちっとも進まず。ミックマンX2(巷で有名な歌声音楽ソフトのキャラクター、初音ミクを利用した同人ゲーム。無料ダウンロードできます)の難しさはなかなか。ちょっと練習しなければ進めないような難易度ってやり応えがあるよねぇ。無理やり二人分のキャラクターを使ったような感触はあるものの。

 ロストプラネットはなんだか最近はぱっとしない。僕自身が弱くなったのかもしれない。索敵能力が落ちているなと感じることがしばしばで、敵が近づいていることを察知できなかったり照準がうまく合わせられなかったりと戦闘能力が落ちている。もしかしたら視力がまた落ちたのが原因か。目がまた悪くなったような気がするんだよね。

 やれやれ……。