四月一七日、木曜日の話
現在の社会は不具合が多すぎる

 役人の怠慢はまあいいけど、それ以前の問題として。

[◆]結婚しても意味がない

 最近は公務員の勤務怠慢が取りざたされ、「まともに働けー」と批判されている。実のところ、今の今までみんな、政府に本来、政府が受け持つべきではない仕事を押し付けすぎたんじゃないか? という気がするので僕は特に役人の職務怠慢については別にいいと思っている。ゆえに、このあたりに関して現社会に文句はない。そんなに政府に頼る気はないし。

 問題は、現在の民間企業の体制だ。会社の拘束時間が長すぎる。一年働き続けて、どんどんこの思いが強まっている。なんともすれば、家に帰っても自分のやりたいことができない。さっさと独自に金を稼げるようになればいいのだが。独自に金を稼げれば必要なくなる会社って言うのも、問題があるような気がするな……。ほとんどの企業がそういう会社であると言われる昨今、どんな会社にも魅力はない。

 僕の独自思想のことを抜けば、会社の不具合として個人の結婚等に影響が出すぎることが上げられる。何で結婚かって言ったら、そりゃ僕も伴侶欲しいですしー。女の人といちゃいちゃしたいんだよチクショウ! 男は女で動く! これ基本ね。ただし、女の意思で男が動くわけではないので注意はしてもらいたい。女への欲望が男の原動力になりやすいって言う話である。女の意見が通るわけではないって言うのが難しいところ。

 で。結婚って言うのは基本的には好きな男女が社会的に番いになるものである。政略とか戦略とか強奪とか妥協とか罠とか墓場とか成り行きとか社会的制裁とかいろいろあると思うが、ひとまず。さて、現在の環境のまま、万一の可能性だと思うけれど結婚したとして、どうなるかである。

 まちがいなく、男女の関係として冷えるぞ。平日は一四時間以上家を開ける事は確実、朝は仕事を思って暗鬱になり、家に帰ってきたら元気もなく場合によっちゃ不機嫌気味に飯を食べ、まともに付き合えるはずの土日も昼まで僕が起きない。しかも、昼からは平日にできなかったさまざまなことの処理をしなければならず、夫婦の営み(性交以外も含む)はいったい一週間でどれだけ取れるかという状態だ。結婚しても結婚した意味があまり得られない。

 結婚したら、最低でも毎日五時間は付き合いたいよ。基本は二四時間だけれども! すぐに飽きるって言うならそもそも結婚せんわい。同じ場所で同じ仕事ができるのが最善です。そして、この環境を実現するには他人が作り上げた環境にいては無理だ。どんなに苦労しようとも、自分で作り上げる必要がある。金を稼ぐなら企業を起こせって事だね。

 現在の職場である程度のプログラムの知識を手に入れているものの、まとまった時間が取れずに中途半端なものばかりが溜まっている状態だ。気力十分な状態で五時間以上の時間が欲しい。できれば毎日。仕事を辞めれば手に入るが……。

 銀行残高は五十万を超えたばかりだ。一年過ぎても残高が百万以上になってないのは、パソコンに大金支払ったせいだなー。もうすぐ、また十万ぐらいつぎ込む予定があるので、百万超えるのはさらに一年は掛かりそうだ。独自集に優雅で切るほどに完璧な独自プログラムを作り上げるのに、あとどれだけ掛かることか……。

[◆]学校裏サイトが人気らしいなー

 最近は新聞にも小中高生の間ではやっている「学校裏サイト」について触れられるようになった。学校裏サイトとは一つの学校内の生徒で共有される非公開ネット掲示板であり、生徒や先生に対して生徒内で誹謗中傷が書き込まれていると言うものだ。生徒の裸の写真などもやり取りされているところもあったりするらしい。早い話が、いじめや犯罪の温床になっていると。

 まー、ネットが普及した昨今には十分起こりうる状況であり、思い至らなかったと言えば思い至らなかったけれども、さして驚くことでもない。いじめはネットがなくても横行するし、裸写真が出回るのは出回らした奴の頭が弱かったと言うこと。つまりは、写真を取って公開した女子生徒が。これが強姦だったりしたら速攻で動くべきだと思うけれども。

 悪影響は計り知れないものがあるのは間違いない。そういう意味では大変危険な情報の溜まり場といえる。しかし、そこからどのような情報を得たとしても、静観できる様に教育すればある程度はましになるだろう。小中学生には難しい注文かもしれないけれども。そもそも、子供達が望んでいるからこそ裏サイトが成り立つわけだから。

 現代が便利さに浸りきった世の中なのだが道具は道具に過ぎず、使う人間が未熟であれば有毒になる場合がとても多い。気違いに刃物が古くからの典型例。まったく、小学生に携帯電話を与えたら出会い系サイトで男に誘われて強姦されましたなんてニュースを見れば、便利になりすぎたなーと思わざるを得ないです。このニュースでは小学五年生の女の子が男子高校生に強姦されたと載っております。だーめだ。

小5女児乱暴の高校生逮捕 出会い系サイトで知り合う

 便利になった結果、親の保守できる範囲を軽々と飛び越えてしまう子供が続出している。僕でも保守しきる自信はない。いつ何時、味を知るか分からないからで味を知る機会なんかいっくらでも転がっているのである。子供に対して相当親身に教育を施さねば、自己判断はままならないだろう。かなり早期に自己判断ができるように教育できなければ、あっさりと子供は危険に食われてしまうだろう。勉強なんか後回しだ。

 こういうところでも、やっぱ親が会社に拘束されているのはまずいんだよなぁ。結婚の話にも絡むけれども、夫婦どころか子供とも接点が持てないなんてことになったら目も当てられない。結婚するのと仕事を辞めるのはほぼセットと考えていい。

 熾烈な世の中だねー。

[◆]忘れすぎー

 会社のプログラムはそんなにおぼえようという気にならない。わざわざそう断らなくても、単純に覚えにくい。それゆえに二ヶ月以上も触ってなかった ASP について「忘れすぎー」と言われても「仕方ないですね」としか答えようがないのであるが、そろっそろ僕の解雇への道が開き始めたかなー。

 僕は一年前までは記憶力がそこそこいいと自負していたものだが、今となっては自分の記憶力なんて大したもんじゃないと諦めている。時間が経過するにつれて睡眠不足と記憶力低下は激しくなる一方だ。これについての解消法はある。家に帰ったら何もせずに寝ればいいんだ。どうせ、一時ごろまで寝られないけれども。テレビも見ず、ネットもせず、ゲームもせずに寝ればいいんだろう。解雇される前に辞表を出すかも知れん。

 一応、現在の会社構成は二年か三年前のリストラを越えてきた、一番優秀な人たちの集まりのはずである。つまり、優秀な中で僕だけまだ一年目なのね。経験や知識量に差なんかありまくりだし、ミスなんかしまくりと言うかまともに仕事してねぇ。まだ五月にもなってないのに会社に来たくない気が満々である。

 これは、若い世代にあらがちだと言われる体力のなさということなんだろうかねぇ。

[◆]旧世代に体力がある理由

 と、言うわけで考えてみた。旧世代には体力があり、新世代には体力がない理由。

 おそらく、旧世代は戦争の傷跡を受けて復興を担っていた人たちが作り上げた体制をそのまま遵守してきたからだと思う。戦争の影響か、生き残った人たちは体力もあったし血の気も多かった。労働闘争とか学生運動とか、かなりの勢いだったらしい。

 そして、今の世代はすでに復興しきった社会の中で生まれてきた人間達である。戦後復興には縁がなく、がんばる必要もなかった。現代ではせいぜい、阪神大震災や新潟地震で何もかも潰れた人たちぐらいだろう、体力があるのは。なんにもなければ弱っていくのである。ダニとおんなじだ(強いダニが多い地域では環境が悪く、弱いダニが多いところでは環境が良いとされる)。

 現在、復興時の勢いを保ったまま発展しようとするものだから、復興時の体力を持たない若者は悲鳴を上げている状態だ。転職の時代って言うのは、要するに若者が付いていけない仕事が多くなっていると言うことだし。国内総生産が落ちたっていいじゃない。復興は果たされ、不必要なものがあふれているのである。足るを知り、のんびりやればいい。

 もっとのんびりしたいよ。何で九時間も働かなきゃいかんの。サービス残業してまで?

 のんびりするための闘いを始めないといけないってことだな。矛盾している気がするけれども、平和がただではないのと同様、のんびりするのもただではないと言うことかなー。