三月三一日、月曜日の話
会社を一日無断欠勤したと思った

 夢の中で一日過ごしました。

[◆]夢を見る

 その時、僕は高校生で、放課後の誰も学校内に残っていない時間帯だった。用を足すためにトイレに行くと、女子便所のほうから「開かないよ〜、開かないよ〜」と声が聞こえてくる。一昔前の怪談の花子さんだなーと思いつつ、おもむろに女子便所に入り、声がする個室の隣に入った。で、会話開始である。

「出られないのか?」と聞けば声はびくっと止まった。そわそわするような気配が続き、「開けられないなら、人を呼んでくるけど?」と続けていけば「いや、開かないわけじゃなくて……」と別段、苦しそうでもない女の子の声が返ってくる。「はん? じゃあなんで開かない、開かないと?」と聞けば「……いじめられてて……」。なるほど。

 しばらくして、二人してトイレを出てそのまま帰宅。次の日、昼休みに学校の女子トイレで落ち合い、二人して女子トイレの個室に入り相談。内容はいじめ対策。そしたら、隣の個室に入ってきた女子がこのいじめられている女子の友達で、いじめ対策委員会のメンバーが三人になった。


 ここで、夢から目が覚めたわけだが、このとき、本気で会社を一日無断欠勤したと思った。一日、学校に行っていてまったく連絡していなかったと思った。実際には夢の中で架空の一日を過ごしただけだった。

 今日はまともに寝れていないような気がするな……ベッドに入ってからの記憶が長すぎる。すぐには寝れなかったような……。

[◆]世界群歩行者達を作ろうとした動機

 そもそも、なぜ僕は世界群歩行者達という“新しい社会”を作ろうと思ったのか。仕事をサボって非常口で風を楽しみ音楽を聴いてぼんやりしながら考えた。

 動機としては至極単純なものしかない。まず第一に、自分の自由な時間を大幅に確保したかった。とくに、睡眠時間である。僕個人の特性として、おそらくは常人よりはやや長く睡眠時間を取る必要がある。そして、睡眠時間をただ取れればいい訳ではなく、何も気になることがない状態で、夜は早めに寝ることが出来る環境が必要だ。ただこれだけを手に入れることが、現在の状況では無理だった。会社の勤務時間が邪魔すぎる。これは自営業水準で可能だ。

 第二に、伴侶との密接な生活を送りたいことがある。のんびりと同じ時間、同じ空気を共有したい。現代の人ならばうざったがるかも知れないが、僕はそれを求める。何が悲しゅうて日中は別々に過ごさなきゃならねーんだよ。社会的隔離体制を何とかしてくれ。なんとなからないなら、自分で作るしかあるまい。自営業水準で可能なはずだ。

 第三に、伴侶とは当たり前として、仲間とも共に同じ空間を共有したかった。二人、もしくは三人では少し寂しいしね。また、人が多ければより安定して多くのことができるようになるだろう。さらに、子供を育てる場合には、多くの人の協力があるといい。幼少時から多くの人たちと関わって生きることは大切だと思う。

 第四に、僕自身が世界群歩行者達という組織を作りたかった。自営業やれば何とかなる願望をさらにひとつ上の組織作りまで発展させるのはこのためである。

 他にも細かい理由がいくつかあったと思うのだが、思い出せない。ひとまず、基本となる三つの理由を包んだものが世界群歩行者達というわけだ。どれも僕を中心とした簡単かつ個人願望である。ただ、これは他人を蹴落とさないと実現できないようなものではない。ほかの人も同等の願いを持てる。だからというわけではないが、協力して欲しい。

 気兼ねなく寝るためだけに、どれだけ苦労しなきゃならないんだ、この社会は。無職になったところで、明日明後日の飯の心配をしなきゃならないようでは話にならん。はぁ。

[◆]最近は自分の性欲について考える機会が多いわけだが

 うーん、実のところ結構恥ずかしい内容であるはずなのであるが、こうして赤裸々に僕の感じていることを書いておくというのはどうなんだろうね。性欲とはともすれば性癖をあらわすものであり、一般的に変な性癖があればどん引きされるものであろう。残念ながら、僕の性癖には特に問題はないような気がする。多分。ロリでもペドでもショタでもゲイでもない。十分な生殖能力がないとエロ本能を刺激されんのだよ! そのためにはある程度の年齢であり健康体でないとならなくてはだね。

 こうなると精神的な恋愛観との差異が激しゅう出てきてしまって自己の中ですったもんだが始まるのであるがそれはさておいておこう。ひとまず、エロがすべてではないとしか言えない。

 さて、今回は自分の性欲を通してなんで最近はロリコン事件が多いのかを考えた。割と単純かもしれない。適齢期である女性に魅力がないから、もしくは、適齢期の女性に見向きもされない男が力ずくで女を手に入れるためのひとつの解決策として、で事件がおきるのである。単純かもしれないが根は深い。これが正しいという根拠もない。まあ、すべては机上の仮定である。

 さて、後者については全面的に男が悪い。果たして彼らは女性に認められるよう努力をしたであろうか。多分においてしてないだろう。くだらない女性雑誌でも読んで女性の流行について自己解釈を施しでもして、結局モテない理由を自己完結で作り出して、その結果、対象が弱年層に向いたのではないか。これは極論であるが、動物の本能として何かおかしいのは間違いない。

 前者の適齢期の女性に魅力がない、というのは、これはどうにも対処しようがない。なんともすれば、女性が男性に対して魅力的であらねばならない理由が現代にはないからである。一昔前なら、時代は男性主導で動いており、女性ではどうにもならなかったから男性に付かざるを得なく、その中でより良い男性とくっつくためには自身を磨く必要があったわけだ。今は、別に男性の力がなくても女性は自立できる時代である。男性に選んでもらう必要はなく、魅力的になる必要もない。

 結果として、子供が持つ子供的なかわいらしさを性欲の対象にする輩が出てきたわけだ。子供がかわいらしいのは性欲の対象になるためじゃねーっつーの。人間の防衛本能に訴えかけて保護してもらうためだ。種族保存のほうじゃない。まあ、そういう風に理屈を付けてしまう辺り、本能よか理性のほうが勝っているのかもしれんね。

 性欲が種族保存よりも種族破壊になり始めているあたりでもうなんかおかしいよ。何かの線を越えちゃっている。理由? 人間が増えすぎたんじゃね? 人間が人間を壊し始めるぐらいに。

 こうした問題が一切なくても、弱年層を性欲の対象にした輩はいたと思う。しかし、ここまで表ざたになるほどひどいやつはいなかっただろう。そのころはネットとかなかったとしてもさー。時代を追うごとに表ににじみ出てくる割合が増えてきているんじゃないだろうか。結果として事件になりやすくなって。

[◆]明日、新しい人が来るらしい

 新しい年度になり、なにやら新しい人が来るらしい。が、僕はそのことを今の今までまったく知らなかった。どういう人が来るのかさっぱり分からなかったのである。午後四時ごろから準備が始まり、どうやら新しく来る人というのが新人でないことは分かった。社長の隣ですよ。いきなり上座ですよ。新卒や転職者でないことは分かる。

 聞けば、うちの会社の顧問としてくるらしい。が、どうにも歯切れが悪かったのであまり歓迎はしていないようだ。僕に連絡が来なかったのも、会社全体としてあまり喜ばしい相手ではないのだろう。最近、仕事上のトラブルが続いていたので、その関係かもしれんな……「監視役」かもしれない。

 となると、僕もおいそれと日記を書けなくなるかもしれない。困るなぁ。席はちょうど僕のパソコンのモニターが良く見える位置だし、分かりやすいサボりはまず出来ないだろう。むぅ……。