三月二二日、土曜日の話
サウンドカードを買いに行く

 最終的には、買えず。

[◆]サウンドカードを求めて

 本日は会社で稲盛和夫著「生き方」の音読勉強会があり、そのついでで日本橋のパソコンパーツ屋に行ってサウンドカードを買ってこようと画策していました。ただ、サウンドカードに対する調査は不十分であると感じるところがあり、店頭での触感が物を言いそうです。調査時間は勉強会の始まる前と休憩の一〇分間ぐらいなもので。木曜日の間に調べなかったのが痛い。

 んで、日本橋に行く前に親友のイチノイカズイ殿に日本橋に行く旨をメールしたんですよ。そうしたら「こっちも日本橋に用がある」とのことで、日本橋で落ち合うことになりました。

 日本橋で落ち合い、お互いの用件を教えあってから行動開始。僕はサウンドカード、イチノイカズイ殿は高級なヘッドフォンだそうです。僕もいいサウンドカードを買うならいいヘッドフォンを用意しないといけないかもしれません。スピーカーはもうあるし。で、目的のものを買いに行く前に飯です。

 飯を食べているときに過去にお互いに遊んでいたオンラインゲーム、「ラグナロク・オンライン」の話になり、僕が先日プレイしたときの話をすればイチノイカズイ殿にピンと来るものがあったようで。彼はラグナロク・オンラインを一度完全に辞めています。その辞めた理由が「どこに行っても自動人形プレイヤーばかりで癪に障る」というものでした。現在のラグナロク・オンラインは超長時間プレイをこなしたプレイヤーに対応するためにさらにさらにどきついマップを用意しており、また新規加入者が少ないために最初期に存在したマップには自動人形も人もいなくなっています。つまり、高望みしなければ「人も人形もいないマップ」が増えたということであり、彼にとって待ち望んだ環境が出来上がったということになるらしい。

 ひとまず、本日と明日に遊んでみたいとのことで、僕も久方ぶりに能動的にラグナロク・オンラインにログインすることにしました。

 さて、昼食のラーメンを食べ終えたらパソコンパーツめぐりです。今回、買おうと考えたのは onkyo という日本のメーカーの SE-200PCI というサウンドカード。一万五千円ぐらい。Windows Vista に対応しているのかどうかが分からない。その辺りは実際に店頭で確認しないといけないでしょう。

 まずはめぼしいパーツやを巡り、在庫状況と値段をチェックしていきます。どうにも店によって値段のばらつきがある。一万八千円の店もあれば一万四千円の店もあります。おおよそ一万五千五百円というところらしい。大体の店を回ったところで同人ゲームをチェックし、それから一番安い店に行って店員に Vista への対応状況を調べてもらい、実はこのサウンドカードが Vista 64bit に対応していないことが発覚、そこそこ歩いた割には僕の収穫はゼロとなりました。店を回る中で、イチノイカズイ殿は新しいキーボードを購入しました。

 ところで、各店を回っていくとパソコンのベンチマークテスト代わりにロストプラネットのデモを流し続けているのは分かるにしても、中には同人ベンチマークテストソフトを使っているところがあったりしてびっくりします。しかも、コアなパソコンパーツ店じゃなくて割りと素人向けのきれいな店でやってたりする。初音ミクがなんか踊ってたり、明らかにえろい雰囲気を出している3D女子高生? が踊ってたり。案の定、エロゲーソフトのベンチマークテストソフトらしい。そんなもんを素人向け商品の取り扱いをしているところで使っていいのか……。最近、一般的なところでもエロ要素をちらほら見かけるようになってきた。エロくないと売れないわけ? あきれるねぇ。

 昔っからエロ要素が購買意欲を煽るか印象を強く残す要因になっているのは分かるけどね(レースクィーンとかラウンドガールとか。車のキャンペーンガールは有名か?)。しかし、同人ソフトやエロゲソフトを使うのはどうなんだろう……。もうちょっと気合を入れて欲しいところです。

 次にイチノイカズイ殿に付き添ってでっかい量販店に行き、ヘッドフォンの吟味をしました。うーん、さすが二万円もするヘッドフォンはいい音を出すねぇ。いいサウンドカードを買ったらいいヘッドフォンも必須だね。断線したら泣くな……。出来れば基本コードは短いものにして延長コードを使いたいところだ。断線する箇所を出来るだけ延長コードにさせたい。断線することが前提というのもひどい話だが、僕の場合、過去に六回断線の経験があるもので……机の角に引っ掛けたりとかコードを踏んづけて引っ張ったりとか。

 そんなわけで、用事が済んだら挨拶もそこそこに各自帰宅。サウンドカード、高いものになるから今度はゆっくり調べることにします。

[◆]ラグナロク・オンライン

 家に帰ったら犬の散歩に行ってラグナロク・オンライン開始です。

 ひとまず、イチノイカズイ殿と合流し、僕のレベルが近しいキャラと共に鍛錬開始。基本的に僕のキャラは装備品が破格にいい。それは、過去に仲良くしていた人たちの遺品を大量に譲り受けているからで、普通にプレイしていればよほど長く遊んでいないと手に入れられないような高級装備品が二つ、三つとあります(時間の経過と共にさらに上のアイテムが登場しているはずだから、もしかしたら中流になっているかもしれない)。それらを僕とイチノイカズイ殿で使い、回復剤も惜しみなく使い、二人してひたすらモンスターを倒し続けていました。

 これがまた、時間が掛かる。普通は二人がかりでも倒せないかもしれないモンスターを高級装備と回復剤のごり押しで倒し続けてぽこぽこレベルが上がるわけですが、気がついたら九時、気がついたら十一時、気がついたら一時……と時間感覚が完全に麻痺します。それはつまり、このゲームが非常に時間の掛かる代物だということを意味しており、まあ時間が掛かればそれだけ長く課金してもらえるということでゲームメーカーの思う壺、というか狙いどころなのだと思いますが、人体にひどく有害だと思います。ゲームだからといって気楽にプレイしていれば、あっという間に時間を食われる。どつぼにはまれば、人生を食われる。時計が午前二時半を指していることに気がついたとき、しまった、と痛烈に思いました。

 ゲームを実際にしなきゃ耐性なんて付きっこない訳だけれども、気をつけて計画的にプレイしないと目も当てられない状態になる。きりがないしなぁ〜。

 ゲームを管理できなければ貪られる。それだけは念頭においてプレイしたほうがいいでしょう。